- Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150309022
感想・レビュー・書評
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短編集なんだけど、やや珠玉混合な印象。というか、好みの分かれるくらいのバリエーションがある印象かな。
表題にもなっている「そばかすのフィギュア」はじんわりくる切なさがいいと思う。
最終話の「月かげの古謡」もややありがちだけど、いいと思う。 -
初・菅浩江。短篇集なせいかライトなものが多くて読みやすかった反面、あまり心に残るものもなかったような。
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初期短編集。移民宇宙船やクローン、機械人形などが出て来て世界観的にはSFなのですが、内容は青春ものだったり恋愛ものだったりミステリだったりホラーだったり。SFって懐が大きいんだなあと改めて実感。ドロリとした怖さが底に秘めていたり、冷たい寂寥感が漂っていたりともの悲しい作品が多かったです。
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星雲賞を受賞した表題作「そばかすのフィギュア」、デビュー作「ブルーフライト」など、八篇の初期作品を集めた珠玉の短編集。
もの悲しくも美しい物語をお楽しみください。 -
8つの短編小説。切ないけど、優しい話ばかりだった。
「お夏 清十郎」は、時間飛行ができる日舞の家元・奈月のお話。
過去へ行って、当時の名演を見聞きし、受け継いでいくために時間飛行を繰り返す。しかし、時間を超えることはまだまだ研究途中で、彼女の体に大きな負担をかけてしまう。自分が満足に踊れなくなってしまっても時間飛行を繰り返す奈月。その理由は、時間の狭間にいる清十郎に会うためだった。 -
SFとファンタジーの入り混じった、不思議な雰囲気の短編集。
病気を理由に移民船の一角に閉じ込められて、たったひとり、変化のない毎日を過ごす少女。悲恋の行方を自分のクローンにたくす女性。意識だけで時をさかのぼる特殊能力をもち、失われた伝統芸能をその目に見て復活させる使命を持ち、繰りかえし過去に飛ぶ女性……切なく美しく、どこか優しい8編の短編。
収録されている作品のなかでは、『カーマイン・レッド』がいちばん好きだったなあ。人間によく似た自動人形の少年・ピィ。無体な扱いを受けてもそれを当然と受け入れ、感情というものを理解できないでいる彼の、機械のこころ。切ないです。
あと少女。少女に萌ゆる! 少女好きの方ならきっとこれ好き!(なんだその紹介のしかた……)
菅さんって、むかーし『ゲッツェンディーナー』と『メルサスの少年』を読んだような記憶があって(そうとう昔なせいで、うろおぼえですが)、なんだか主人公がものすごい大変な目にあっていて、読んでいてすごくしんどかったんだけど、でも面白くて、読み終えてすごい感動したような覚えがあります。
あと、いま著作リストを確認していて気づいたんですけど、私たぶん、小学校中学年くらいのときに『オルディコスの三使徒』も読んでる。あれって菅さんの本だったんだ。なんか当時の自分のアタマには、難しかったような気がするんだよなー。いま読んだら面白いかもなあ。
今回は友達から借りて読んだのですが、またそのうちほかの本も探してみようと思います。 -
再読。何回も読んじゃう。
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SFって豊かなんだなぁと思わせる短編集。
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菅浩江『そばかすのフィギュア』読了。8篇を収録した短篇集。面白かった。孤独な主人公の痛みや傷に向けられる視線が優しくて切ない。つД`)・゚・。