猶予の月 上 (ハヤカワ文庫 JA カ 3-20)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 231
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (459ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150305536

感想・レビュー・書評

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  • いつもの神林ワールドなのに非常に読みづらい
    姉弟の禁断愛はきついが後半に慣れてきた
    下はもっと読めるのを期待する

  • ボカロの曲から知ってこちらを読んだという邪道ぶりですが、良いきっかけだったかと。わりとすんなり読めるのは日本人作家さんだから、かな?

  • あの神林長平が姉弟の禁断のラブストーリーを書いた!?という触れ込みだったんで手に取ったけど、内容はガチでSFでした。
    「擬動」の概念を理解しきれず敢え無く敗退・・・
    いつかまた再挑戦したい。

  • 「猶予の月」神林長平
    ”異色の”時間SF。特になし。

    マニアックで、濃密で、非常に難解な、読者の読解能力が試されると思います。
    正直に言います。自分はついていけなかった。。。
    この世界観と壮大なスケールのストーリー展開に圧倒されこそすれ、
    物語世界への感情移入感に欠けた印象でした。残念。
    僕の感性では着いていけませんでした。

    他の神林作品でリベンジ!!(2)

  • 面書きに銘打ってある『異色SF』につられて読んだもののSF+異色はだいぶきつかったです(笑
    月に住んでいる宇宙人は電波的なもので地球に干渉してきます。あるとき月での事故により宇宙人が地球に来てしまうのですが…
    テーマには「愛」が含まれているようですが、話が込み入っているせいかほとんどギャグ(?)に思えます。

  • 血の通った姉と弟の恋愛。そんな神林とは思えない異色作の雰囲気を漂わせる本著ですが、読んでみたらいつもの神林でした。
    序盤こそ弟アシリスの葛藤や、姉のイシスの行動など、およそ考えられない甘い恋愛的な内容が続いていきますが、途中からはいつもの思索小説然とした物語が展開していきます。

    物語としては、リンボス(月)世界の住人であるアシリスとイシスは自らの恋を成立させられる世界を事象制御装置アスタートを使ったカスミ(地球)に生み出そうとする。しかしそこに犯罪者であり天才的な論理士バールや、治安士スローン、イシスの同僚セラフ。そしてバールによって生み出された人間ルシファ。彼らの行動が文字通り入り混じり、世界は混沌と歪んでいく。といった内容。

    大雑把な話の流れは量子学を用いた言葉遊び。メタフィクションっぽいけどメタフィクションとは言いにくい。やはり思索小説という表現が的確で、そう考えるととても神林っぽい作品だったなという感想を抱きます。

    アシリスは、今までの神林作品の登場人物とは一風変わったキャラでした。能動的な人物が多い中で、アシリスだけは保守的で受動的。イシスとバール、スローンとセラフ、ルフシファとラテルという関係構造の中でアシリスだけは孤立していて、とても宙ぶらりんな感じ。周囲に翻弄されつつも周囲を翻弄していく。そんな不思議なキャラでした。

    「いざよい」の月というタイトルはアシリスの中途半端さを的確に表現しているかもしれません。

  • [2006.05]
    愛+SF。
    神林さんの、いろんな次元が一気に書いてある本って好きです。
    あと登場人物の名前も好きー

  • 借本。
    最後の方で、おいてけぼり食らってます。
    早く下巻を読まないと忘れそうです(笑)

  • 禁じられた恋を願う二人が世界を新たに創造して恋を正当化させるという話。
    しかし、二人の間に生じる世界の空間のひずみが二人を遠ざける。
    転生モノっぽいが、それとはまた違う面白さがある。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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