オランダ宿の娘 (ハヤカワ文庫JA)

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著者 : 葉室麟
  • 早川書房 (2012年4月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310653

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葉室 麟
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オランダ宿の娘 (ハヤカワ文庫JA)の感想・レビュー・書評

  • 幕末のシーボルト事件を扱った歴史小説。ただし超常能力や殺人事件といった要素もあり、歴史、ファンタジー、ミステリ、恋愛に人情と盛りだくさんの内容となっている。残念なのは盛りだくさん過ぎて、逆に薄ぺらになってしまっていること。

  • 読み始め…16.10.6
    読み終わり…16.10.8

    葉室麟さんの著作は
    他に読んでみたいものがあったのですが
    書店でこちらが目について。

    誰もが人のために自分の役割を全うし
    自分の身を守ろうとした。
    周りの人のためにと尽くしたことが
    ねじれた方向に進んでしまっただけのこと。

    丈吉さんばかりではなくシーボルトでさえも
    みんなみんなすべて...

    若者たちの純粋さが美しい。
    深く考えさせられました。

    シーボルトに関しては「はい。ここ、テストに出まーす」という程度のことしか知りませんでしたし(笑)それももはやすっかり忘れ去られていたなかで時代小説として初めて出会ったことがとても新鮮でした。

    遠山の金さんの粋な計らいには
    笑みがこぼれます。

  • "冬姫"を読んで以来の葉室ファンタジー。地味ないぶし銀模様の展開の中、男性キャストよりも序盤からの宿の二人娘~妙心尼、そして締め括りは"イネちゃん"奮闘♪。

  • 葉室麟のミステリー?
    読みたい方向性とちょっと違う気がして順番後回しにしていたのだけど、手にとってみた。

    なんと、シーボルト事件や倭寇なんかの史実を背景に、高野長英、間宮林蔵、遠山の金さんなどオールスターキャストが活躍する、結構世界観の広い歴史ミステリー(ややファンタジーやや冒険)に仕上がっていたのはびっくり。文庫本300Pほどなので、テーマの割りに物足りないような気もするが、時代柄動きに制限のある主人公るん目線の物語なら、これぐらいのボリュームが無理しない範囲の落としどころかな。

    ガレた道を歩くような読み始めはちょっととっつきにくいけど、物語が動き始めるとグンと入り込んで読め、決して面白くない小説ではない。ただ、葉室作品には珍しいと思うのだけど、後味があんまりすっきりしない、理不尽な死人も多く出る。ちょっと重いちょっとやるせないエンディングは、なんだか心が湿気て、やっぱり方向性がちと違ったなぁと思ってしまった。

  • 今月の5冊目。今年の92冊目。

    初葉室氏。中古で100円くらいだったのでちょっと読んでみようと思って買ってみた。感想としては普通。ちょっと盛り上がりに欠けるなー思いました。話自体はすごい淡々としていて、別につまらなくはないんですが、そこまで引き込まれる感じでもなかった。

  • 蜩ノ記で感動したのと自分の地元が長崎だったという理由から購読。オランダと日本を繋ぐ使命を背負った宿場長崎屋の娘たちのお話。波乱する世相を背景に実在の人物たちとの心の交流を描く。若いながらも自分の果たすべき役目、役割をしっかり見定めて生きる彼女たちには得るものが多かった。生まれたときから使命をもっていると考えることができる彼女たちの時代と、私たちの生きる何にでもなれるとされている現代ではそういう人生における使命感は薄れがちで、見つけにくいものではあるけれど、根底では変わらない。それを気づかせてくれた良書。

  • 葉室麟は女性を心理を描くのが巧妙で、読者を引き付ける力がある。

    だが、葉室麟の本は、ワンパターンに陥りやすい面もある。
    良く言えば、安心感と安定感がある。
    「オランダ娘の宿」も、女性が主人公で、「逆境に立ち向かう強い女性の姿」が描かれている。また、偉人とのコラボも葉室麟の特徴だと思う。
    作者を知らなくても内容を読めば、すぐさま葉室麟が書いたと分かるほど(これは、どの作家にもいえるのだろうか?)。


    しかし、読めば読むほど、世界に引き込まれ、読み終るころには、心が洗われた気持ちになる。そして、ちょっぴり歴史に詳しくなっている。
    今度の作品は、どんな偉人とコラボしてくるんだろうかと、毎回楽しみで
    、ワンパターンではあるが、飽きることがない。

    個人的に、葉室麟贔屓であるので、★5.
    今回も、すっかり葉室麟ワールドにハマり、心が洗濯されました。

  • 薬種屋でオランダ人向けの宿も営む長崎屋。るんと美鶴、二人の娘を中心に江戸にやってきた長崎出島のオランダ商館長や随行員たち蘭学を学ぶ人たちとの出会いと交流がここにある。シーボルトと鳴滝塾、そしてあの事件。別の雑誌でシーボルトの娘イネの物語を読んでいたのが不思議な感じがする。

  • 読者がどこに焦点を合わせるかで、評価が大きく変わる作品だと思います。
    物語の大きな軸である『シーボルト事件』だけを捉えるなら、正直なところこの本は必要なく、ウィキペディアの該当記事でも読めば充分でしょう。時代劇ミステリとして読むならば、安っぽいテレビドラマ並みの陳腐さを感じて終わるでしょう。
    ただこれを、人情ばなしとして読むと評価は一変します。国籍、立場、果ては生死を問わずに結ばれた人々のつながりのお話として読めば、とてもさわやかで温かい気持ちになります。私、こういうの好きです。

  • 江戸時代中期 江戸のオランダ商館「長崎屋」 姉のるん 妹の美鶴 通詞見習いの駒次郎 オランダ日本人のハーフ丈吉 美鶴に憧れる沢次郎 猿を連れた謎の武士 過去の大火災 不吉な予言を残す占い師 抜け荷集団「海蛇」 シーボルト先生 長崎屋の娘《るん》はある殺人事件を目撃してしまった事を契機に史実である《シーボルト事件》という大きな災いに巻き込まれる ややミステリ調?

  • シーボルト事件について、詳しく語られたり、間宮林蔵や遠山金四郎などが登場するあたりもまた、現実とリンクするようなところもあって面白い。
    オランダ宿は実際にあったというので、そのあたりも別の視点からも知りたくなった。シーボルト事件も、他の本でも読んでみたいな。

  • ミステリー仕立てではあるが、明快なミステリーを期待しているとがっかりする。シーボルト事件を別の切り口で描いた歴史小説とみるべき。

    幾層もの謎、疑惑が重なり、次第に明らかにされていく。

    殺人
    猿をつれた謎の武士
    手首の刺青
    密貿易
    オランダ宿の娘の異能
    江戸の大火の原因

    また有名人もたくさん出てくる。
     長崎奉行遠山左衛門尉景元とその息子の遠山の金さん
     シーボルト、高野長英、間宮林蔵 など

  • 全1巻。

    今まで読んだ著者の作品の中では異質。
    主人公が女だし、町人だし、何よりミステリーだし。
    しかも途中オカルティックな展開になってみたり。

    外人が泊まる定宿の娘姉妹の視点で、
    シーボルト事件、その裏に隠された陰謀に迫る
    オカルトミステリー。


    個人的には中途半端な印象。
    史実の新解釈だったり、
    オカルトで事件解決だったり、
    隠密が暗躍する政争だったり、
    海賊組織との対決だったり、
    恋心だったり。
    いろいろちりばめられているものの、
    それらがいまいちまとまらずにパラパラッとしてて、
    で?って感じ。
    あんま入ってこなかった。

    でも、間宮林蔵の造形は新鮮。

  • 帯には「江戸後期、日蘭交流に身を尽くした姉妹の物語」とあります。ハイ、だまされました。

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オランダ宿の娘 (ハヤカワ文庫JA)の作品紹介

日本とオランダの懸け橋に。"長崎屋"の娘、るんと美鶴は、江戸参府の商館長が自分たちの宿に泊まるのを誇りにしていた。そんな二人が出逢った、日蘭の血をひく青年、丈吉。彼はかつて宿の危機を救った恩人の息子だった。姉妹は丈吉と心を深く通わせるが、回船問屋での殺しの現場に居合わせた彼の身に危険がふりかかる…「シーボルト事件」などの史実を題材に、困難な中でも想いを貫く姉妹の姿を描く歴史小説の傑作。

オランダ宿の娘 (ハヤカワ文庫JA)の単行本

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