さくらインテリーズ (ハヤカワ文庫 JA ト 6-1)

著者 :
  • 早川書房
3.00
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本棚登録 : 81
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150309138

作品紹介・あらすじ

さくら児童公園に住み着いた、元中学教師の高木(女生徒と淫行し免職)、元図書館司書の鳥越(ストーカー行為で馘)、元考古学者の藤守(捏造がばれ追放)。その縄張りに謎のデブ男が侵入した。住みかを守るべく男をぶちのめした3人は、ほどなく彼を利用した計略を思いつく。が、それが血で膿を洗う地獄を生み出し、社会の根幹を揺るがすことに!宿無しの狂気が愉快に暴走する予測不可能&高濃度ホームレス流転小説。

感想・レビュー・書評

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  • 戸梶の中では面白くない方。

  • 元考古学者の藤守 元図書館司書の鳥越 捏造問題 世田谷区豪徳寺 大人しく殺されるほど従順じゃない 奇形チンコ 宮城県志木乃が原プリゾナーズ 絶対的真実 恐るべき執念 ホームレスにも選択の余地はある。しかも選択のほとんどは二択で、しかもそのひとつは死ぬことである。 フリークマニア向けの地下雑誌 モーニング・ダルマボーイズ 渋谷神南じんなんリベンジャーズ 早実須磨子 稀代の悪党 手切れ金 北京原人 北新宿さくら児童公園 修羅場をくぐり抜けてきた 残滓 元中学校の国語の教論の高木 新幹線大爆破 高倉健 人間の優劣や貧富は自然の摂理 問題は人間の質 国民の二極化 人間は本当に貧しいと自殺しようだなどとは考えないということだ。それは紛争国の難民が自殺しないのと同じことである。 ピラミッドの最底辺の人間たちが映らなくなった ジュリアーニ市長 新宿サヴァイヴァーズ 勿論ヤラセ 殺し屋キタさん エージェント 埼玉県入間いるま市 新宿健人村 奥村 孤独と哀愁と怒りが同居した顔 T-X型ターミネーターを思わせる走りだ 食人族ホームレス いい気味だぜ、ファックオフ!ついでにおまえの生活の根っこはブックオフ! 死体はただの腐肉としか見えなくなってきた。そいつにどんな過去があろうと、宇宙の歴史から見ると何の意味もない。 火を通した安全な肉 核廃棄物処理施設 スターシップ・トゥルーパーズ ミニミニ大作戦 世の中の風 突撃十代喋り道場 よくも考えずダイレクトに発言 反社会性人間 金とヘリコプター 安外人 人は死んだら、夜空の星になる 私が幼い頃、今は亡きおじいちゃんに言われた言葉…だったらよかったな。残念ながら私のオリジナル理論である。

  • ホームレス流転小説。裏4を読んだときは面白そうだと思ったが、ページをめくるごとにつまらなさが増していくので途中で読むのをやめた。
    ●面白かった点
    なし
    ●気になった点
    テンポが悪い。ジェットコースターと言うにはもどかしく、アイデアも新しくない。ダメ小説ならフィリップ・K・ディックとかルーディ・ラッカーとかの方が面白い。

  • さくら児童公園に住み着いた、元中学教師の高木(女生徒と淫行し免職)、元図書館司書の鳥越(ストーカー行為で馘)、元考古学者の藤森(捏造がばれ追放)。
    その縄張りに謎のデブ男が侵入した。
    住みかを守るべく男をぶちのめした3人は、ほどなく彼を利用した計略を思いつく。それが血で膿を洗う地獄を生み出し、社会の根幹を揺るがすことに! 宿無したちの狂気が愉快に暴走する予測不可能&高濃度ホームレス流転小説。
    北新宿さくら児童公園」をねぐらとする5人のホームレスは、元高校教師、元図書館司書等々、ちょっぴりインテリな人々だった。自らを「さくらインテリーズ」と称する彼らの貧すれども平穏な暮らしは、ある日突然終わりを告げる…。
     「さくらインテリーズ」「志木乃が原プリゾナーズ」「神南リベンジャーズ」「新宿サヴァイヴァーズ」と回を追うごとに笑っていた読者の顔もひきつっていくほどの、驚くべき流血殺人非人道展開を見せる物語。なのにスカッとしたカタルシスをおぼえるのはなぜ!?
     「ゲゲゲの鬼太郎」のネズミ男のようなメンタリティの藤守、一応途中まで主人公っぽく語りも多い高木、クールにもほどがあってやばすぎる鳥越の濃~い三人の人生を描ききる衝撃作。
     うん、痛い。すごすぎる。いつものトカジ作品通り滅茶苦茶で、死山血河の大惨事がこれでもかと巻き起こるのだ。それでも、凄惨になりきらず、どこかほのぼのユーモラスな会話などがのんびりかわされたりするのが魅力。現実と照らし合わせたりせず、あくまでフィクションとして楽しむのが良いでしょう。
     スプラッタの苦手な人にはオススメできません。逆に、ホラー映画が好きな向きにはいいかも。
     後半のゾンビ街のシーンだけでも1冊の本にでぃるのでは。

  • 戸梶の本は文庫で見かけたら即買ってしまう。
    もう条件反射。自動的にお会計へ。

    別に期待しているわけでも、
    「はやく次作が読みたい」とまでのファンでもないんが。「ライ麦畑・・・・」にみないな感じで買ってしまう。で、買ってからだいたい2週間は放置。もう習慣だな。

    ひとつ、(自分の)世代が変わってしまったのだろうか。
    それともリビドーの抑圧?衰退?
    読んでてしっくりこない。
    前はこんなグチャグロの本から異臭がしてきそうな本も娯楽としてすんなり読めたんだけど。

    これだけグチャグチャな世界観を娯楽としてとらえることが難しくなってきている。
    そういえば最近はミニシアター系の映画もみなくなった。ミステリーとか、抵抗なくなってきた。

    誰に勧めていいかわからない作品。
    読んでて止まらなかった、のは事実。

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著者プロフィール

1968年東京生まれ。学習院大学文学部卒。98年『闇の楽園』で第3回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。作家活動と並行して『Jの利用法』ほか自主製作映画4本を監督。イラスト、写真、クレイアートにも才能を発揮する。

「2013年 『劣化刑事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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