ウニバーサル・スタジオ (ハヤカワ文庫JA)

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著者 : 北野勇作
  • 早川書房 (2007年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150308988

ウニバーサル・スタジオ (ハヤカワ文庫JA)の感想・レビュー・書評

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  • 「ウニバーサル・スタジオ」という、世界のどこかにあるようで、もしかしたら全世界そのものなのかも知れない大阪風テーマパーク。

    ホラ話のような断片的なエピソードは、それぞれが重なり合い、どこかズレが生じてたりと曖昧な関係。
    テーマパークの表、裏、外、内から奇妙でコテコテなパークの姿が浮かび上がる。
    各話ごとに落語か漫才みたいなオチがいちいち着いているのがしょうもなくて面白い。

    好きなのは牛丼の話。
    まさか二段構えだとは……

  • あの東京ネズミーランドの向こうを張るテーマパークを舞台に、大阪ネタとSFネタを次々とくりだし、おおっとこれはまさかのコテコテSF!? と見えるのは最初の入り口だけ。ウニの外郭と内臓をぐるりん、とひっくりかえすような転換をかさねるたびに、生きた労働、どころか生きた人間そのものを食らって増殖していく消費世界の華やかさも、そこに人々が投影する社会的役割というハリボテも、次々と崩れ落ちていく。つまるところこれは、ダークな近未来像に見えて、非常にリアルな資本主義小説なのだ。人は消費する一瞬のために消費され続け、ここでは「シミュラークル」だとか「終わりなき日常」といった分析概念も、終末への欲望さえも混沌のなかにのみこまれ消費されていくもののひとつにすぎない。90年代バブルでババをひいた大阪が幻視する資本主義システムのもうひとつの姿。さて、外部は存在するか。

  • 穏やかで、何だかノスタルジックで、ドタバタで可笑しくて、
    でもどこか不確かで不安を感じる世界。
    不安なのに心地よい…困った世界です(笑)。

    読み進めていくうちに、
    これはSFの皮を被った演劇論ではないかとか、
    そんな気分になるくらい
    演劇的なものについての語りに引き込まれました。

  • ここはウニバーサル・スタジオ。大阪をテーマにした楽しいアトラクションがあなたをお待ちしています。巨大タコが襲う水上バスの刺激的なライド、四天王寺の亀の池ではカメ型メカとザリガニ型怪生物の痛快なバトル、通天閣からは軌道上イカリングへの魅惑のツアーにお連れします。そして、阪神タイガース優勝を祝しての道頓堀ダイブも心ゆくまでどうぞ。いや現実には、人類滅亡まで二度と優勝できなかったわけですが…。

  • 080416-080417

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