膚(はだえ)の下〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

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著者 : 神林長平
  • 早川書房 (2007年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150308810

膚(はだえ)の下〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)の感想・レビュー・書評

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  • ひとに作られたひとが、世界を造るに至るまでの物語。
    『あなたの魂に安らぎあれ』『帝王の殻』に続く3部作のラストにして根源。

    ……ものすごく繊細で、優しく、すべてを認めようとした人造人間が、残酷なほどの“創造”を行うまで。
    「すべてを救う」と彼が言った瞬間に鳥肌がたちました。その技法は、『あなたの魂に安らぎあれ』を読んでわかっているのに。
    “人間ではない”からこそ立ち上がった彼が、あまりに切なく美しかった。
    こういう物語があるから、SFはいい。

  • 年末年始<火星三部作>通し再読1。刊行順と迷ったけど、今回まずは“全ての始まり”であるところの三作目から。一通りストーリーをわかった上で読むと、後に繋がっていくちょっとした言葉や変化で初読時よりもまた一段と泣ける。(おかげで今、目元かさかさである。)これを読むのにかかりっきりでいられるのは贅沢だ!よし、下巻。

  • 火星三部作の最終作。

    人に限りなく近づけて作られたサイボーグ「アートルーパー」を主人公にしたSF小説。

    「人間でないもの」の目を通して荒廃する地球に住む人間たちを描くことで、「人とは」「人の創造主とは」「創造とは」を読み手に考えさせる小説だ。

    後半の主人公が提唱する地球の保護方法はどこか宗教めいていたり、周りの人間の理解が非常にスムーズだったりと引っかかる点は少しあったが、おおむね楽しく読めた。

  • "月が破壊され、このままでは地球が壊滅する。地球復興の為、人間を一時的に冷凍し火星に送る計画のために創られたアートルーパー(人造人間)が何を見て何を思うのか"

    人間と、アートルーパーと、機械人の、運命や生き様。こんなに風景や感情、登場人物が生き生きと感じられる作品は初めて。

    素晴らしかった。
    この本を紹介してくれた友人に感謝。

  • 火星シリーズ3部作の完結編。SFの描く空間としては、地球と火星だけなので、けっして広大なものではないし、また時間軸も250年のスパンしか持っていない。にもかかわらず、神林の描く作品世界は実に壮大だ。アンドロイドと機械人アミシャダイの設定を通して、この作品で繰り返し問い続けられるのは、アンドロイドは(ひいては人間は)何のために存在するのか、生きていることの意味とは何か、である。主人公慧慈(アンドロイド)の成長と懐疑を通して我々読者もそれを追体験するのだ。そして、そのキー・コードは「愛」だろう。

  • 「物語るもの」になる「もの」の話

  • 三部作の中でこれがいちばん読み応えがある。長さだけじゃなくてキャラクターが活き活きしてました。犬好きにはたまらない。最後は泣ける。

  • 読了

  • 人造人間が人間に文字を教える、あのシーンがすきだ。

  • まさか三部目だったとは

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膚(はだえ)の下〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)の作品紹介

荒廃した地球を離れ火星での250年間の凍眠を決断した人類は、地球の復興作業にあたる機械人を監視するため、人造人間アートルーパーを創造した。その一人、訓練部隊の慧慈軍曹は火星行きを拒む残留人一派と遭遇、交戦する。創造主から傷つけられた体験、そして機械人アミシャダイらとの出会いを経て、慧慈は自らの存在意義を問いなおし始めるが…。『あなたの魂に安らぎあれ』『帝王の殻』に続く「火星3部作」完結篇。

膚(はだえ)の下〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)のKindle版

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