七都市物語 (ハヤカワ文庫 JA タ 5-1)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 516
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150303174

作品紹介・あらすじ

突如地球を襲った未曾有の惨事"大転倒"-地軸が90度転倒し、南北両極が赤道地帯に移動するという事態に、地上の人類は全滅した。しかし、幸いにも月面に難をのがれた人類の生存者は、地上に七つの都市を建設し、あらたな歴史を繰り広げる。だが、月面都市は新生地球人類が月を攻撃するのを恐れるあまり、地上五百メートル以上を飛ぶ飛行体をすべて撃墜するシステムを設置した。しかも、彼らはこのシステムが稼動状態のまま、疫病により滅び去ってしまったのだ。そしてこの奇妙な世界で、七都市をめぐる興亡の物語が幕を開くのだった。

感想・レビュー・書評

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  • 再読。

    これまた大好きな群像劇。
    この作者の生み出すキャラクターの魅力にぞっこん。
    よくもまぁ大いにクセのある人物を生み出すものだ。
    個性的な人物像を描き出すためのちょっとした描写が大好物。

  • 数年振りに再読。
    20年以上も前の本ですが、内容的な古さは感じないように
    思いました。

    知識がないので、軍事的な部分や戦略の中身がどの程度小説的で、
    どの程度はリアルなのか、サッパリ分からないけど、
    面白く読めました。

    世界の設定や、くせ者だらけのキャラクターが、とても魅力的!
    小林智美さんの絵が、これまた素敵です。
    みんな、なんてカッコイイんだ(笑)

    続編は…もう出ないんですよね、うん…

  • 7都市の位置関係が良く理解できていない。都市と人物の関係もおぼろげ。な状態で読んでいたからかあまり頭に残らない感じ。短編集的な部分もあるからかな。勢力は数が多いと疲れる。

  • 本の裏の説明を見て設定ゴテゴテ説明グダグダなSF的SFを予想しましたが意外と人の姿が中心に描かれていてスラスラ最後まで読んでしまいました。ラストはとうとう英雄同士の……と、ちょっと期待し過ぎました。まぁ、読者サービスが上手い大将なんてろくなものじゃないとは、小説中何度も繰り返された事ですね。

  • 田中芳樹氏の著作はとりあえずこれ一冊を読めば十分ではないかと考えてるほど作家の資質が詰まってる

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    突如地球を襲った未曾有の惨事“大転倒”―地軸が90度転倒し、南北両極が赤道地帯に移動するという事態に、地上の人類は全滅した。しかし、幸いにも月面に難をのがれた人類の生存者は、地上に七つの都市を建設し、あらたな歴史を繰り広げる。だが、月面都市は新生地球人類が月を攻撃するのを恐れるあまり、地上五百メートル以上を飛ぶ飛行体をすべて撃墜するシステムを設置した。しかも、彼らはこのシステムが稼動状態のまま、疫病により滅び去ってしまったのだ。そしてこの奇妙な世界で、七都市をめぐる興亡の物語が幕を開くのだった。

  • 古書購入

  • 原作だと「ドゥーチェのご子息」は普通に凶悪な外道で、ちゃっちゃと死んでほしいなと(アニメ版だと応援したくなった)。この凶悪なをっさんが、七つの都市のどこぞへ行って舌先三寸でそこの政府をだまくらかしてなんとかすると“敵国”の、正確が悪くて頭が切れまくるイケメンが何とか言ひながらアレ、と言ふのはいいんだけどなんか。
     1990年当時は先制自衛権はえすえふの中の物だったんだよ。前のリアルでやってさうだけど。ううっ。
     あー 「イケメン下品なことを言う」「言われた政治屋さん銃を引っこ抜く」「イケメン美麗な脚でぶん回し系のコンパスを取って政治屋さんへ投げる」といふのをアニメ化してほしかった。

  • 短編5編。構想はなんかもっと大きい感じ。 登場人物の癖があるように感じすぎる。短いから普通な人が出ないのか。 ちなみに、多分再読だが、買って読んだのか、立ち読みで読んだのか覚えていない。

  • 一度読むのを断念した事があるので、今回は時間を掛けて読んだ。

    世界観が面白く、できれば世界地図を掲載して欲しかった。
    クルガンが一番お気に入り。
    リュウ・ウェイの生き方が一番理想的。

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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