ハイドゥナン 4 (ハヤカワ文庫 JA フ 2-7)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 101
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150309268

感想・レビュー・書評

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  • #日本SF読者クラブ 新型コロナ・ウイルス流行→復活の日→小松左京→日本沈没→ハイドゥナン。21世紀の「日本沈没」ともいわれる本書だが、文庫本4分冊のボリュームもあって、ちょっと敬遠していた。しかし、読み始めたらページをめくるスピードがどんどん上がっていった。
     自称マッドサインティスト達。最新の地球科学の知見。オカルト的とも言える科学。木星の衛星エウロパ。そして与那国島。与那国島のさらに南にあるとされた伝説の南与那国島ハイドゥナン。琉球を地殻変動によるカタストロフィから救えるのか?
     エピローグの悲しいお話が物語の最後に繋がってるのだが、ここは繋がなくても良かったのでは。あとエウロパの話は、展開が散漫になるで削った方が良い。良作なんだけど惜しい。

  • 確かな知識に裏打ちされたハードSF。海洋、地質学だけでなく、沖縄の信仰なども知った気になれる。
    がんばれ、早川文庫。

  • 久々、かつ読みたかった『ハイドゥナン』ついに読了。藤崎慎吾さんということで、多分ラストは…と予想していたとおり、なるほど…のラストでした。
    丁度来月沖縄に行くこともあって、ぐっと物語に寄り添って読んだけど、与那国には是非行ってみたい。八重山の独特な闇の感じがあり、それが懐かしくなった次第。
    途中(文庫版第3巻の辺り)で書かれる日本の宗教観、というか日本人の宗教に対する感覚はよく分かって、あぁこれだよねと思いながら読んだが、自然神ならではの圧倒的な理不尽さは、「そうだよね」と言っている余裕など無いもので、平時に生まれる幸せを噛みしめるべきかもしれない。
    何にせよよんで損のない傑作なので買うように。

  • -

  • 近未来の日本の話で設定や小道具が面白くて惹きこまれた。けどラストのもって行き方が弱い

  • 未読

  • 最終巻。
    まとまりは良いのだけど、結末が微妙に気にくわない(笑)非常に個人的な感想。

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著者プロフィール

ふじさき・しんご 1962年、東京都生まれ。米メリーランド大学海洋・河口部環境科学専攻修士課程修了。科学雑誌『ニュートン』編集室に約10年間在籍。英科学誌『ニューサイエンティスト』に寄稿していたこともある。1999年に『クリスタルサイレンス』(朝日ソノラマ)で作家デビュー。早川書房「ベストSF1999」国内篇1位となる。現在はフリーランス。ノンフィクション作品には生命の起源に関連した『辺境生物探訪記』(共著・光文社新書)のほか『深海のパイロット』(同前)、『日本列島は沈没するか?』(共著・早川書房)がある。小説には『ハイドゥナン』(早川書房)、『鯨の王』(文藝春秋)など多数。



「2019年 『我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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