- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150302009
感想・レビュー・書評
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谷甲州さんの本はどれも「身も蓋もない」内容のものばかり(それがいいんですが)ですが、初期の傑作の本書は、珍しく抒情的でロマンチックです。実は谷甲州さんの本質はこっちではないか?と密かに思っています。
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古本を購入。「奇想天外」に掲載された「星空のフロンティア」と書き下ろしの「襲撃艦ヴァルキリー」は、初めて読んだ。「砲戦距離一二、〇〇〇」と「仮装巡洋艦バシリスク」は、「SFマガジン」の1984年8月号と1982年12月号にそれぞれ掲載されたときに読んだはずだが、全然憶えていなかった。「仮装巡洋艦バシリスク」の後半は、題名になっている航宙艦の艦長、ニルス・ヘルナー中佐の手記になっている。その手記には宇宙空間を飛ぶ鳥を見たことが書いてあるが、この鳥は、「惑星CB-8越冬隊」に出てきた鳥と何か関係があるのだろうか。
収録作品:「星空のフロンティア」、「砲戦距離一二、〇〇〇」、「襲撃艦ヴァルキリー」、「仮装巡洋艦バシリスク」 -
かつて、私が最初に読んだ谷甲州(読了日は最新の再読了日)。そのリアルな宇宙での砲撃戦に燃えた。
今読んでもこれは凄いな、と思わせる迫力がある。
単にミリタリーというだけでなく、空間流の設定など、ハードSFとしての面も発想が素晴らしいと思う。 -
第2次外惑星動乱勃発記念 第2弾。
第1次外惑星動乱の事件順に読む。というか、この初期の短編集は航空宇宙軍史というだけあって、外惑星動乱というよりは航空宇宙軍による深宇宙探査の歴史。もう純なSFしてます。外惑星動乱勃発の25年前のエピソード「星空のフロンティア」はネタで最後の「仮装巡洋艦バシリスク」につながっているし。このころ人類はシリウスまで進出しています。
しかし、燻し銀のようなシリーズだなぁ。 -
航空宇宙軍史シリーズは初めて読んだ。タイトルから国と国とのやり取りの話かと思いきや、戦術の話、局地戦の話で、面白かった。ネタ的には既に古くなっているもの(技術的にではない。流用されてしまったのかも)が多いが、キレのある文体ながらハードボイルドほど気取っていないのがイイ。
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日本SF界最硬の作家・谷甲州が描く宇宙史「航空宇宙軍史」シリーズの第2巻。
既に絶版になっており古本屋等を通じてしか入手出来ないのが残念。 -
やぁ、読む本なかったんで、久々に引っ張り出してきました。
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1,600円