天冥の標VII 新世界ハーブC (ハヤカワ文庫 JA オ 6-21)

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150311391

感想・レビュー・書評

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  • Ⅵではここまで広げたものが結びついて想像以上の規模になった被害に胸が痛むけど、Ⅶは長らえるよう願いを託された子たちが曝された生存のための環境の厳しさ…これは想像の外の世界だ…新世界…。

  • 1巻のメニーメニーシープの成り立ちの話。
    救世群による太陽系の破壊、そこからの逃れ、少年少女達による地下世界社会の確立。5万人から2万人
    に減ったり、その真実の隠蔽など。

    アインとミゲラ、その他スカウトのメンバー達も何とか70歳までちゃんと生き永らえてるのが凄い、人間って逞しい。

    蝿の王も読んでみたくなった。

  • 作者いわく、50000人で蝿の王をやりたかったとのこと。

    生き残っているのがほぼ子供の状況の中、我々の生活がいかに整えられたインフラで成り立っているのかを思い知らせれる。

    食べ物の生産、ゴミの廃棄、電力の供給、死体の処理、etc...。

    当たり前の話だが、誰かがそれらをやってくれているのであり、何もせずに全て自動的に行われるわけではない。

    特にスカウトの少年たちが、死体を放置したことで起こった現実を目の当たりにして戦慄を覚えるシーンは…。

  • 1巻に完全に繋がった……。そもそも、そこで語られていたことがミスリードでもあったわけね。議会が「スカウト」である意味も。
    でも、まだ話は続く。

  • 過酷な宇宙の閉鎖空間で5万人が生活するという困難が、次々降りかかる問題によって嫌でも見せつけられる
    SF的な空想を十分に堪能できるシュミレーション
    急激な記録の改ざんはちょっとあれだけど、感染症とか反乱とか開拓の進み具合とかなかなかリアル
    主要な人物たちは前の巻からの登場であり、もう少し個性がはっきりあってもよかったかもしれない
    ちょっと人数も多くて、準主役的な人物が散漫な印象になったのがちょっと残念かもしれない

  • 著者:小川一水(1975-、岐阜県、小説家)

  • 勘がいい人ならセレス地下世界に多数の人間とスカウトのメンバーが避難した時点で気付いたかもしれないが、これは意地悪だ。最初にハーブCは地球人が入植した惑星として説明され、途中でジニ号が新たな惑星を目指して旅立ち、読者のミスリードを誘う仕掛けがいくつもあった。しかしその事実を受け入れてしまうと後は人類がここでどのようにして数百年も生き続けて行くのかという純粋な興味と、無人島サバイバル的な物語に惹き込まれていった。これでⅠ巻に話が繋がっていく訳だが、もう少しだけこの世代の話を読みたかったというのが正直な感想。

  • そうだったのか。ようやくつながった。
    それにしても、リーダークラスのメンバーの心労は想像を絶する。

  • まず、前巻の素直な続編であることに驚く。そして第1巻の前日譚であることにも。取り残された少年少女の苦闘を描くのは、十五少年漂流記と言うよりは、蠅の王的か。一方、外敵の存在もあり、内部の争いにそこまでバランスが割かれているわけでもないが、未来の世界に暗い影を残している。外敵と共に。羊はかわいい。

  • やっと七巻まで辿り着きました。

    六巻の三冊が激ヤバ過ぎた。

    ほんとどうなるんですか、これ。
    どこをどうやってハピエンのオチをつけるんだ!?

    ノルルスカイン、もちっとやる気出せよー。

    ひつじ可愛い。

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著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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