男たちは北へ (ハヤカワ文庫JA)

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著者 : 風間一輝
  • 早川書房 (1995年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150305222

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男たちは北へ (ハヤカワ文庫JA)の感想・レビュー・書評

  • 風間一輝『男たちは北へ』ハヤカワ文庫。

    再読するのは何年振りだろうか。非常に面白い。再読するためにもう1冊購入した甲斐のある傑作サスペンス・ロード・ノヴェルである。

    主人公の桐沢風太郎、ヒッチハイクの家出少年、自衛隊の尾形三佐…男たちは各々の目的で己の人生を引きずり迷いながら、北の地を目指す。

    自転車で東京から青森までツーリングする中年グラフィック・デザイナーの桐沢風太郎の人物像とリアリティのあるツーリング描写。桐沢が突如巻き込まれる自衛隊の陰謀の真相。桐沢と偶然出会い、桐沢に魅力され、旅を通して成長していく家出少年。自衛隊に身を置きながら次第に桐沢に興味を抱く尾形三佐の奮闘。何から何まで面白い。

    再読して気付いたのは、特に東北地方の国道4号線沿いの描写が正確であること。本作が書かれた1989年当時の風景が目に浮かぶ。

  • 中年の男が自転車で青森(東京から)を目指す話。そこに、自衛隊の機密文書が絡んできて…何だけど、序盤はおふざけの感じがするし、合間合間に出て来る高校生もいらないかな。
    但し、ある場面を過ぎてからは一気読みでした。

  • 自転車の旅行記だと思ったら違った。それぞれの登場人物の背景が上手く描かれ、絡みあって面白かった。

  • 東京から青森まで自転車で行く。それだけでは面白い話でもないが、自衛隊の作戦を絡ませたエンターテイメント小説。リアリティがあるかはともかく、スリリングな進行はたのしめるものだった。ハードボイルドの調子が途中で変わったりして、小説の完成度としてはもうひとつ。

  • 重要冊子の一冊を紛失し、陸自の尾形三佐はそれの奪還を命じられる。
    持ち去った男・グラフィックデザイナーの桐沢は自転車で北へ向かって旅をしていた。途上で作戦をしかけるものの次々に失敗する中で尾形は桐沢という男に興味を持ち始める。
    青函トンネル開通前の作品ですが、特に違和感も古臭さも感じませんでした。
    中年の男が抱える屈託の中を自転車旅が貫いていく様子は静かな感動を呼びます。度々ある登坂描写がとてもいい。
    男とは、とか信念とは、などを言葉にすることなく桐沢や尾形の行動で語るスタイルにとても好感を持ちました。
    解説では尾形と桐沢では感情移入するなら桐沢だろう、と書いてありましたが、私としては隊を揺るがしかねなかった事件を己の進退(と命)をかけて防ぎ、桐沢との奇縁を守り抜いた尾形に胸きゅん(昭和)でした。看護婦さんと結婚なんてしないでね~。

  • バカバカしいストーリーなのになんかいい雰囲気。こういうの好きだ〜♪自転車で東京から青森まで。我が家の近所も通過!自分の足だけが頼り、坂道を登り終えた時の達成感。山登りとどっちが気持ちいいだろう?

  • 対照的な二人のハードボイルドヒーロー、中年グラフィック・デザイナー桐沢風太郎の視点によるツーリングパートと、陸上自衛隊エリートの法務官・尾形三佐の視点による追跡模様が交互に描かれ、時に絡み合い、サスペンスが進展していくのだが、ツーリング紀行としても、極秘文書をめぐる陰謀劇としても、男たちの友情物語としても読み応え満点!

    桐沢が東京から青森へ向かう道中で知り合ったヒッチハイクの少年とのやり取りもグッとくる!
    P348
    「自分の人生を自分の脚で歩き出したときから、一人前の男だよ」

    先日読了した「サクリファイス」でロードサイクリングってめっちゃかっこいい!と魅了されたばかりだが、連続してロードサイクリングの傑作に出会ってしまい、ロードサイクリング熱が高まってしまった。

  • 自転車で北を目指す男の物語
    そんな事をして何になるのか。
    だがそれがいい、それでこそロマンだ。
    読み終わって影響を受けたのか自転車で旅に出た。
    ハードボイルドやサスペンスとは無縁だったけれど
    今でもあの楽しくそして暑かった日々を思い出す。
    冒険の始まりはこの小説だった。

  • すごく懐かしいテイストのハードボイルド。多分、読んでるだろうな、前に。青森までのツーリング(自転車です)のロードノベル。電動機付きのママチャリで、近所のスーパーに行くだけで、風を感じた気になっているおっさんには、羨ましすぎる。国道沿いのうまい定食屋なんかまだあるのだろうか。ビール飲んで、自転車乗るのは、今は書けないだろうなあ。自衛隊がからむとどうしても今の状況が思い起こされて、複雑な気持ちになるが、少し悲しい。

  • 古き良きハードボイルド小説。”自転車・旅・B級グルメ”そして”アルコール”44歳の売れないグラフィックデザイナーが友との約束を実現するため北をめざして旅する”ロードノベル”です。By Hiro

  • 単なるツーリングの紀行かと思いきや…
    登場人物達のシニカルな会話がツボでした。

  • 自転車、ミステリー、昭和。良かった。

  • サスペンスあり、笑いあり、泣ける友情あり。
    たくさんの思いが詰まった物語。
    一気に読了。
    私の中で殿堂入り。

  • ちょっと都合が良すぎるストーリーながら、それを差し引いても余りある楽しいハードボイルド。作品が少ないのが残念。

  • 自宅ソファーで読了(24/100)
    ドタバタミステリーなのか、ハードボイルドなのかワケワカラン。
    同じ道のりをバイクで走った&実家駅前が登場にワクワク。

  • ーーー東京から青森まで、緑まぶしい五月の国道四号線を完全装備の自転車で疾走する中年グラフィク・デザイナー、桐沢風太郎。
    ひょんなことから自衛隊の陰謀さわぎに巻き込まれ、特別隊に追跡されるはめになる。
    道中で出会ったヒッチハイクの家出少年、桐沢、自衛隊の尾形三佐…追う者と追われる者の対決、冒険とサスペンスをはらみつつ、男たちは北へ。

    何かの縁で目に止まり、裏表紙に惹かれた一冊。
    いわゆるロードノベル。

    まず秀逸なのは、自転車を漕ぐ疾走感や肉体の躍動感の描写。
    きちんとした自転車に乗ったことがない人でも乗って風を感じたくなる。俺がそうだった。

    自転車を主軸に置きながら、サスペンスや青春ものなど、他の要素との絡みが絶妙で飽きさせない。

    終わり方も余韻があって好き。




    不覚だった。
    不意に、俺の躰の奥の方から、得体の知れぬ熱いものが込み上げてきた。

  •  「男たちのロマンをさわやかに描く傑作ロード・ノヴェル」。なるほどねえ、コピーライターってのは短文でうまいこというなあ。それ以上もう書くことないし(笑)。まさに男の男による男のための物語、なんて書くと差別だとかいわれるんだろうか。そんなことないよね。女の女による女のための物語だってあっていいんだし。ぼくはそんなものに興味ないし見る気もしないけど。以前、読書家の女子学生におススメ小説リストを見せてもらったことがある。ぼくの読んだことのない本ばかりで、半分はとてもおもしろく読めた、けど残り半分はちょっとねぇと手が出ない。男と女は違うのだからそれで当然だと思う。
     話がそれた。東京から青森まで自転車旅行する不良中年桐沢風太郎の物語だ。旅行自体が著者の実体験に基づくのだそうで、随所にある峠越えの苦闘やドライブインでの食事、安宿に泊まる話など、臨場感たっぷりでそれだけで十分におもしろい。のだが、そこにフィクション部分として、桐沢が自衛隊の機密文書をひょんなことから手に入れたおかげで、その奪回を試みる隊員たちにつけ狙われ、行く手に繰り広げられる手に汗握る闘争が加わって、サスペンスに仕立てられている。その争奪戦にもう1人の主役として登場するのが、機密文書の真の意味に気がついて驚愕し、自衛隊の法務官という立場でありながら桐沢の生き方に惹かれて、最後には彼の青森行きを助けるために隊員と戦うことになるアウトサイダー尾形圀夫。そして本筋にはからまないものの、バイプレイヤーとして随所に現われて欠くことのできない存在であるヒッチハイカーの高校生。それぞれの男の生き方が、こうじゃなくちゃ、うんうん、と共感させられるものばかり。だからこそ、これは男の物語なのだ。

  • 非常に面白い内容だった。
    何気ないが素晴らしい男の生き様です。

    こんな作家がいるとは知らなかった。
    もっと読みたかったと思う。

  • 単行本が出たのが1989年。文庫になったのが1995年。17年ぶりに3度目の読書。細かいところは忘れてしまったが、一気に読ませる楽しいロード・ノベル。

  • 「初めての旅」は高2の夏の能登半島一周自転車旅行だった。そしてそれが最初で最後の長距離サイクリングとなった。只管、青森を目指して自転車を走らす中年男。初日の橋の袂での野宿と無銭旅行の少年との出会いに共感と郷愁を覚える。狩る者と狩られる者が時には旅の同伴者のように一心に坂を登る。急坂を漕ぎ登る男達の激しい息遣いが聞こえてくる。北に向かう道すがら要所要所で現れるヒッチハイカーの少年。そこには最早さいぜんの気弱な姿はない。道の神がのり移ったかのように。約束の地として語られる北の大地。旅の終わりと新たなる始まり。

  • 男は自転車乗って酒飲んで旅に出て自衛隊に追っかけられて成長してそして海に着いてたばこを吸ってまた走り出す・・・男ってやつは・・・かっこいいぜ!

  • ひたすら自転車にて北を目指す男が出会うひとやものとの距離感が、常に一定であることにより、かえって出会いや別れ、苦悩であったりさまざまな情感を強烈に味わえるみごとな一編。一箇所、彼が距離感をつまらせるところがあるのだが、そこがまたいいんだ。

  • 面白かった。
    無性に自転車に乗りたくなった。

  • ツーリング小説でもミステリという異色過ぎる一冊。

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東京から青森まで-緑まぶしい五月の国道四号線を完全装備の自転車でツーリングする中年グラフィク・デザイナー、桐沢風太郎。ひょんなことから自衛隊の陰謀さわぎに巻き込まれ、特別隊に追跡されるはめになった。道中で出会ったヒッチハイクの家出少年、桐沢、自衛隊の尾形三佐-追う者と追われる者の対決、冒険とサスペンスをはらみつつ、男たちは北へ。男たちのロマンをさわやかに描く傑作ロード・ノヴェル。

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