ミストクローク ―霧の羽衣― 1 新たな救い手 (ハヤカワ文庫 FT サ 1-9)
- 早川書房 (2010年9月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150205218
感想・レビュー・書評
-
広げた風呂敷を畳むことになったらしい、第3部開幕。
キャラクターも、舞台も大きく広がった分、物語に乗るのにちょっと時間がかかってしまった。
霧の帝国の舞台装置も、伝金術の設定も変わらずに魅力的。絶え間なく灰が降り続く世界なんて、どんだけうっとおしいか……
ヴィンが動くと、物語も動く。2巻目に期待しよう。
ミストボーンシリーズはアニメで見てみたい。実写や3Dじゃなくて、できればセル画で。なんでだと、聞かれても説明しにくいけど、3Dよりもっと大胆な表現で、霧の落とし子の戦闘シーンがみたいのかもしれないな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昨今のご時世のせいで霧がなんかのメタファーっぽく感じられて、そんな自分がちょっと嫌な感じ。思わせぶりなエピグラフがラストへの期待を煽る。あとヴィンとエレンドの関係はパートナーとして理想的じゃないかしら。
-
ついにラスト3冊。
数々の謎が、ついに解き明かされるんだろうな。
各章の冒頭に記される、何かの文章の断片。
これまでのシリーズでは、ここに大きなヒントが隠されていた。
今回も、同じように、謎の文章が記されている。
気になるのは、今までのとは違い、「未来」の文章のようであること。
誰が記したのか?というのが、たぶん最大の謎なのだろう。
そして、変わり続けていく登場人物たち。
ヴィンとエレンドは、はじめの頃の印象からは考えられないくらい、大きく変貌を遂げた。
そして、変わらないと思われていたセイズドですらも、少しずつ変わっていく。
誰ひとりとして、はじめの頃のまま変わっていない人はいない。
本巻は、スプークの物語だった、のかな?
あとヴィンが少しずつ「普通の」女の子に変わってきていている。
女の子、というよりは、女性、と言った方が良いくらいに。
それでもなお、そのぶっきらぼうな率直さは健在で、それがたまらなく魅力的。
エレンドとの強固な信頼関係も、読んでいてとても清々しい。
結末まで、残り3分の2となった。
さあ、この先どうなることやら。 -
最終章の第一巻。前章でやばそうなものを開放してしまったヴィン。それに伴って世界にどういう変化が起きているのか、その中で一味がどうやって自分の戦いをしているのか、という巻。
前巻までとの立場の違いが大きいのが、スプーク。錫の目でしかなかった彼の心境の変化による、行動にも変化が出ている。今までほとんどフォーカスされていなかった、スプークにフォーカスがあたっているのが面白い。 -
良かったけど、この巻は話の進みが遅かったかな( ´ ∀ ` ) 前半は読むのに結構時間がかかった。
ミストクローク1では前回の話から一年後のみんなの様子や、帝国中の状況が分かります。新たに“血金術”というものが出てきたり、え!?っていうことが起こったりで、また面白くなりそう -
陰鬱すぎてこれ単品で読むとつらいものがあるような。
ミストスピリットでの打撃、そして世界の破滅が近さが登場人物のほとんどに暗いかげを落としている模様。
そんななかあんまりかわらないヴィンがもの凄く明るく見えるというのが驚き。
2巻以降どう話が動いていくかが楽しみなところ。 -
新生児がいるのに1日で読了...先が気になって置けない本でした。最初の3巻を読んでいないのですが、これまでのあらすじで話に入っていけました。少しえぐい表現もあるので★5にはしませんが、ファンタジー好きに一押し。
-
このシリーズは読むのが楽しみです。
スプークがとんでもないことになりそうで心配。
謎がすべて解き明かされるのを期待。
早く続きを読みたい。