旧友は春に帰る (ハヤカワ文庫JA)

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著者 : 東直己
  • 早川書房 (2011年8月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (569ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310424

旧友は春に帰る (ハヤカワ文庫JA)の感想・レビュー・書評

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  • 複数再読。かつてファムファタールだったモンローが醜悪なオバサンになってしまうのが切ない。単なる老いではなくて、あの頃のまま、子供のまま、年齢を重ねてしまったということだろう。
    アキラさんもどんどん弱っていく感じがして、いつか死んでしまうんだなと思わせる。

  • ど派手に大活躍。
    しかも舞台はススキノ。
    大好きです。

  • あー、モンローかぁ。そうかぁ。
    そうくるかぁ。

    長く続くシリーズで実際にも同じ時間がたっているのが
    リアリティがあるなぁ。

    「俺」もいちいちネットカフェに入るんなら
    携帯持てばいいのに・・・となるけれど。
    そこが「俺」らしさ。

    いい加減だし、悪いことばっかりしてるけど
    意外ときちんとしていて
    意外と真面目、なんだよなぁ。
    人に対しては。

    中年のデブの便利屋だけど、
    いい味出してきてますなぁ。

    聞潮庵のおばあちゃん達には長生きしてほしいなぁ。
    これまた、いい味だしてます。

    モンローの人生の後半は
    悲しくて、切ないことばっかりだった、というわけではないのかしら
    あまりに最期が哀しい。


    モンローの描写で
    スタイルの良さが顔が老けたのを際立たせるとか
    25年前なら可愛かった仕草。。。とか
    中年おばさんへの容赦ない描写に
    現実を感じる。
    やっぱり、そうなんだぁ。
    若く見えるとか美魔女とか言うけど
    んー、やっぱりそう見えてんだなぁ。

    聞潮庵のおばあちゃんになるまでの間の
    素敵な歳のとり方って
    どっかに見本がないかしらねぇ

    と、つい、そこに食いついてしまう私。

  • 思い出し笑いが止まらない\(^O^)/
    私、便利屋サンの事こんなに好き。。。というか感情移入してたんだなーとハッとしました笑
    頁でいうと359頁!
    ネタバレになりそうだから詳しくは書かないけど、引用しちゃう(*´∀`)


    左から来た酔っ払いが、突然登場した俺に驚いたのか、立ち止まって敬礼した。俺は文民なので、右手を左胸に当てて、答礼した。それから道を挟んで○○を小走りで追った。


    コレ、本当にツボだった!
    ○○を追って、結構緊迫感があるのに、何やってんねーん(>∀<)って!
    紳士か!!笑

    素敵過ぎるよ便利屋サン。


    ススキノシリーズで、この一冊が一番好きかも。
    一番、面白いと感じた。
    最初は、モンローにイライラしてて、「この分厚い一冊、ずっとこのモンローが出てくるのかー…」と感じてたんだけど、ぶっ通しで引き込まれて読んでしまった(^^)

    これは手元に置いときたい一冊かもと感じた。



    以下、本ウラ。
    「お願い。助けて。」モンローから25年ぶりにかかってきた電話は、俺の眠気を覚ますのに充分なものだった。
    どうしても事情を話そうとしない彼女を夕張のホテルから助け出し、本州へと逃がした直後から、俺の周りを怪しげな輩がうろつき始める。
    正体不明のトラブルに巻き込まれ、地元やくざに追われることになった俺は、ひとり調査を開始するが。。。
    旧友との再会、そして別れが哀切を誘うシリーズ第10作。

  • 理由もわからないままトラブルに巻き込まれ、いつものことがけれどやくざから追われるはめになった「俺」。
    かつてススキノを席巻したモンローから、久しぶりの連絡を受けた「俺」は、面倒がりながらも結局は手を貸すことになる。
    過去から這い出てきたような女の存在は、「俺」を思いもよらぬ事態へと引きずり込んでいく。
    あるのかないのか、まるで信憑性のない蜃気楼のような「印紙」を追い求め、入り乱れる人間たち。
    損得勘定で動く彼らには、真実はいつまでたっても見えないのだろう。
    自分たちの見たいものしか目に入らないし、自分たちの信じたいものしか信じないのだから。
    何ごともほどほどがいい。
    過ぎたるは及ばざるがごとし。
    モンローは過ぎた美貌が仇となって、自分自身も周りも振り回され続けた一生だったように思う。
    光に害虫が集まるように、モンローのもとには負のエネルギーが集まってしまったのかもしれない。
    モンローは幸せだったのだろうか?
    幸せになることが、幸せでいることが、幸せでいつづけることが、怖かったんだろうか?
    「俺」の後悔が、切なく哀しい。

  • すっかりいい歳になった「俺」の言動は、若い頃から持っている独特の美学を残しつつも大人の分別や優しさも身に付き、成熟した魅力になっている。
    桐原や種田も然り。
    本シリーズのベスト作品じゃないかな。

  • シリーズ1作目「探偵はバーにいる」に登場したあのモンローから、四半世紀ぶりに「お願い。助けて」と言うメールが来たところから周囲が慌ただしくなり、それから最後までハラハラしながらも懐かしくなったり悲しくなったりする話だった。
    とにかくモンローと一緒になって追っ手から逃げようとする前半と、大切な人を守ろうと戦う後半で流れが一気に変わっていて飽きない。
    消えた少年もそうだったけど、誰かを守ろうとする時の主人公〈俺〉が格好良い。

    事件の解決法はなかなか気持ちの良いものだったけど、その後に判明する事件のその後と、真相があまりに悲しい。心に残る名作です。

  • 図書館で。安定のシリーズではあるのだけれども。
    綺麗な人が綺麗に年を取ってくれると確かに嬉しい。その反対はなんとなく寂しくなりますがまあ仕方ないですよねえ。本人が一番痛感しているだろうし。それと同様、最後が悲惨だとなんとも物悲しかったりするわけですが。

    主人公もヒロインも今回のヒロインもあまり好きではないのであまり感情移入もせずに読みましたが。アンジェラの言うことはまったくもって正しい。主人公は十分、モンローにやさしかったと思うけどなあ。そして男のヒロイズムだか何だか知りませんが彼女や世話になった人を巻き込んでやむなし、というような主義は是非ドブに捨てていただきたい。百歩譲って彼女のハナさんは仕方ないかもだけど世話になりっぱなしの老婦人二人に被害が及ぶかもしれないなあという点でもっと警戒すべきだと思う。ああ、イヤな男だ…。

    という訳で味のある脇役がちょいちょい出演してくれて楽しい反面、やっぱりこの主人公は好きになれない男だなあと思いました。頭が良いつもりなんでしょうが結局は他の人に助けられてなんとかしのいでいることをもっと自覚するべきだと思うのですよ。

  • 2014.11.24ー77
    25年ぶりに助けを求めて来たモンローを逃がす俺。25年の歳月の重みが切なく・・。

  • 昔の飲み仲間だったモンローからのSOSに駆けつけた<俺>は、彼女を札幌から出すための手助けをする。
    しかし。その後から、<俺>の周辺を怪しげな連中がうろつき始める。
    そして、届いた4億円分の収入印紙。送り主はモンローか?
    <俺>は身に覚えのない火の粉を振り払うために調査を開始する。

    2014年10月14日読了。
    <俺>はもちろん、レギュラー陣がそれぞれ年を重ねていて、その辺りの記述がちょっと哀愁を感じさせてくれます。
    高田の出番がかなり減ってきているのが寂しいなぁと思っていたら、今回はおいしいところをささっと持って行ってくれて、なんだか嬉しかったですね。
    シリーズ既刊本もあと2冊。続きを早く読みたいような、寝かせておきたいような、複雑な気分です。

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