マルドゥック・スクランブルThe First Compres (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-1)

著者 :
  • 早川書房
3.87
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本棚登録 : 2110
感想 : 247
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150307219

作品紹介・あらすじ

なぜ、私なの?-賭博師シェルの奸計により、少女娼婦バロットの叫びは爆炎のなかに消えた。瀕死の彼女を救ったのは、委任事件担当官にしてネズミ型万能兵器のウフコックだった。高度な電子干渉能力を得て蘇生したバロットはシェルの犯罪を追うが、その眼前に敵方の担当官ボイルドが立ち塞がる。それは、かつてウフコックを濫用し、殺戮のかぎりを尽くした男だった…弾丸のごとき激情が炸裂するシリーズ全3巻発動。

感想・レビュー・書評

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  • 「マルドゥック・スクランブル The First Compression--圧縮」「マルドゥック・スクランブル The Second Combustion--燃焼」「マルドゥック・スクランブル The Third Exhaust 排気」の3巻まで読了。
    SF的ギミックの設定や主人公の少女が凄く魅力的な設定になっている。アクションシーンは映像的な描写力ですっと頭に浮かぶ。
    そして、カジノでの頭脳戦などは、引き込まれるような面白さがあった。
    漢字に当てているルビのせいか、翻訳SF的な雰囲気があったのだけど、可読性は悪くないと思う。普通の人なら。
    ただ、純粋なSF小説なので、SFが趣味じゃない人には厳しい。

  • 本屋でなんとなく手に取った本。あの時、手に取らなかったら、もしかすると冲方さんの本に出会うのがもっともっと遅れてしまったかも知れない。最初に読んだ冲方さんの本がこれで良かった。こんなに恐怖と爽快感を味わえる本はめったに無いと思う。もう最高!

  • 歌って踊れる黄金のネズミと、一度殺されかけた少女娼婦がタッグを組んで
    公営カジノに一泡吹かせる話。

    街に殺された女の子が、使い手を選ぶ道具存在の相棒になり自分の人生を勝ち取る話。

    全身を覆う右脳と、巨大な左脳が未来予知をする話。


    どれでも好きなのをどうぞ

  • ネズミ型万能兵器のウフコックがいい。

  • 「それが、わたしの有用性」
    スクランブル09、煮え切らないネズミと殻に閉じ込められた少女。「バロット」「ウフコック」卵にちなんだ名前がしゃれてる。ミンチザウィンク、レアヘア、噛ませ犬感のある敵だって、脳内イメージ再生が簡単にできて言葉のセンスがイカしている。
    電磁波無敵少女と、亜空間天才ネズミの奇抜なタッグで、ドラえもんのようなびっくりなんでもあり技を連発しまくる。空気感とかっこよさで読ませる軽めのハードボイルドSFという感じ。さらっと読んでしまう。なかなかいいところで一巻終わり。

  • バロットチャンかわいい

  • 冲方作品を最初に知った本。

    とにかくこの文庫の表紙に惹かれた。
    あらすじを読んでもらって、心を奪われたなら読んで間違いないと思う。
    近未来のようで全く違うような、SFな世界観。主人公は少女だけれど娼婦、という設定はやっぱり現実ではない感じを受けるし、遠いどこかの世界の殺伐とした中でも温かみを感じるヒューマンドラマを読みたいときにはうってつけ。
    やっぱり彼女の『相棒』となるウフコックが最高だからだと思う。
    ウフコックは見た目はネズミだけれど、とても紳士。常にバロットを考えてくれて裏切らない。そんな相手がいるだけで強くなれるって、とても心強い。羨ましいなと思う。(境遇は凄すぎて羨ましくはないけれど)

    最初から最後まで、本当にアニメ映画を物凄いクオリティで観てる感覚になれる。
    凄く色づいて見えるけれど、説明が長いわけでもなくて、本当にスッとぱぁっと景色が思い描けるのは凄いと思う。

    物語はこれから繋がる三部作としての一作目なのだけれど、私はこの一作目が大好き。バロットが最初に目覚めて、ウフコックと出会い、街中を歩くシーンが大好き。

    是非読んでみてください。

  • メディア映えするよいSFアクションだ…!
    一巻目ですが後半の加速がすごかった。

  • 初めての冲方さん作品。SF読んでみたいって思って手に取ったのがこの本でした。とても面白く、物語に引き込まれて一気に読み終えました。

  • 冲方さんの初期の頃の著書。
    ずっと読んでみたいとは思ってましたが、なかなかタイミングが合わず、そのままでした。

    噂通りの面白さ。
    これがSFだと言わんばかりの設定。
    どこかで見たことがあるような、でもどこでも見たことのない設定。

    文章表現にも、若さが溢れてて勢いがある気がする。

    戦いの最中で1巻終了。

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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