神様は勝たせない (ハヤカワ文庫 JA シ 9-1)

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150311520

作品紹介・あらすじ

ある中学校のサッカー部が迎えた最後の試合。神様が「勝たせなかった」のはなぜなのか。

感想・レビュー・書評

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  • 中高一貫の進学高 サッカー部の熱血顧問の元 悲願の全国大会まで あと1つ。
    しかし チームは空中分解寸前…
    その原因となった15年前の事件とは?
    そして、【秘密】【約束】全てが明らかに なった時、試合は最終盤へ……
    悲願は達成されるかのか?

    【感想】
    ただの青春小説と思いきや……
    話は意外過ぎる展開に!!

    最後ゎ全て丸く収まって良かった!

  • 青春ストーリーかと思いきや、どえらいストーリー。

  • 中学生が主人公のサッカー小説。
    といっても、技術的なことはそれほど細かくないので、サッカーをよく知らない人でも楽しめるだろう。

    全国大会に出場するための予選。
    前半2対0の劣勢から追いついて、勝負はPK戦へ。
    そのPK戦に挑む、それぞれの選手のサッカーとの関わり、学校生活や友達、家族などへの思いを語りながら話は進む。

    中学生の語りのせいか、テンポが小気味よく、すらすらと読める。
    彼らの様々な心情にも共感できる部分がたくさんあり、なかなか興味深い。
    ただ、最後がなあ------。
    薄々は気付いていたものの、さすがにちょっと強引過ぎる。
    過去の話だけに、深い掘り下げもないので、かなり無理矢理感がある。
    それでも、ちょっとウルウルはしちゃったけどね(笑)
    純粋だった中学生の頃に戻りたいな。

    まあ、楽しく読めるスポーツ小説といったところでしょう。
    ちょうどWCの真最中の時期だけに、決勝トーナメントでPK合戦があったら楽しく見られそう。

  • YouTubeで薦められてしたので読んでみた。
    中学生にしては全員大人びているが、結末は途中で5章で予想できてしまう。
    そのきっかけとなった出来事がやや唐突過ぎるのとあの時点では憶測であることを(中学生だから仕方ないのかもしれないが・・)あんな形で暴露してしまう事にちょっと違和感は感じた。
    最後は皆が前向きに歩み出したから良かったが、広瀬と宇田川はレッドカードではないだろうか

  • 白川三兎の他作品と比べるとあっさりしていて、いくらか違う読み味。
    読みやすいと言い換えることもできるが、著者のよく練られた伏線や構成力が見られなかった。
    定番のどんでん返しのオチも読めてしまった。

    前半は青春小説のようだが、途中からミステリに変わるというのはおもしろい。
    しかし、そのせいで登場人物たちの存在感がふわふわしている。
    というのも、一見、中学サッカー部を舞台にした群像劇のようだが、結局は望の物語に収束していってしまうのだ。
    極端なことを言えば潮崎・広瀬・真壁は終盤のミステリ部分については不要だ。
    そのせいか、エピローグで彼らのその後も描かれなかった。

    読み味が途中で変わるのは面白いが、そのせいでどっちつかずになってしまった。

  • PK戦の3、4、5人のシーンを一冊で
    語っています
    (それまでの試合展開もあり)
    もちろん試合のことですが、それ以外のことが
    ほとんどで長いPKでした
    でも各選手(主要選手)の思いがいろいろ
    語られいろいろなことが判明します
    終盤には意外な事実があきらかになり
    ちょっとびっくりでした

  • PK戦0-2で負けてるチームのキーパーから始まる物語…ってスゲーとこ置いてきたな。

    と思ったが、純粋なサッカー小説からは次第に離れていき、白河作品らしくなっていく展開。白河作品なんだから、これでいいのだろうが、もっともっと純粋にサッカーPK戦の緊迫感を純粋培養というかトリミングした小説を読んでみたいなぁと思った。

    大人の事情だの複雑な人間関係だの少し歪んだ恋愛感情だの…そういう小説はそれで非常にオモロいし、スポーツ小説にそういうのを盛り込むのも大いにあり(巨人の星でも明日のジョーでもドカベンですらあり)なのだが、この小説では配合率がちょっと濃かった。

    あくまで、好みの問題だとは思うんだが。

  • どれだけの間、読まずに置いておいたか?
    単純なサッカー小説ではないと知ってはいたけど。登場するキャラクターの役割、伏線の付け方、試合の流れに計算通り織り込んでいくスキルの高さ。途中で物語の展開は読めるけど、
    中学生の視点となれば、それもありかと。

  • 勝負はPK戦にもつれ込んだが、選手たちの試合への思いはそれぞれだった。フットボール青春物語。
    ただアノ設定は面白くない。決めつけるのは無理がありすぎる上に一気に昼メロになってしまった。
    それ以外は時間軸を遡らせたり色々な人物の視点になったりPK心理などは楽しい。更に言えば中間に敵チームのエースの視点を入れても楽しかったと思う。

  • 久しぶりに白河三兎作品を読んだ。全体の3分の1を読んだ時点で、物語の核心部を正確に理解できてしまったので、ミステリとしてはイマイチなのかもしれない(半分は読者の私が悪いのだが)。ミステリとは関係ない部分だが、後日談(12年後)のエピソードは余韻を残すいい終わり方だったと思う。

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著者プロフィール

2009年『プールの底に眠る』で第42回メフィスト賞を受賞しデビュー。『私を知らないで』が「本の雑誌」増刊『おすすめ文庫王国2013』にてオリジナル文庫大賞BEST1に選ばれ、ベストセラーに。他の著書に『ふたえ』(祥伝社文庫)『ケシゴムは嘘を消せない』『もしもし、還る。』『小人の巣』『田嶋春にはなりたくない』『十五歳の課外授業』『計画結婚』『無事に返してほしければ』などがある。

「2020年 『他に好きな人がいるから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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