スペース・オペラの読み方 (ハヤカワ文庫 JA ノ 1-26)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 96
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150309329

感想・レビュー・書評

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  • 1950年代のSF作品の紹介を中心にしつつも、どうすればより面白い話にアレンジできるかや、海外SFの情報が少なかった時代に神保町の古書店でペーパーバックをライバルと競うように集めていた話など、面白いエピソードがいっぱいで楽しかったです。

  • 小説

  • タイトルのような堅い本じゃありません。
    今から見ればほとんど SF の古典ばっかりなんですが、たいそう面白そうに紹介されていて色々読みたくなりますね。
    ま、それでも、ハインラインやらクラークやらアシモフはずいぶん前に結構読んだんですけど。
    スペオペ的にはハミルトンをあまり読んでいないってところかな。
    在庫にはあるんだけどね。(^^;

  • 少し前に訃報を聞き、SFというジャンルにおいて非常に有名な方なんだなあ、なんて思ってました。著作を読むのはこれが初めてです。訳本はもしかしたら読んだことがあるかもしれません。
    ものすごい蒐集熱!すごいなあ。神保町に行って古本を買い漁る話とSFファンの先輩との交流の話はとても面白かったです。わからないながら原作を原書で読む!この楽しさ。そうです、間違って読んでも雰囲気は十分伝わってくるのですから。ちょっと勇気をもらいました。

    ただ自分は他人に本のあらすじを説明されるのがあまり好きではないので本来著者の文章にもありますように最初に原作を読んでからこの本を読めばよかったなあ、と思いました。そうすれば感じ方やとらえ方の相違や同意が面白かっただろうなあ、と。自慢話は…まあ自慢できるお話ですけど…ちょっと多いし長いかな。

    作中でも自慢のコレクションは今どなたが管理なさっているんでしょうかねえ。SF界の名士なので散逸したりすることはなさそうですが。彼が悔しがったアメリカのシャイロック老人(正確にはアンガー老人)の貴重な蔵書は図書館に寄贈されて読みたい人が読みたい時に読める状況になったのだからその方がSFファン全体のことを考えればよかったのでは?と自分なんかは思います。(だって、図書館に行けば外国人だって誰だって読みたい人が申請すれば読めるんですよ?)アンガー老人の返答も理にかなっていて何をそんなに憤慨することがあるのだろう?と反対に思ってしまいました。

    蔵書を寄贈して図書館が作られた、と言うお話もありましたが最高のことだと思います。個人が楽しむためだけではなく公共にも門を開くことによって各専門ジャンルへの道が広くなるし、読者もファンも増えると思うのですが…

    まあ自分があまり蒐集熱が無いからそんなこと言えるのでしょうね。うん。(もしくは集めた、という事実に満足してしまい、人に貸しているうちにいつの間にか紛失していた、なあんてことがままあるので…)

  •  2010年3月28日購入

  • 実は、この本の前に「スペース・オペラの書き方」という本があるらしいのですが、それは、今のところ手に入らないので、とりあえずこっち。

    先輩のSF好きから、色んな話を聞かされたんだよという野田 昌宏ですが、多分それって、今、この人の本を読んでいるわたしたちと同じなんだろうなぁと思ったりします。
    そして、本を読むよりも、多分、直接はなしを聞いた方が、もっとおもしろいと思います。

    「スペース・オペラの読み方」とかいいながら、けっこう取り上げられているのは、ものすごいスタンダードで古典的な作品が多いです。

    そして、「SF英雄群像」と同じく、また、すっかり読んだつもりになるという……。

  • 1994年に出版された『愛しのワンダーランド スペース・オペラの読み方』の文庫版。
    スペース・オペラとついていますが、紹介されているのはスペース・オペラとは関係なさそうな有名SF作品ばかり。それがどうスペースオペラと結びつくのか?というのは、本書を読んでのお楽しみ。
    本書で紹介されているSF作品や作家は、ハインライン、クラーク、アシモフ、ブラウン、ブラッドベリなどなど。
    それらの作品が野田さんらしい切り口で語られています。
    読んでいるうちにSFっていいなあと思えてくるから不思議。

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