天冥の標IX PART2 ヒトであるヒトとないヒトと(ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 398
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150312312

作品紹介・あらすじ

あまりにも儚い方舟のなかで、人類と〈救世群〉の哀しい闘いの行方は? 第9巻完結篇

感想・レビュー・書評

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  •  <救世群>との戦いが続くメニー・メニー・シープ。カドムとイサリは戦いを止めさせようとそれぞれに奮闘する。そして彼らに同調する者も出てくる。戦いの行く末が気になる。
     そして、いよいよセレス(メニー・メニー・シープ)がカルミアンの母星まで目前のところに。ただし、旅の終着というわけにはいかない。そこがまた大変なことになっているのだ。
     あとラスト1巻。3冊ありますけど。

  • 誰かが書いていたけど、読んでいると、頭の中で「愛、憶えていますか」が無限ループするようになった本シリーズ。本巻では、最終巻を前に、今までの諍いが一応の終幕を迎えます。最後の敵を前にした登場人物達に、感慨無量。

  • 「収拾?そんなこと、元々できるわけがないじゃない。走り続けるだけのことよ。みんなが走り抜くまで、ね」
    どれが正解かなんて後になってみなきゃわからないから、その時の最適解だと思うやり方で走り抜くしかないんだな。人生。

    とうとう、メニー・メニー・シープ人と救世群と太陽系人類が同盟を結んだ。言いたいことはあるけど棚上げにして…というやり方ができるんだな。お互い様ということも少しだけあるのかも。
    ここまで長くかかって失うものもたくさんあったけれど、取り返しのつかないことはないんだと思い知りました。
    エフェーミアが生き延びてくれていてよかった。メララのことも覚えてるんだな。シュタンドーレ総督の心は受け継がれている。

    カドム、イサリ、アクリラは1巻にもいるけど、9巻はかなり精神的に強くなってて、強くならなければここまで生きてこられなかったのをつぶさに見てきてたから眩しいのと同時に悲しくもあります。
    それは、エランカにも言えることだな。これ程の政治家になるとは思わなかったです。


    次は最終巻3冊、ミスチフと対峙かと思いきや十四万歳の幼女を擁する宇宙勢力とも戦うのか。
    茜華根禍ちゃんはミスン族倒しにきてるし、「昏睡の沼」はミスチフのことなんだろうけど、勢力範囲がどうとか言ってるから三つ巴戦?
    小川先生のあとがきも良かったです。「対立の炎はこの宇宙を燃やし尽くすことはできないだろう」

  • SF。シリーズ9作目part2。通して14冊目。
    とても良かった…。
    クライマックスに向けて進んでいる感じがスゴイ。
    エフェーミアさん好き。以前に名前出てたっけ?
    あと3冊。楽しみすぎる。
    シリーズ読み終わっても、また読み直したいな。

  • これは本当にあと一巻で終わるのでしょうか。何分冊? そしてアクリラの本領発揮が楽しかったです。

  • いよいよラストへ!

  • <<救世群>>とメニーメニーシープの戦いは佳境に。
    カドム、アクリラ、イサリはそれぞれの役割を全うする。互いの成功を信じて。

    数ヶ月に渡ってちびちびと読み進めたのでまともにあらすじが書けない。また読み直そう。

    最後にあとがきがあるのだが、著者が天冥の標で描きたかった事柄について触れているので、迷子になったら読むといいかも。

  • 学問の心を感じる


    “大きな構図の、外側のさらに大きな構図がわかったところで、いちばん小さな手元の問題が消えてなくなるわけじゃないの。ねえ、知ってるかしら?痛みや悲しみはそれが重なると麻痺してしまうけど、責任というものは、背負えば背負っただけ、無限に重く感じていくものなのよ。
    p100

  • 全10巻全17冊

  • メニー・メニー・シープ人と救世群と太陽系艦隊が同盟を結ぶまで。
    1巻のセナーセーの医師だったカドムとこの巻のカドム、6巻の救世群議長の娘だったイサリとこの巻のイサリでは随分印象が違う。あらゆるものを取り戻すために、終わらせるために、強くならざるを得なかったんだろうな…
    ミヒル一派は逃亡?こんなあっさり戦いをやめるわけないよな…?
    しかし、こんな小さい星の中で争っている場合じゃないぞ!とばかりに現れる新たな種族…
    宇宙はあまりにも大きく、それに比べて人という種族の価値観はあまりにも狭い。

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著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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