男たちは北へ (ハヤカワ文庫 JA カ 6-1)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 295
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150305222

感想・レビュー・書評

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  • 「それ、機密情報のメモだから返してくれる?」・・・「はい、どーぞ!落ちてて拾っちゃっただけだし。」・・・で終わる簡単な話。主人公の桐沢も何が何だか分からず、「何か俺のノート狙われてる?返して!て言えば返すけど?」って狙われてるのにマイペース。周りだけが大慌てで本人は北へ北へ向かう・・・という、何だか面白い(笑)でも少年との絡みにホロっとし、北へ向かう姿に感動し桐沢の男臭さにグッと来るんです。作者本人の自転車の旅・・・凄いです。アル中なのに凄い(笑)

  • 自転車好きは少し変わり者。
    面白い!!!

  • 国道4号線ハードボイルド。
    東北から青森まで、邦画の匂い、ムンムン。
    大好きです。
    オレも自転車で行くかなー。

  • ハードボイルド小説としておもしろかった。自転車というガジェットも相性良

  • 中年の男が自転車で青森(東京から)を目指す話。そこに、自衛隊の機密文書が絡んできて…何だけど、序盤はおふざけの感じがするし、合間合間に出て来る高校生もいらないかな。
    但し、ある場面を過ぎてからは一気読みでした。

  • 自転車の旅行記だと思ったら違った。それぞれの登場人物の背景が上手く描かれ、絡みあって面白かった。

  • 東京から青森まで自転車で行く。それだけでは面白い話でもないが、自衛隊の作戦を絡ませたエンターテイメント小説。リアリティがあるかはともかく、スリリングな進行はたのしめるものだった。ハードボイルドの調子が途中で変わったりして、小説の完成度としてはもうひとつ。

  • 重要冊子の一冊を紛失し、陸自の尾形三佐はそれの奪還を命じられる。
    持ち去った男・グラフィックデザイナーの桐沢は自転車で北へ向かって旅をしていた。途上で作戦をしかけるものの次々に失敗する中で尾形は桐沢という男に興味を持ち始める。
    青函トンネル開通前の作品ですが、特に違和感も古臭さも感じませんでした。
    中年の男が抱える屈託の中を自転車旅が貫いていく様子は静かな感動を呼びます。度々ある登坂描写がとてもいい。
    男とは、とか信念とは、などを言葉にすることなく桐沢や尾形の行動で語るスタイルにとても好感を持ちました。
    解説では尾形と桐沢では感情移入するなら桐沢だろう、と書いてありましたが、私としては隊を揺るがしかねなかった事件を己の進退(と命)をかけて防ぎ、桐沢との奇縁を守り抜いた尾形に胸きゅん(昭和)でした。看護婦さんと結婚なんてしないでね~。

  • バカバカしいストーリーなのになんかいい雰囲気。こういうの好きだ〜♪自転車で東京から青森まで。我が家の近所も通過!自分の足だけが頼り、坂道を登り終えた時の達成感。山登りとどっちが気持ちいいだろう?

  • 対照的な二人のハードボイルドヒーロー、中年グラフィック・デザイナー桐沢風太郎の視点によるツーリングパートと、陸上自衛隊エリートの法務官・尾形三佐の視点による追跡模様が交互に描かれ、時に絡み合い、サスペンスが進展していくのだが、ツーリング紀行としても、極秘文書をめぐる陰謀劇としても、男たちの友情物語としても読み応え満点!

    桐沢が東京から青森へ向かう道中で知り合ったヒッチハイクの少年とのやり取りもグッとくる!
    P348
    「自分の人生を自分の脚で歩き出したときから、一人前の男だよ」

    先日読了した「サクリファイス」でロードサイクリングってめっちゃかっこいい!と魅了されたばかりだが、連続してロードサイクリングの傑作に出会ってしまい、ロードサイクリング熱が高まってしまった。

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