雨の向こう側 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 84
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150311438

作品紹介・あらすじ

結婚を決めた美尋の前に11年を経て想い人が現れ……埋火の愛に身を捧げた男女の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 雨が降ると思い出す、遠い恋の記憶。

    互いに惹かれ合いながらも離れざるをえなかったかつての教師と女生徒は、11年の時を経て再会する。
    握ったその手から会えなかった長い年月の想いが流れ込んで、読んでいるこっちにまでその熱量が伝染してくるよう。

    雨音も雨の匂いも、すべてあの人を思い出させる。
    どうしようもなく焦がれて、やるせない。

    ストーリーは二人の恋愛模様と、ある殺人事件が交差して、最後までハラハラさせられる。
    でも事件のインパクトが強すぎて、若干恋愛要素が押され気味な印象。二人の事にもっとつっこんで欲しいのに、第三者の語りがやけに長いのも気になるし。

    なんか色々と惜しい気がするけど、それでも好きだなぁこういう切ないの。

  • 高田郁だと思って買ったら、高田侑だったぁぁぁぁぁぁぁ〜❗️

  • 出てすぐに買ってはいたのだが、ちゃんと時間を作って読もうと思っていたら今日になった。しかしこの雨音が聞こえる中で読めて良かった。物語の中で部分的に分かることが結びついて、書かれていない時間が自分の頭の中をぶわーっと流れたとき、感動するんだなぁ。

  • 高校教師と生徒の恋愛から11年目に再会した二人

  • 美尋と中山は高校の生徒と教師で禁断の恋をした。
    美尋が中山の部屋に行ったとき、中山が「待てるか?」と言ったので、てっきり卒業までは会わずの切ない恋物語が始まると思ったら…あれ?(笑)密会だらけで待つんじゃないんかいと突っ込んでしまいました。未来永劫も呆気なく破られた(笑)
    個人的には誰も野方くんの仇をとってくれなかったのがモヤモヤ。仇と言っても、復讐とかそういうのではなく。野方くんが少しでも浮かばれる描写が欲しかったです。なんかかわいそう。
    登場人物が多くて、頁が足りてないような気がしました。

  • これまで読んだホラー物とは違った、登場人物の心情の表現が良かったです。

  • 恋愛物。まあまあ。

  • 話の展開が強引すぎるし稚拙な印象。最後がどうなるのかだけ知りたくて読んだ。
    高校教師と生徒との恋愛、10年経ち偶然再会という話。
    恋愛とか愛とはちょっと違うような気がする。

  • 途中に出てくるDVDが物語の鍵になるのだろうな、そして起こってしまった殺人事件はあの人が犯人なのだろうなというのは推測できたものの、その動機が判らず、最後の方で「ああ、そういうことか」と納得。
    何よりも、お互い好きだと思っている人とまた再会するまで、10年以上かかってしまうなんて、その経緯が切な過ぎる。
    母親が軽率なことをしなければ、中山は職を失うことなく高校教師を続けられただろうし、美尋もシングルマザーにならずにすんだ。子供だって長い間父親がいない寂しさを味あわなくて済んだのにと思うと美尋が長い間母親を許せなかった気持ちも理解できる。
    最後、土下座する社長夫妻も切ない……でも、ワンコが不幸にならずに済んだことと、心優しい岩島君にも幸せが訪れそうな気配があることは良かった。

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