そばかすのフィギュア (ハヤカワ文庫 JA ス 1-4)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 281
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150309022

感想・レビュー・書評

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  • ジャケ買いだよ!!菊池健だし。

    どうにも菊池さん表紙だと、加納さん風のやさしい短編をイメージしてたんだが、少女は共通してたにしてもなかなかハードな内容のもあった。
    けど、基調は一貫してせつなさがあったから、なかなか好きかも。どの短編でもしっかり世界が作り上げられて、気持ちよくストーリーが入ってきた。
    博物館の方もよんでみたいな。
    一番来たのは、「ブルーフライト」。

  • 短編集なんだけど、やや珠玉混合な印象。というか、好みの分かれるくらいのバリエーションがある印象かな。

    表題にもなっている「そばかすのフィギュア」はじんわりくる切なさがいいと思う。

    最終話の「月かげの古謡」もややありがちだけど、いいと思う。

  • 初・菅浩江。短篇集なせいかライトなものが多くて読みやすかった反面、あまり心に残るものもなかったような。

  • 初期短編集。移民宇宙船やクローン、機械人形などが出て来て世界観的にはSFなのですが、内容は青春ものだったり恋愛ものだったりミステリだったりホラーだったり。SFって懐が大きいんだなあと改めて実感。ドロリとした怖さが底に秘めていたり、冷たい寂寥感が漂っていたりともの悲しい作品が多かったです。

  • 星雲賞を受賞した表題作「そばかすのフィギュア」、デビュー作「ブルーフライト」など、八篇の初期作品を集めた珠玉の短編集。

    もの悲しくも美しい物語をお楽しみください。

  • 8つの短編小説。切ないけど、優しい話ばかりだった。
    「お夏 清十郎」は、時間飛行ができる日舞の家元・奈月のお話。
    過去へ行って、当時の名演を見聞きし、受け継いでいくために時間飛行を繰り返す。しかし、時間を超えることはまだまだ研究途中で、彼女の体に大きな負担をかけてしまう。自分が満足に踊れなくなってしまっても時間飛行を繰り返す奈月。その理由は、時間の狭間にいる清十郎に会うためだった。

  •  SFとファンタジーの入り混じった、不思議な雰囲気の短編集。
     病気を理由に移民船の一角に閉じ込められて、たったひとり、変化のない毎日を過ごす少女。悲恋の行方を自分のクローンにたくす女性。意識だけで時をさかのぼる特殊能力をもち、失われた伝統芸能をその目に見て復活させる使命を持ち、繰りかえし過去に飛ぶ女性……切なく美しく、どこか優しい8編の短編。

     収録されている作品のなかでは、『カーマイン・レッド』がいちばん好きだったなあ。人間によく似た自動人形の少年・ピィ。無体な扱いを受けてもそれを当然と受け入れ、感情というものを理解できないでいる彼の、機械のこころ。切ないです。

     あと少女。少女に萌ゆる! 少女好きの方ならきっとこれ好き!(なんだその紹介のしかた……)

     菅さんって、むかーし『ゲッツェンディーナー』と『メルサスの少年』を読んだような記憶があって(そうとう昔なせいで、うろおぼえですが)、なんだか主人公がものすごい大変な目にあっていて、読んでいてすごくしんどかったんだけど、でも面白くて、読み終えてすごい感動したような覚えがあります。
     あと、いま著作リストを確認していて気づいたんですけど、私たぶん、小学校中学年くらいのときに『オルディコスの三使徒』も読んでる。あれって菅さんの本だったんだ。なんか当時の自分のアタマには、難しかったような気がするんだよなー。いま読んだら面白いかもなあ。

     今回は友達から借りて読んだのですが、またそのうちほかの本も探してみようと思います。

  • 再読。何回も読んじゃう。

  •  SFって豊かなんだなぁと思わせる短編集。

  • 菅浩江『そばかすのフィギュア』読了。8篇を収録した短篇集。面白かった。孤独な主人公の痛みや傷に向けられる視線が優しくて切ない。つД`)・゚・。

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著者プロフィール

1963年生まれ。SF作家。2015年、『放課後のプレアデス みなとの宇宙』のノベライズを上梓。他の著作に『おまかせハウスの人々』『プリズムの瞳』など。本作がはじめてのビジュアルブックとなる。

「2016年 『GEAR [ギア] Another Day 五色の輪舞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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