花を追え――仕立屋・琥珀と着物の迷宮 (ハヤカワ文庫JA) (ハヤカワ文庫 JA ハ 8-1)

著者 :
  • 早川書房
3.43
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本棚登録 : 235
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150312527

作品紹介・あらすじ

仕立屋・琥珀と女子高生・八重が挑む着物と和の謎の数々。やがて浮かぶ過去の真実とは?

感想・レビュー・書評

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  • 古本屋の100円コーナーで購入。アガサ・クリスティー賞優秀賞受賞作という事で、先日、賞には何か意味があるのかと、高橋源一郎氏のラジオで言っていたが、たしかに文の構成は良かったと思う。着物にまつわる話だが、そこも空想っぽく特に違和感なく読めた。

    ただ、読むのになかなか入っていけず、読むのに時間がかかってしまった。。

  • この作品がデビュー作とのことなので、些か粗さや雑さがあるのは承知の上なのですが、もう少し分かりやすく読み手に伝わるように書いて欲しいですね。登場人物の性別がすぐには判断できなかったり(ミステリーの仕掛けではない)そもそもヒロインが着物嫌いという設定も急に出てきた印象で、え?そんなこと言ってたっけ??と困惑してしまいました。
    着物や和柄の蘊蓄などは楽しく興味深かったです。

  • 第6回アガサ・クリスティー賞優秀賞受賞作。
    和服(着物)と主人公・八重の過去に纏わる謎解き。日常の謎の連作短編ミステリー。

    ハヤカワ文庫かつアガサ・クリスティー賞優秀賞受賞作となると、お堅い小説を想像したけれど、書影から受ける印象通りの作品でした。(ライト文芸にあたるのでしょうか?)

    最初の2話は着物(和装)に関わる謎解き。3話目から主人公・八重の過去の謎に踏み込んでいく展開で、この辺りからページをめくる手が止まらなくなりました。

    琥珀さんのキャラクター、最初に思っていたものから、どんどんズレていった気がします。割とさらっとした性格かと思ってましたが、一途というか…。

    着物に関する蘊蓄が満載。
    和装の知識がないので、ちょっと調べてみたくなりました。(特に着物の柄)

    面白かったので、続編も読んでみようと思います。

  • ふと親切にした相手が、通っている稽古場に現れた。

    不思議すぎる存在でしたが、ちょっとずつ正体が分かり
    なるほど…なるほど!? とまた別の謎。
    背景というか、存在の謎は解けて来たのですが
    少しずつ出てくる主人公についての謎が
    伏線が少ないせいなのか、ちりばめが少ないせいか
    ちょっと分かり辛かったです。
    話としては面白かったですが、そこがちょっと…でした。

  • 最初の方は、中断しつつ読んでいたが、中盤からは一気に読み進めた。
    着物について全く無知なので、模様など検索しつつ、楽しみました。

    ミステリ小説は往々にして気分の悪くなる犯罪が描かれるが、辻が花の古裂が、犯罪を犯してまで手に入れたいものなのかと思ったらちょっと気分が悪くなった。

    主人公が琥珀さんを好きになる描写や、琥珀の「人魚姫かと思ったら自分が人魚」という点はややわかりづらかったけど、主人公も琥珀もしっかりキャラクターが描かれているし、歌にちなんだ謎解きも興味深い。続編を書く従ってきっとさらに読みやすく面白くなると期待。

    巻末のアガサ・クリスティー賞選評も面白く読んだ。

  • 好きだった。琥珀さんなかなかのストーカーっぷり笑
    続編も読もう

  • 蘊蓄系のミステリだけれど、着物に関するトリビアなんて、基本「一般的でない知識」だから、普通の意味でのミステリにはなっていない。その上で後半は八重の父が残した「辻が花」を巡る争奪戦・コンゲームにお話の焦点が移っていく。
    エンターテインメントとしては好きになれるキャラがあまりいないのが厳しい。ことにヒロインが微妙にやな性格をしてるんだよなあ。

  • さらっと読むつもりでしたが、かなり専門的で難しい…
    お話はグイグイ引き込まれるので読みやすいのですが。

    …というわけで、難しいくだりは読み飛ばしてしまった…
    もっと余裕があるときに読み返したいお話しです

  • コレクターもの、のもつ展開としてビブリア古書堂とか京都寺町三条のホームズみたいな感じがあった。一歩間違えたらストーカーな男性主人公。。。ですが、ラブ要素がいい感じに話を持っていってくれたなぁ、という印象です。

    2021.5.4
    60

  • 着物の話っぽいので図書館で借りた1冊。なかなか面白くて着物の事で新しい発見もあった。恋愛あり謎解きありなんだけど謎解きは着物に絡んだものだったり和歌にちなんだもので難しめ。

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