- Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150309862
作品紹介・あらすじ
2002年のJコレクション創刊に続き、2003年のハヤカワ文庫JA内レーベル「次世代型作家のリアル・フィクション」によって、日本SFはゼロ年代の"初夏"を迎えた。秋山瑞人のSFマガジン読者賞受賞作「おれはミサイル」、冲方丁の"マルドゥック"シリーズ外伝、日本SF大賞候補作『あなたのための物語』で注目の長谷敏司による傑作短篇ほか、SFマガジン掲載のリアル・フィクションを中心に精選した、全8篇を収録。
感想・レビュー・書評
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ゼロ年代作家、侮れん。どうせラノベ上がりとか思ってると痛い目見ちゃう。桜坂洋、長谷敏司、秋山瑞人の三氏はストライク。特に秋山氏の『おれはミサイル』は心に残る。氏の『海原の用心棒』も読んでみたい。
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様々なジャンルのSF短編集。
「おれはミサイル」は面白かった。 -
名前だけ知っている冲方丁を除けば、あとは本当に知らない作家ばかり。それにしては、西島大介の絵に見覚えがあって不思議だったが、一時そこかしこで見かけた「陽だまりの彼女」(新潮文庫)のカバー絵を描いた人だと分かって納得。冲方丁の「マルドゥック・スクランブル“104”」、桜坂洋の「エキストラ・ラウンド」、長谷敏司の「地には豊穣」と、2003年に星雲賞日本短篇部門を受賞したという秋山瑞人の「おれはミサイル」が面白かった。
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なんでも奴が言うにはーーこの「大空」の重力方向の遥か彼方、つまりずっとずっと下に、大空と同じくらい広大な個体の平面があるのだという。
そんなものがあってたまるか、と私は思った。
という、秋山瑞人の「おれはミサイル」ほか7篇を収録の日本SFのゼロ年代を代表する「リアル・フィクション」を担う作家たちによる短編集。
秋山瑞人「おれはミサイル」
冲方丁「マルドゥック・スクランブル"104"」
長谷敏司「地には豊穣」(「あなたのための物語」のスピンオフ)
から桜坂洋、新庄カズマ、と素晴らしいメンツが続く。
スピンオフが3つも入っているのは残念な気もするが(全部読んでいるので問題はないにしても)、それぞれ純粋に短編として楽しめるのでまあ良し、かな?
秋山瑞人の陸海空三部作のひとつを読むためだけに手にとっても後悔はしない一冊。
陸はいつ読めるんだ。
ゼロ年代には小川、野尻、林、小林、飛もいるし、円城、伊藤もあることを考えると、なんと豊穣なSFの時代であることでしょう。 -
傑作選と書いてあるが傑作は秋山瑞人『おれはミサイル』だけで
この話を手元に置くためにある
他の作品の作者が劣っているというわけではないだろうけれど
選ばれた作品がその作者の良いところでなく
紹介にしかなっていないものが多い
たがだからまた選者が悪いというわけでもなく
2000ゼロ年代にあらわれこれから活躍が期待されるSF作者を
紹介するのがこの本の役割であるとすればしかたのないことか
それぞの作者が自身の作風を皆持っていると思う
質の高低はあるにせよ
小説としては『おれはミサイル』が★*5で他が*3か2 -
解説:藤田直哉
マルドゥック・スクランブル"104"(冲方丁)
アンジー・クレーマーにさよならを(新城カズマ)
エキストラ・ラウンド(桜坂洋)
デイドリーム、鳥のように(元長柾木)
Atmosphere(西島大介)
アリスの心臓(海猫沢めろん)
地には豊穣(長谷敏司)
おれはミサイル(秋山瑞人) -
ゼロ年代SF傑作選 (ハヤカワ文庫 JA エ 2-1) (ハヤカワ文庫JA)
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情けないことに、もう何がおもしろいのか、ほとんどわからない。SFを読む資格がないのかもしれない。少なくとも新しいのは。おっさんは昔の名作でも読み直そう。""
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NOVA1以来、立て続けに日本SF作品を読んでいる。
私にとって、ゼロ年代はSFの空白期間でもあるので、これを機にいろいろと読んでみようと思う。
《4/15追記》
やっと読み終わった。途中で休止し、他の本を読んでいたので、思っていたよりもずっと時間がかかってしまった。
内容的にはやはり好みにあうものとあわないものがあったが。
個人的な好みで言えば、半分は当たりで半分はハズレといった感じか。
中でもマルドゥック、エキストラ、ミサイルは面白かった!