- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150311605
作品紹介・あらすじ
黒猫と付き人がバレエ鑑賞中に遭遇した事件は、どうやら黒猫の過去と関係するようで……
感想・レビュー・書評
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相変わらずの綺麗な描写表現。
しかも今回はバレエにガラスに、と著者さんの文章の美しさがより一層引き立てられる内容だった気がします。
長編でしたがミステリ要素は薄まってかなり恋愛小説な感じに。
付き人さんと黒猫のこの距離感が大好きです。
ジゼルも見てみたくなりました。 -
5年前に起きた事件と交わる今回の事件。キーはバレエとジゼル・ガラスアート。昔にバレエを習っていた付き人は、事件の真相が気になり、夢中で調べるが…。そんなか、黒猫にとっての最終講義が始まる。嫉妬と憎悪と愛情が渦巻く今巻!
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ミステリーを楽しむということもありますが、この二人の仲がどのようになっていくかということのほうが気になる作品です
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リーズ初の長編。 黒猫の友人であり、ガラスアート職人の塔馬を中心とした事件を扱っています。そんな中、彼の恋人であるバレリーナが舞台で倒れるという事件が起きます。過去にも舞台上で死亡する事件があり、興味を持つ付き人ですが、彼女とも接点のあった黒猫は何も語りません。そこで付き人は自ら塔馬について調べ始めます。 バレエの演目である『ジゼル』の解釈とともに読み解かれていく真相と、黒猫の過去。単なる事件が芸術家たちの情念で色を変え、美しく輝く展開は見事で、やはり好きなシリーズです。