滅びの風 (ハヤカワ文庫JA)

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著者 : 栗本薫
  • 早川書房 (1993年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150303877

滅びの風 (ハヤカワ文庫JA)の感想・レビュー・書評

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  • 高校生の時に何度も図書館で読んで、数年前に古本屋で買った。どの終末感も好き。

  • 「滅びの風」
    「滅びの風Ⅱ」
    「巨象の道」
    「コギト」
    「反歌」

    全編終末もの。
    作者の人類観が現れている。
    他の短編集でもけっこう終末ものがあると思うが、栗本さんって終末ものが好きだったのかな。
    アイディア自体に目新しさはないけれど、思考を丁寧に重ねていくことで作家性みたいなのを出している。
    ズレた人間がよく栗本作品には登場しているようだが、そのズレ方は自分には素直なズレ、ひねくれ方に映る。理解不能ではないズレ。

  • 「滅び」についての栗本薫さんの考えが様々な登場人物を通して語られた短編集。
    滅びとは、世紀末、地球の終わり、この世界の最後-人類の滅亡について。
    エイズがその原因として挙げられているのに時代を感じました。
    どの作品も1980年代に発表されたものです。
    私が普段から密かに、一日だけでいいからこうなればいいのに・・・と思っている願望がそのまま描かれたお話があって、頭の中をのぞかれたような気になりました。

    『私たちは「人」を過大評価しすぎています。原発を行い、公害物質で地球を汚したのと、原発反対をすれば滅びはさけられると思いこむのとは、同じ自己過信と傲慢のあらわれと私には思えます。トキの人工交配をするのと同じようにそれはまちがっています。すべての存在は終りへ向かうエントロピーそのものです。滅びをとどめようと思うことは正しくない。アメリカバイソンが人の乱獲によってほろびたならば、それをざんげするよりは、ホモ・サピエンスもしずかに公害と自らの巨大化しすぎた文明によってほろびてゆけばよいのです。』

    この本を読んで、やはり栗本薫さんはとんでもない才女で、時代を先読みする感覚のあった人だと思いました。

  • 栗本薫がどこから来て,どこへ行こうとしていたかが分かる本。

    p114「ナイロビの郊外」
    エジプトが鍵であることが分かる。
    「ピラミッド・ミステリーを語る―ハイテクで知るピラミッド5,000年の謎 (レクチュア・ブックス)」を読んでおいてよかった。共著者の 吉村作治 が、自由な発想で妄想するように煽っている。

    p131 「アガサクリスティ」
    が出てくる。アガサクリスティはエジプトものなども執筆。

    「地震」「チェルノブイリ」など滅びへの道を不安に思う栗本薫の心情は理解できた。その反動が「グインサーガ」に現れているという予測が付くようになった。

    本書は、栗本薫を理解する鍵がいっぱい転がっている。

    図書館で借りてきた本に書き込みがあった。
    実現を現実と逆転させるような記述。
    p176
    「ありうべからざるくらいにもすばらしい創造と、私の手の生み出すあまりにも悲惨な実現とのギャップの間で,発狂寸前になるからだ。」
    どう考えても実現でよく、現実だと合わない。
    誰が誤植だと思ったのだろう。

  •  とてもいいムードで、味わい深いいい作品。

  • 短編集。栗本さんの書かれるSF(でいいのかな?)小説が好きでした。滅び=死を見つめる姿がいい。

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