Gene Mapper -full build- (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 826
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150311070

感想・レビュー・書評

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  • 将来は、この本のように完全人工な動物や植物ができると思います。

    人間は一つの遺伝子が欠落、もしくは異常を持っているだけで、完治が難しい病を患ってしまう、か弱い生き物です。
    だからこそ、希望を持ち技術と向き合う必要があります。

    私の頭が悪いせいですが、設定に入り込むのに少し時間がかかってしまいました・・・

  • 私にとっては、おもしろいんだけども、めっちゃくちゃおもしろいわけでもない、くらいでした。

    あと表紙のイメージほどSFっぽくないというか、いや、しっかりSFなんだけど題材が地味というか……。
    たとえば攻殻機動隊であれば光学迷彩で体を透明に見せたりするけども、そういうもんじゃなく、いまのzoomとかが進化してバーチャル空間がめちゃくちゃ進化してるでぇくらいの。
    お話のメインは作物なので、地味と感じる理由はそこにもある。遺伝子組み換えがめっちゃ進化したから、最強のお米作れるで!イネ自体に色つけて最強の田んぼアートもできるで!光ったりするで!みたいな話。

  • 時代的には、2030年代後半の設定になっています。その頃、この様にAR全盛の事態になっているかは不明ですが、いまでVR元年とか言われていますからねぇ。ARが、これほどではないにしても、今よりはもっと進んでいるでしょうね。

    また、時代設定がそういう時代設定なので、物語で出てくるエピソードが、既に起きて、過ぎているはずです(笑)。実際には、この作品で言うような事は起きていないのですが、SFで表現されたことは、バック・トゥー・ザ・フューチャーの例を引くまでも無いですが、その後に実際に起きているので、いつしか何か、これに近い事が起きるのでしょうね。

    この作品は、だいぶ極端な方向に降った内容だと思いますが、現実世界も、少なからずこの方向に向かっているのかと。

  • ◯ジーンマッパーという職業や、蒸留作物の考え方はバイオSFらしいガジェットで楽しい。
    Δ主人公自身に謎がないため魅力がない。むしろ周りのキャラクターがトリックスターばかりで、物語の牽引力バランスがいまいち。

  • オービタルクラウドがよかったので過去の作品も読見たく成り手を取った。オービタルクラウドでも思ったが、本作でも都合よく主人公の周りに有能な人物が集まっているという展開は相変わらず。少々、怪しい人物がどう関わるかが物語の肝ではないかと思ったが、思ったよりもひねりはなかったのが残念。また、そもそもの物語のキーとなるフルビルドの遺伝子組み換え生物の設計図を描いた肝心の部分が軍用としてしか描かれておらず、そこを深堀しておらず、そこから派生する問題をデータ公開という形で収束させている。本当に軍用であれば、そんなに簡単にデータ流出するか、また、そのような意図を持つ人物をほっておくのかという点が疑問。

  • 和風サイバーパンク。
    規模の小ささ加減がほほえましいですね。(^^;
    お約束の造語やら、仮想現実やらが、初期のサイバーパンクと比べてあまり進化していない感じは、わざとですかね?
    現在と地続きの近未来 SF として、大変に読みやすいお話でした。

  • 本書の内容より、アバターの操作や拡張現実など、
    未来で日常的に使われているIT機器が面白かった。

  • どこまでも人は突き進める、そんな信念が怖い。

  • 物語上は4日~5日の間におきた出来事。未来の人達は忙しいな;; 仮想現実空間など、将来的にありそうなリアルな未来を体感できた。遺伝子工学など良く分からない部分もあったが、いずれこういう技術で無いと食料が確保されない時代がくるのかな。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    拡張現実が広く社会に浸透し、フルスクラッチで遺伝子設計された蒸留作物が食卓の主役である近未来。遺伝子デザイナーの林田は、L&B社のエージェント黒川から自分が遺伝子設計した稲が遺伝子崩壊した可能性があるとの連絡を受け原因究明にあたる。ハッカーのキタムラの協力を得た林田は、黒川と共に稲の謎を追うためホーチミンを目指すが―電子書籍の個人出版がたちまちベストセラーとなった話題作の増補改稿完全版。

著者プロフィール

藤井大洋:1971年鹿児島県奄美大島生まれ。小説家、SF作家。国際基督教大学中退。第18代日本SF作家クラブ会長。同クラブの社団法人化を牽引、SF振興に役立つ事業の実現に燃える。処女作『Gene Mapper』をセルフパブリッシングし、注目を集める。その後、早川書房より代表作『Gene Mapper -full build-』『オービタル・クラウド』(日本SF大賞受賞)等を出版。

「2019年 『AIが書いた小説は面白い?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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