リライト (ハヤカワ文庫 JA ホ 1-1)

著者 :
  • 早川書房
3.54
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本棚登録 : 1204
感想 : 124
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150311193

作品紹介・あらすじ

2002年夏、10年前の思い出を元に小説を上梓した作家の美雪は、記憶と現実のくい違いに気づく。1992年秋、絶対に外れない予知夢で最悪の未来を見た霞は……時の4部作、始動。

感想・レビュー・書評

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  • 読み解くのが難解なうえに、大雑把なSFでした。
    ええぇっ⁉️
    というエンディングが癖になるのでしょうか?

  • 「SF史上最悪のパラドックス」という触れ込みは間違っていなかったです。

    ページを進めるごとに違和感を感じつつも読み進めて、ページを行ったり来たりして人物名を確認して読み進めて、徐々に、徐々に空気が変わってラストは一気読み不可避。
    このパターンは予想してなかったです。

    卵が先か、鶏が先か、そんなことはどうでもいい。とにかく最後はそうなってしまう。わかってしまう。最悪の辻褄合わせ。えげつないタイムパラドックス。

    最後の最後に笑うのは誰なのだろう?

  • もう何年も繰り返し読み続けています。
    いろんな方の考察やレビューもみました。
    妻にも読ませて感想を聞きました。
    最近やっと理解してきました。
    そんな本です。

    難解ですが、スルメみたいな本です。
    私が証明しています。

  • バッドエンド版時をかける少女と呼ばれる作品。
    おかしいことは割とすぐに気づくが、最後まで読むとかなり難解になる。こんなに軽い読み口で書かれてるのに難解SFとは騙された。読み終わるまでは1時間くらい。
    考察サイトを見て時間軸や登場人物などをまとめないとわけわからんですね。
    一読後は、凄くロジカルに書いてるんだろうなという雰囲気を感じるだけで終わった。

  • 2022/01/08

    読み進めていくうちにあれ?てようわからんようになってきて,終わりの種明かしでさらにあれ?てようわからんくなった笑笑
    タイムリープ、タイムパラドクス系は難しい…
    けど、物語自体、読んでるとハラハラというより少しずつゾワゾワと、解らないことへの恐怖が迫ってくる感じがして、2時間半でどんどん読み進めてしまった。勢いがあったなー
    なんか、スッキリというよりはかなしい気持ちで読み終わってしまった。

  • 時かけを見た後でこれを読むと落差がえぐい

  • 4部作とは知らずに1冊だけ購入し、次の日に残りの3冊も買いました。
    読了後はもやもやしたような気持ちに。
    意味がわからないまま読み進めていくと最後に一気に伏線回収されます。「あ!この場面のことを言っていたのか!」とスッキリします。
    何度読み返しても面白いと思える本の1つです☺︎

  • 「イヤミス」って知っていますでしょうか?
    一時期、ちょっと話題になったバズワードで「読んだ後にイヤな気分になるミステリ」のこと。
    映画化もされた湊かなえさんの「告白」なんかが有名ですが、個人的にはイヤミスと聞くと、米沢穂信さんの「ボトルネック」の読後感は最悪だったなぁと思い出します。

    今回、レビューしたい作品はイヤミスではなく、イヤSF(なんか良い呼び方が思いつかなかった……)な作品。
    先日、観劇に神戸に行った折、ジュンク堂書店でウィンドウショッピングをしていると、この作品が目にふっと入ってきて、裏表紙でタイムトラベル物なうえ「SF史上最悪のパラドックスを描く」との煽りにやられた次第。

    物語は2002年の夏。10年前からやってくる過去の”私”がとった行動をサポートするため、美雪は携帯電話を用意するのですが、その時刻になっても、10年前の自分はやってこないというタイムパラドックスから物語ははじまります。
    なぜ、過去に確定しているはずの現在が異なってくるのか?

    そして、物語は1992年の夏に起こった出来事と、2002年の現在の美雪を交互に描くのですが……美雪の記憶と物語で語られる1992年の夏の”私”が異なってきます。過去が”リライト”されている? 読者はその疑問を持ちながら、1992年と2002年の物語を一気に読みふけることになります。

    ……いやぁ、荒っぽい小説です。いわゆるライトノベルにあたる作品で、2311年からやって来た未来人・園田保彦(仮名)と、”私”のラブストーリーを軸にしたタイムトラベル物のSF作品の体を取って、発生したタイムパラドックスに迫るミステリ作品のように見せかけて、実はホラーを書きたいんじゃないかと思わせる作品。

    過去がリライトされているのかも? と思わせる仕組みにワクワクしてグイグイと読み進めていくのですが、終盤に一気に物語の流れが予想もしない方向にねじ曲げられて、ラストでじわーっと「イヤな気持ち」にさせて閉じられてしまいます
    うわぁ、これはキツいわ……と思いながらも、読み終えたあとに続編、続々編があることを知って、翌日には続編の「リビジョン」、続々編の「リアクト」を購入しました。

    正直な所、設定の稚拙さや文体の幼さなどに加えて、イヤなラストもあってなかなか人に薦めるのは難しいのですが、個人的には心の隙間にトゲを突き刺されたような「気になる作品」になりました。

  • この作品は難しい。美雪の「待っ」で終わる小説って。
    なんとも言えない余韻を残して終わった。
    夏祭りの改ざんの件がいまいちわからなかった。
    物語の流れもほとんどつかめないまま。パラドックスは難しい。

  • 2012年4月発行。
    わかりにくい話が全体の3/4くらいまで続いて、残りの1/4で状況が明かされるのですが、読みにくく、反則のような筋運びです。
    続編とでもいうリビジョンを先に読んでいたので、覚悟して読んだのですが、そちらの方が筋に論理がありました。
    こちらは、トリッキーなお話です。
    3作めもあるようなのでそれも読んでみます。

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著者プロフィール

1982年、静岡県生まれ。『バイロケーション』で第17回日本ホラー小説大賞長編賞受賞。

「2010年 『バイロケーション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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