航空宇宙軍史・完全版一 カリスト-開戦前夜-/タナトス戦闘団 (ハヤカワ文庫JA)
- 早川書房 (2016年8月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (654ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150312404
作品紹介・あらすじ
カリスト防衛軍陸戦隊のダンテ中佐の活躍を中心に、第一次外惑星動乱前夜の太陽系各勢力の緊迫した駆け引きを描く長篇2作を収録
感想・レビュー・書評
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Amazonでおすすめに出てきて、タイトルで気になって読んでみた。
読み応え抜群。600ページ強。
こういう本を読むと、読書はやめられないなという気持ちになる。
解説にもあったけど、フィクション要素がいつか実現されてもおかしくないようなリアリティに溢れていて、登場人物の思考も突拍子がないなんてことがないところが良い。
シリーズがまだ終わってないらしいことが、良いのか悪いのか。
170211詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
木星の衛星であるカリストやガニメデ、土星の衛星であるタイタンを中心とする外惑星連合が地球と月の航空宇宙軍に対し開戦準備をしている。そして「第一次外惑星動乱」へと突き進む。前半はそこに至るまでの政治の駆け引き、後半はミクロな視点になってタナトス戦闘団の活躍を描く。
惑星の軌道が頭に浮かんでくるほど宇宙の描写がSFしている。ハードSFなので物理現象に現実味があり、それがリアリティさを増している。派手なドンパチではないが、キリキリとするほどの政治的駆け引きの描写で手に汗握る。後半の冒険小説のような「タナトス戦闘団」でもキリキリする緊張感を味わえる。 -
航空宇宙軍史・完全版一 カリスト-開戦前夜-/タナトス戦闘団 (ハヤカワ文庫JA)
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読む機会が無いままだと思っていた航空宇宙軍史が劇中の時系列に再編されて(しかも大幅な加筆修正)再版されるとは思わなかった。うれしい驚き。
そして、開戦前の政治的な動きがたっぷりと描かれている。重厚な>カリスト−開戦前夜
がらっと変わって、冒険小説的なアクション(+謀略)満載の>タナトス戦闘団
どちらも、80年代に書かれたとは思えないな、これは。
続きが楽しみである。 -
これはなかなか面白い長編SF物語です。まだ最初の一巻なのですが、2週間以上かかってしまいました。出てくるのは今のところ太陽系内に移住した人類なのですが、戦争をしちゃうんですよね。、
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読み逃していた航空宇宙軍シリーズが、完全版として発売されたので購入しました。
この第1巻には、「カリスト - 開戦前夜 -」と「タナトス戦闘団」の2作が収録されています。「カリスト」の方は、政略が物語の中心で、航空宇宙軍側からの描写がないことで、とても緊張感のある物語でした。
「タナトス戦闘団」は、ダンテ隊長がメインのスパイ・アクション小説風の展開が楽しかったです。 -
SFの二本立て。一本目はSFとはいえ政治色の強いクーデター。二本目はスパイもの。
あまりタイトルからは想像し難い。
面白いしキャラクターも良いんだけど分厚過ぎる。