航空宇宙軍史・完全版 四: エリヌス―戒厳令―/仮装巡洋艦バシリスク (ハヤカワ文庫 JA タ 4-29)

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (822ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150312633

作品紹介・あらすじ

天王星系での外惑星連合軍地下組織によるクーデターを描く長篇、航空宇宙軍の創設に始まる人類の壮大な宇宙史たる連作集を合本。

感想・レビュー・書評

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  • 衛星エリヌス地下都市で始まった内戦の、だれもが不幸になる結末はなんともやりきれないものを感じます。宇宙船同士の戦いは、軌道力学と推進剤が勝敗を分けるリアルな戦闘。太陽のすぐ脇で炙られながらのバトルなんて他では読めないですね。

  • 読んでいる時は、相対性理論の中で宇宙を行き交う宇宙船の話で、ちょっとファンタジーっぽいという感想だった。巻末の解説を読んで、本書(本シリーズ)の構成が緻密に計算されたものだと気づく。好みなのは「仮装巡洋艦バシリスク」の方。宇宙を漂う乗組員の強さが涙を誘う。全体的には宇宙の非常なまでの厳しさを表現しており、背筋が寒くもなるが、それはまだ私が宇宙を最後のフロンティアだと楽しいことしか想像しなかった故の無知からくる恐怖なのだろう。800ページ超えの大作だが、一気に読みたい作品である。

  • 航空宇宙軍史・完全版 四: エリヌス―戒厳令―/仮装巡洋艦バシリスク (ハヤカワ文庫JA)

  • 『第一次外惑星動乱から20年…』
    時代はアフター第一次外惑星動乱へ、そして人類領域は遙か外宇宙へ拡大していった…

    「エリヌス−戒厳令−」占領軍の横暴への反発から始まった外惑星連合軍の最後の暴発って事になるのかな>エリヌス事件
    そして、次に待つは、ワーストコンタクトなのか?人類同士の恒星間戦争なのか?

  • 長らく古書でしか再読出来なかったものが新刊で読めるのは嬉しいが、完全版と言う名で出すなら出版順に出すか、短編集をばらしても宇宙軍史の年代順に並べて欲しかった気もする。

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著者プロフィール

1951年兵庫県生まれ。青年海外協力隊などを経て作家デビュー。SF小説、冒険小説、山岳小説など広い分野で高い評価を得ている。96年「白き嶺の男」で第15回新田次郎文学賞を受賞。主な著作に「航空宇宙軍史」シリーズ、「覇者の戦塵」シリーズ、『白き嶺の男』などがある。

「2019年 『硫黄島航空戦線』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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