逆転裁判 時間旅行者の逆転 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 123
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150312916

作品紹介・あらすじ

超人気ゲームシリーズの「逆転裁判」を法廷ミステリの旗手が小説化! 2001年と2016年、2つの時間軸でタイムトラベラーを自称する女性が巻き込まれた事件に、成歩堂が挑む!

感想・レビュー・書評

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  • 京大ミステリ研出身の作者が、あの逆転裁判のノベライズを書くという私にとって二度美味しいはずが、あんまり乗り切れなかった。容疑者がタイムマシンに乗って、時代を超えて別の事件に巻き込まれるという話。らしさや愛を感じるには感じるが、ゲームで逆転までの道のりの険しさが、小説だとあっさりしてしまっている。SFとミステリのボーダーの結末もらしいといえばらしいが、、、

  • なかなか見事なノベライズだが、収束に少し不満感が残る。ファンなら楽しめる。

  • 久々に夢中になって読んだ作品です。逆裁の世界が見事に表現されていたことがまず良かったです。そして、法定パートで御剣弁護士と狩魔検事が対決するシーンにハラハラしました。2人の舌戦はもちろん、その後の展開にぐいぐいひきこまれページをめくる手が止まりませんでした。

    ただ、博士のその後や2016年から来た男は本当に博士なのか?とか色々考え始めたらなんか薄気味悪くなりました。

    狩る魔検事周りが好きな方におすすめの一冊

  • 円居氏が得意とするディベートを活かした法廷ものですが、ノベライズだけあって内容はライトです。
    キャラクター造形を意識し過ぎているためか、いちいちドタバタと大袈裟な印象でした。

  • 2019/1/13 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。

  •  ルヴォワールシリーズを読んでいて、この展開逆転裁判っぽいなぁって思ってたらノベライズである。

     感想としては、むしろ逆転裁判っぽさは少ない。なんだろうって思うと、やはり過剰すぎる登場人物たちが少ないからであることと、ナルホドくんの一人称じゃないところのような気がする。ただ、ゲームであればハイテンションなキャラクターをBGM合わせてテンポよく見せるが、小説でそれをやれば間が抜けるだろう。ゆえにこれはしょうがない。そして地の文が三人称だと、どうしても冷静な観点で見てしまい、勢いの薄さが否めない……が、トリックの都合上こうならざるを得ないだろうなぁとも思う。
     逆転裁判という確立されたブランドとキャラクターで新たな作品を生み出すことは難しいのだろうなぁ。ナンバリングタイトルですら後半になれば批判が出ることだし。いっそ逆転裁判のシステムだけ使ってすべて別キャラクターとかの方が読みやすくおもしろそう。でもそれを逆転裁判のノベライズと呼んでいいのか。

  • ゲームソフトのノベライズ。…そういえば昔そんな名前のゲーム聞いたことあったような。やったことはない。

    元ゲームは知りませんが、作者読み。で、割と原作なくとも作者さんが書きそうな内容だなと思った。
    ところでこれ、続くの?

  • これはまごうこと無き逆転裁判だ!

    荒唐無稽な設定、無理のあるロジック、でもなんとなく筋は通り、視点を逆転させて苦境を逆転する爽快感。原作ゲームのテイストを存分に残しつつ、きちんとミステリー小説に仕上げた手腕にまずは感服。

    ただ、先も書いたが、無理感を感じるところも原作準拠。謎解き自体はフェアなのだが(逆にこの伏線使わないの?な箇所もあったり)、展開やらセリフ回しに疑問を感じる部分もしばしば。

    まぁ個性的なキャラたちによるドラマ性を優先した結果であり、面白くなっているので良いのだけど。

  • 一応ミステリに分類したけど、時間旅行とか冷凍睡眠とかSF的要素の方が高かったのかも。
    やっぱり、文章で逆転裁判をやるのは無理があると言うか、キャラだけ活かした普通のミステリな感じになってしまっていたかな。
    まあ、とは言え、逆転裁判らしい題材っぽくて、並行で大逆転裁判2をやっていたので、瞬間移動の話と混同したりしてました。
    しかし、個人的にはナルホド君と御剣が協力して敵を追いつめるのが好きなので、年代を逆転裁判の後にしてほしかったかなあとか。まあ、狩魔冥の幼少期が出て来たので良しとしますけど(w

  • なんで、逆転裁判のノベライズ黒田研二先生じゃないの!?異議あり!異議あり!

    と思ったけれど、円居先生も、ルヴォワールシリーズは逆裁のような法廷小説だから面白いはずと思って購入。

    うむーと思うところもありつつも面白かったです。
    何よりキャラクターがゲームと違和感ないところが良いですね。

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著者プロフィール

ミステリ作家。1983年、奈良県生まれ。2009年に『丸太町ルヴォワール』で講談社BOXからデビュー。同作から始まる〈ルヴォワール〉シリーズ(講談社)のほか、著作に『キングレオの冒険』(文藝春秋)、『シャーロック・ノート』(新潮文庫nex)など。

「2022年 『円居挽のミステリ塾』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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