君を愛したひとりの僕へ (ハヤカワ文庫 JA オ 12-2)

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著者 : 乙野四方字
制作 : shimano 
  • 早川書房 (2016年6月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150312343

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君を愛したひとりの僕へ (ハヤカワ文庫 JA オ 12-2)の感想・レビュー・書評

  • 同時発売された「僕が愛したすべてきみへ」の次作というより、「ループ作品」なのかもしれません。
    「すべてのきみへ」で撒かれていた様々な「ふせん」が回収されると同時に、様々な新たなる「ふせん」とも言えない疑問が湧き上がるからかもしれません。
    こちらの方がマニアックなのか、中盤からどんどん引き込まれます。
    それは前作を読んでいるからかもしれません。
    後半は、ループ作品への入り口です。
    ここにつながる、繋がってほしいとやきもきします。
    最後の疑問は、もうひとりの主人公「和音」の行方がどこだったのか?
    私は038の、あの時のと思うのですが・

  • いやぁ、なかなかうまい作りだなって思った。

    一冊読むだけなら単純なファタジー恋愛なんだけど、2つ読むことによって、それぞれの並行世界の展開がうまく重なっていて更にもう一回読んでみたくなりました。

  • 出張に行くと、その土地出身の作家のものが読みたくなる。今回は大分。小野不由美もあったが、折角なのでこちらを購入。

    表紙やタイトルから、もっとライトかと思ったが、「並行世界」の考え方や、もう一冊のバージョンとの話が組み合わさって、面白かった。

    「僕が愛した〜」と一気読み必須。

  • 話としては悪くないんだけど、ストーリーの枠組みをどうも理解できないまま終わってしまった。

  • 平行世界のお話。科学の話はともかく、主人公が目指すものがよく分からない。2冊同時刊行らしいので、もう1冊を読んでみると少しはすっきりするのかもしれない。
    2017/5/21

  • ヤバイ。久し振りに素晴らしき小説に出会った。
    幸せ。

  • よかったー!これはいいなぁ。読み終わったあと「僕が~」のエピローグを読んだのだけど。これがいい。名乗るほどのものではありませんわ。
    自己を否定して否定して否定して、否定しつくして得られた想像する最大の幸福は達成された。いってしまえば死に様を探す物語なのだ。その場で絶望して死んでしまったところで、主観的には大して違いはない。それでも死に様を模索するのは、ひとえに俺が愛したたった一人のためなんだろうな。根本的には悲しい事なのだけど、「僕が~」の話全体のお陰で幸福に昇華されている。
    人に進んで勧めていきたい本。

  • 僕が愛した〜から先に読みました
    感動

  • 「僕が~」の解答編ともいえるかもしれない。
    「僕が~」で分からなかった部分について補足されている。

    まさか、あそこで分岐した並行世界だとは思わなかった。
    一人の想い人のために生涯を費やしたのはすごいと思う。自分には出来ない。
    「君を~」から読めば、「君を~」の暦の努力の結果として読むことができたのかもしれない。
    「僕が~」にあった幸せそうな空気もなにもなくて、ただただ救われなくて辛い。
    最後の最後で和音は救われたのだろうか?
    並行世界も、もしかしたら繋がっているのかもしれないと思った。

  • どっちから読むかで印象が変わるってレビューをたくさん見たけど、本当にその通りだと思う。
    とは言え、先に読んでしまった方への思い入れが強くて、反対に読んだ場合、どう思うか想像できないけれど…。
    僕の~、から読んだ私は、切なくて辛く感じた。
    もう一度、僕の~を読もうかな。。

  •  SFでパラレルワールドを題材にした話は大好きだ。

     藤子不二雄でパラレルワールドの自分が全員集まってパーティーをやる話とか、
     一番好きなのはノエインってアニメ。幼馴染が死んだ世界からやってくる自分の話とか。

     さて、今作もパラレルワールドが題材だ。そして二冊の独立した話になっている。
     順番はどちらから読んでも構わない。でも、読んだ順番で印象が全然違うと思う。


     一人称が”僕”の高崎暦は幼いころの両親の離婚で母親についていった。
     ある日、不思議な体験をする。祖父の葬式の日、家にいたはずが気が付いたら透明な蓋のある箱の中に入っていた。
     外には見知らぬ女の子、箱から出してもらうと彼女は逃げてしまった。
     母親に電話してみると、車で迎えに来てくれた。家に帰ると、死んだはずの祖父が出迎えてくれた。

     一人称が”俺”の高崎暦は幼いころの両親の離婚で父親についていった。
     父親は研究所の職員で、俺はよくその研究所に訪れていた。そこには見知らぬ女の子もいた。
     ある日、父親から飼い犬のユノが死んだことを告げられる。離婚前はよく遊んでいたのに、母の実家にいたユノとは全然会っていなかった。
     ユノに会いたい。
     そんなとき、研究所の女の子は言った。この研究所にはパラレルワールドに行ける機械がある。ユノが生きている世界に行けばいいよ。
     蓋のついた箱に入り、ユノがいる世界を願った。気が付くと、俺は母親の家にいて、ユノは俺にじゃれついてきて、祖父の葬式の最中だった。


     一方の”僕”は何事もなく平和に過ごして一生を終える、
     一方の”俺”は失くしたものを取り返すために一生をかける。

     僕が愛したのは全ての可能性、
     俺が目指したのは可能性の滅失。



     かなり構造が複雑な小説で、理解するために読後に考えた。
     栞を失った俺の精神が時間を遡って、栞と俺が出会う可能性を潰す。つまり、母親についていく事実を確定させる。
     それが八月十七日午前十時。

     その同時刻の僕は交差点にいて、栞の幽霊に会う。しかし、その時間に俺が母親についていく事実を確定させた瞬間に、栞の幽霊はいるはずがなくなる。
     その世界は存在するはずがないため、僕の端末は”ERROR”が発生した。

     ”俺”の終章幕間では交差点の幽霊の存在はするが、栞の記憶を失い、それは栞ではなく、六十年後の八月十七日を待つただの情報になった。

     という理解でいいんだろうか。

  • 複雑な設定を卑近な例に例えて伝えるのが上手い。なんとなくわかった気になる。作品としては完結してない感じがあるので評価は同時刊行の僕が愛したすべての君へを読んでからすることになりそう。

  • ■ 1697.
    <読破期間>
    2016/11/30~2016/12/5

  • 人生をやり直したり
    やり直そうとしたり
    そのために
    あがきもがくことが
    エゴ以外のなにものでもないことを
    思い知らされる。
    自分の生きる世界の
    たった一度の人生を
    大切に歩むことの尊さを
    思い知らされる。

  • 同時刊行の『僕が愛したすべての君へ』

    を読んだあと続けて読破。

    SFを読んだのは久しぶりだったけど、

    緻密なストーリーに引き込まれて
    一気に読みきってしまいました。

    この本を買った書店のPOPに

    『僕が愛した~』から読むと切ない気持ちになり
    『君を愛した~』から読むと暖かい気持ちになる

    と書いてありました。

    あまり書くとネタバレになるのでやめておきますが、

    まさにPOP通りだなぁと(>_<)

    ただ、
    この本の世界観が本当にあったとしたら

    『君を愛したひとりの僕へ』から読んで

    暖かい気持ちになっている

    平行世界の自分もいるのだろうか

    とか、考えてみたり(笑)

  • こちらから読んだ方が良かったな...。ゲームでいうと栞ルートのお話。栞はメインヒロインというかエアリスだったのか。
    「僕が~」を先に読んだからか和音びいきになってしまっていて和音を妥協策にすんな!和音は暦のどこが良いのさ!とイラっとはします。
    和音はサイコロを愛せる気質で暦は面を愛する気質だったと言うことなんですかね...。息子亡くした世界の行動もああでしたし。

    暦の日常があまり描かれない分、人間味が薄いわりに言うほど狂人とも思えませんでした。14歳までの人生を伸ばして生きてるようなものだから薄いのは当然なんでしょうが「薄い」ところを読みたかったなあとは思います。

    時間移動しても出会ってしまうかも、というところで移動後自殺する気かなーやだなーと思ったらもっと平和で気が長い話でした。研究者ってそんなものかしら。
    高校中退でコネとはいえ研究員(のちに所長へ)というのが実際やってけるものなのかが疑問なんですがさかなクンみたいな一点特化型ならアリなの?

  • こっちもなかなか。

  • 先に読んでいたもう一作と比べてなんなの誰もがつらいこの展開という感じ。読む順番変えてたらさみしくならなかったのになー。

  • 2冊セットの片方。
    並行世界という概念が学問として確立し計測できる世界。主人公は幽霊になってしまった好きな娘を救うため幸せになれる並行世界を探していた。
    ライトノベルらしい設定だが並行世界の理論は御都合主義の部分もあるもののよく考えられていると感じた。
    もう一作がどうゆう風にリンクするのかが楽しみ。

  • 僕が愛したすべての君へをの次に読みました。あちらが幸だとするとこちらは不幸な並行世界。

    二冊目になるこちらを読んでいくと序盤から何でもなかった箇所が伏線として解消されていくのでスイスイ読むことができ一気に読めてしまいました!
    それにしても僕が愛した〜が幸せな物語すぎてこちらの残酷さが際立ち、まさに天と地の差がありすぎて何気ない人生の選択一つでここまで差が出るのかと戦慄しました…

    しかしながら物語は最終的に1つに収束するので結局はハッピーエンドなのだと個人的には解釈しましたが、最後の幕間が意味深で自分はうまく捉えられなかったのですが、あれはバッドエンディングだったということなのでしょうか…?あまりそうは考えたくないのですが…

    物語的には二冊合わせて読んで文句なしに面白かったです!是非友人に勧めたいですね!

  • 2作とも読んでの感想。内容に軽く触れますのでご注意。

    私は「僕が愛した〜」から読みました。そちらの読後感がいいなぁ。ほっこりだなぁ。だった為に、「君を愛した〜」の哀しさというか儚さというかそこが際立った気がします。記憶を消して反対から読み返したい。

  • 高名な学者の父と資産家のお嬢さんな母が離婚して父と二人暮らしになった暦。10歳の時、母の実家で飼っていた犬ユノの死を嘆いていると、同じ年頃の少女に連れて行かれた機械の前で「並行世界に行けばいい」と言われて機械に乗り込んだ暦はー

    ◆う-む。現段階では「難解な上に不毛」という感想だけど、これ、もう1冊を読むとまた感想が変わるかと思ってためずにこの時点での感想を覚えておかなくちゃと思っての記録。「もしもあの時こうしていれば」というのをねじ曲げるとだいたい不都合が生じるもんで、ちょっと「タイムマシン」を思い出した

    もう1冊を読んでから案の定コッチを復習したけど、ぐぉー、やっぱりコッチのが苦しいな、暦も栞も、和音も。パラレル・シフトはタイムリープとは違うんだろうけど。

  • うわああぁなにこれ、結局栞ちゃんを平行世界へ連れていけなかったの?

    同時刊行パラレルワールド2冊目。佐藤栞の悲しい出来事を知ってからもう一冊を読むと栞のことが思い出されてしまうので、本書をあとに読んで正解だと思った。ただ最後まで読むと逆に読むのもありだと思ったので、記憶を消してこちらから先に読んでみたい。

    栞ちゃんが14歳にして友達づきあいをあまりせず男の子と毎日一緒にいる点は現実感を感じなかった。作者男でしょ。中学生の女の子はそんな単純じゃないよ。いろんなしがらみがあるよ。

    悲恋というか、和音の痛ましい表情がすべてを物語っている。

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