グイン・サーガ・ワールド1 (ハヤカワ文庫 JA ク 0-5 グイン・サーガ続篇プロジェクト)
- 早川書房 (2011年5月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150310325
作品紹介・あらすじ
2009年5月26日に逝去した栗本薫が遺した大いなる遺産『グイン・サーガ』。その続篇を書き継いでいこうというプロジェクトが始動します。外伝三作同時連載、草原の民たちの愛憎を描くミステリロマン「星降る草原」久美沙織、ノスフェラスに暮らすセム族の冒険譚「リアード武侠傳奇・伝」牧野修、沿海州レンティアの陰謀劇「宿命の宝冠」宵野ゆめ/幻の外伝「ドールの花嫁」栗本薫/知られざる中島梓像に迫るエッセイ他。
感想・レビュー・書評
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p295〜 日記より
構成、解説
今岡 清
を読んで、号泣したことが、ある。
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音楽であれば、有名アーティストの没後または解散後にトリビュート・アルバムが出るのはよくあることで、その場合は影響を受けたミュージシャンがそれぞれの解釈で曲を提供する形をとっています。
若干ニュアンスは異なるとは言え、その小説版というのは極めて珍しいと思いますが、グイン・サーガ・ワールド1としてリリースされました。
当然、ターゲットとなる読者は栗本ファン・グイン愛好者しかいないでしょう。そういう意味では第1号は楽しみにしておりました。プロの作家の方々によって、この世界がどう表現されるのかが一番の興味でした。
読み終わった感想としては、3編とも本編からかなり離れた外伝のため、割り切って楽しむことができました。特にセム族視点での物語は、いかにこの世界が広大で多彩であるかを教えてくれます。
外伝に関しては、今後もいろいろなアイデアで無限に展開されていくのだろうなという予感のようなものも感じました。
しかしながら肝心の「本編」の続編を栗本先生以外の方が書いて発表することがあるようなら、複雑な気持ちは否めません。正解は誰も知らないだけに、賛否両論は免れないでしょう。でもいつかは完結してほしいという想いを持っている方も多いのではないでしょうか。 -
栗本薫亡き後、みんなでグインサーガを紡いでいこう、という趣旨には大賛成だった。しかし、いざ読んでみると、メガネが合わないような酔いを感じて断念・・・。もう少し時間が経てば読めるようになるだろうか。
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栗本御大じゃないグインサーガ、これはこれでアリだと思う。
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外伝を先行で読めたのがよかった。
ただそれだけ。 -
遺稿発掘 ドールの花嫁(栗本薫)
グイン・サーガ外伝 星降る草原 連載第1回(久美沙織)
リアード武侠傳奇・伝 連載第1回(牧野修)
宿命の宝冠 連載第1回(宵野ゆめ)
初公開 日記より(構成・解説:今岡清)
エッセイ いちばん不幸で、そしていちばん幸福な少女 連載第1回(今岡清)
著者:栗本薫(1953-2009、葛飾区、小説家)、久美沙織(1959-、盛岡市、小説家)、牧野修(1958-、大阪府、作家)、宵野ゆめ(小説家)、今岡清(1948-、横浜市、編集者)
監修:天狼プロダクション -
星降る草原
リアード武俠博奇伝
宿命の宝冠
の3つのお話が入ってる
個人的には、スカールのお母さんの話、
星降る草原が一番好きかな
でも、ノスフェラスのセムの話も
沿海州の話も、全部栗本氏が書いた時とおんなじ匂いがしてる!
続きが楽しみ(´∀`*) -
とうとう、読み出しました。
まぁ、まだ、グイン・サーガは、純正の栗本 薫の「湖畔にて」が残っているですけどね。あと、ローデス・サーガも、あと1巻残っていたかも。
まあでも、まだ、栗本 薫以外が書いたグイン・サーガといいなかせらも、外伝です。
期待してなかったセム族の話が、案外おもしろかった。
そして、これから書かれる本編は、もちろん、これらの外伝も巻き込んで話をすすめていって欲しいです。 -
これは賛否両論でしょう。
栗本薫のグインサーガの世界を別の作家が書くというもの。
いいのか?わるいのか?
【有り】でいいんじゃない、
もちろんその作家の文体など受け入れられる受け入れられない
あると思いますが、
グインの世界を
様々な吟遊詩人が語り継いでいるとおもえば
まったく違和感ないのではありませんか。
歴史というものは書く人によって違うものです、
グインだってそういうものであっていいのではないでしょうか。
3作の連載がありますが、
ちょっと一作目の文体は苦手だった、、、
最後の今岡さんの奥さんに綴る文章は
まさに伴侶にしか書けないものでしょう、
そこに賛否はありません、
賛否を言うこと自体が問題だと感じます。
なるほどそう感じていたのだなと聞くしかないのです。
私はグインシリーズしか読んでおりませんので、
それでも栗本薫の一部でしょう。
他の作品や、中島梓名義での文章も読んでいません。
とても多作で、後年はまさに命を燃やすように書かれていたのでしょう。
そのサポートに今岡さんがおられたのだとわかるものになっています。
中島梓も人間なのです。 -
当たり前ですが栗本薫の作品ではない。
猫は七つの命の内、五つまで使ってますからねー
猫は七つの命の内、五つまで使ってますからねー