僕が愛したすべての君へ (ハヤカワ文庫 JA オ 12-1)

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著者 : 乙野四方字
制作 : shimano 
  • 早川書房 (2016年6月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150312336

僕が愛したすべての君へ (ハヤカワ文庫 JA オ 12-1)の感想・レビュー・書評

  • こちらを先に読んで良かった。
    以下、「死」を含む内容なので、嫌な方は読まないで下さい。


    ---

    愛猫が亡くなり、こんな内容とは知らず葬儀の間読み始めた本。とはいえ、まだこちらを先に読み始めて良かった。
    「君を愛した~」とセットで個人的な経験と結びついて、ただただ物悲しいイメージ。
    もちろん希望はあるのだけど。
    「死ぬ」って「可能性」が無くなることで、生き物がただの「物体」(魂が抜けるとこんなに容れ物っぽくなるんだと感じた)になってしまう…リアルと物語が結びつくときついものです。

  • 気になってたから買ったんだ。2冊同時刊行。
    平行世界が当たり前になった世界の話。ちょっとした物忘れや失せ物の原因が平行世界への移動、パラレルシフトと言われる世界。
    パラレルシフトは意識だけなのにもののパラレルシフトとはこれいかに。とか。遥か昔に行われた臨床実験とか。とにかく勉強のできる少年時代とか。いまいち腑に落ちない点もまぁいくつかあるけれど。
    今読み終えてとても暖かな気持ちになれたのは間違いない事実だ。
    可能性のすべてを愛するということ。
    「君を愛したひとりの僕へ」も楽しみだ。切ない気持ちになるようだけど、はたして。

  • 例え平衡世界が存在しても、日常は変わらないというのが印象的だった。
    次元が違っても、近くの次元であれば誤差はほとんどない代わりに、自分が愛している人が次元が違っても同一人物か否かという問いは興味深かった。
    最近図書館にあったはずの本が見当たらなくて、確認したら所蔵すらなかったという珍事はこのせいだったのか。
    もしも~だったらというちょっとした違いで自分たちの運命が180°変わってしまうのも衝撃的。
    個人的には勉強しなくても進学校に首席で合格できるほどの学力が羨ましい。

  • テンポもよく、ほっこりと暖かさを感じるお話。
    SF要素はあるけど、読みづらさはなかった。
    対の一冊はどんな感じだろう。。

  • ※同時刊行の「君を愛したひとりの僕へ」は未読です。
    小説などのフィクションの中でよく目にする並行世界。
    本書は、そんな並行世界という概念が一般化した、もしくは一般化しようとしている世界でのお話。
    「並行世界での自分は"自分"であるのか?」
    本書のこの疑問に対する答えが自分はとっても気に入りました。
    少し重たいテーマではあるけれど、軽快な文章でとっても読みやすくおもしろかったです。

  • 2つの物語は同列のものではない。
    『君を(以下略)』を先に読むのがおすすめ。
    『君を(以下略)』はSF要素がメインで恋愛要素はサブという印象なのに対し、『僕が(以外略)』は恋愛要素により多くの比重があり、僅かながらホワイダニット的なミステリ要素も加わる。ミステリ部分は文章量も少なくシンプルで割と簡単に看破出来るおまけのようなものだ。
    二冊の関連性が分かりやすく面白かったが、直接的な描写以外ではなかなか登場人物の年齢がわからず、歳を取っても殆ど変わっていなかったように感じ少し違和感があった。

  • ■ 1693.
    <読破期間>
    2016/11/24

  • 設定は好き。きちんと練りこんであるし、矛盾も感じなかった。でも最後に出会う婦人は、ほんとうにあのことを言いたいがために登場したのなら、少し惜しい。もっと深い意味や伏線の回収を期待してしまった。可能性ごと人間を愛するのはきっととてつもなく難しいのだろうな。

  • いろんな人生があって
    いろんな自分がいて
    たくさんの人と出会って
    たくさんの選択をして
    たった一人の人と出会う。

  • ついヒロインの名前をわおんと読んでしまう...

    もう一冊の方を読まないと何とも言えないのですが読み終えてタイトルを改めて見てしみじみとしてしまいました。運の良い方の世界線(おじいちゃんは誤解したまま亡くしてるけど)だからこその発想かもしれませんが。

    今日ちょうどレオタードの女のあるあたりの再開発の話を聞いたので、聖地巡礼するならお早めにどうぞ。

  • 恋愛小説にしては全体的にあっさりしすぎていて、感情描写とかがもっとある方が好みだった。

  • 2016年11月12日読了。

  • 入れ替わりではこっちの方がおもろい。

  • 2冊セットのもう片方。
    思ったより2冊に繋がりが無く残念。ヒロインが変わっているので完全に別の話。
    こんな内容なら2冊だけじゃ無くもっと沢山書けそう。2冊同時の意味が全く無いと感じた。

  • 誰かの不幸が誰かの幸せ。ではなくどこかの自分の不幸せによってこの世界の自分が幸せになっている。不幸せになる分岐点を避けて今の世界の自分は幸せになること、それはその分岐点で不幸せになった並行世界の自分のおかげで今この世界の自分が幸せになっているということ。

    並行世界を巡る話で、分岐点によって生まれる可能性を考慮し主人公が最終的にまとめた考え方。並行世界というものが知らず知らずにあるとしたら確かにそうなのかなと。
    そう考えると今自分が、ある選択によって不幸せになってしまった瞬間、分岐された世界の自分は別の選択により幸せになっているのだから、なんだか不幸せを許せるような気がした

  • 高名な学者の父と資産家のお嬢さんな母が離婚して母の実家で母と祖父母と暮らしている暦。父との月に1度の面会日に買ってもらったエアガンを取り上げられた8歳の時から祖父と口を聞かなかった。2年後祖父の死に目に会えなかった後悔をした暦は変な箱の中にいたー

    ◆うわ-…難解(笑)私はもう1つを先に読んでしまったのでそちらが0のような気がしてたけど、彼らにとつてはコッチが0で。ほんの紙一重の隣の世界、隣の隣の隣の隣の世界では少しづつ違う現実がある。「え、この話2回め?!ごめん」て何回もやるうちの旦那はんも、もしかしたら隣の世界の旦那はんかもしれない(笑)、と思うと酔っ払いの戯れ言よりはほほえましく許せるかもしんない(笑)

    【ネタバレ】作中、「並行世界ものの映画をたくさん観たじゃない」と言ってた。「ああいう作品のほとんどって主人公が何度も世界をやり直して自分の望む未来に変えていくって感じじゃない?思ったんだけど、それって主人公が自分の望まない並行世界を勝手に否定してるってことなのよね。その世界はその世界で、自分じゃない自分が生きて作り上げてきた世界なのに」

    その通り。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」も「タイムマシン」も「ジャケット」も「バタフライエフェクト」も「ルーパー」も。なかでもバタフライエフェクトとルーパーは根本的解決法がもう1冊の暦に近い。結局…幸せだったのかどうなのか…

  • 二冊で1セットになっている様式の幸せな方。
    平行世界が実際に存在したら…というストーリーをかなり現実的に描写していたと感じた。警察とか法制度が整えられていたりとか。
    平行世界ものでありがちな設定もあってややストーリーが先読みできてしまうところもあったが、ちゃんと裏をかいて驚かせる点もあって良かった。
    だけど、明らかにもう一冊のストーリーに絡んでくるんだろうなっていうシーンがあったりしてちょっと萎えたりもした。伏線の置き方が雑。

  • 平行世界って、あの時ああしていれば今ごろ…の積み重ね。人生にはいかに分かれ道が多いかを考えさせられる。もう1冊読んだら評価しよう。

  • 一気に読みきった。
    もしパラレルワールドがあったとしたら行ってみたい。
    可能性の全てを愛する

  • どっちから読むかなーと思って、ナンバリング順で読むことにしたベタな私。

    でも、両方読んでこっちの方が好みだったかな。
    パラレルワールドで入れ替わった先にいる恋人が、オリジナルではないことの、気持ち悪さ。
    何かが微妙にズレていて、でもその多層世界が在ることを受け入れざるを得ない現実。

    冤罪の話もそうだけど、オリジナルは自分一人でありたくて、だから自分一人の幸せを願って世界がむちゃくちゃにならないんだろうかと思う。
    そういう意味では、暦じーちゃんが思う、他人が幸せであることを幸せと感じられる良さ、はなかなか深いもののように思った。

  • 両親の離婚で母親についていくことをきめた暦。

    暦の住む世界では平行世界と言って、自分の生まれた世界を0だとすると1~∞のパラレルワールドが存在し、また気がつかないうちに入れ替わっていたりする。

    そんな中出会った滝川和音。
    順調に愛を育み、結婚する運びとなるが、そこである疑問点に行きつく。「結婚するのは本当にこの世界の相手なのだろうか?」もしかした式の最中に入れ替わっているかもしれない。そう不安を漏らす和音に、暦は言う「君のすべての可能性ごと君を愛す」

    なかなかその境地までいくのは大変だと思う。でも愛を貫いた暦はかっこよかった。

  • フォロワーさんが推してたのでなんとなく気になってもう片方と一緒に購入しました。
    「僕が…」→「君を…」の順に読みました。

    期待してた通りに全体的に爽やかで、殺伐としたものばかり読んでいた分リフレッシュできてよかったです。
    勿論、この世界観の中心における「平行世界」を巡る葛藤、苦悩はあるものの、“高崎”暦はそれを暖かく受け入れ乗り越えることができる人物であるため穏やかに読めます。
    瀧川和音との関係を主としてるので、「SF世界観はあくまでベースのハートフルラブストーリー」と言って間違いはないでしょうか…?
    SF要素については文系脳の私は「そーなのかー」と素直に受けとることしかできないので悪しからず…

    ただしやはり、もう片方の「君を…」と対になる物語なだけにこの一冊だけでは少しボリューム不足かなとも。まぁ皆様2冊読むので問題ないと思いますが。
    私みたいな普段殺伐とした追い詰めていくようなものを読む人には幸福が過ぎるかもしれません。でも、そんな人こそこちらを先に読むべきだとオススメします。
    逆に大団円がお好きな人は、是非「君を…」をお先にどうぞ。

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