- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150312916
作品紹介・あらすじ
超人気ゲームシリーズの「逆転裁判」を法廷ミステリの旗手が小説化! 2001年と2016年、2つの時間軸でタイムトラベラーを自称する女性が巻き込まれた事件に、成歩堂が挑む!
感想・レビュー・書評
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京大ミステリ研出身の作者が、あの逆転裁判のノベライズを書くという私にとって二度美味しいはずが、あんまり乗り切れなかった。容疑者がタイムマシンに乗って、時代を超えて別の事件に巻き込まれるという話。らしさや愛を感じるには感じるが、ゲームで逆転までの道のりの険しさが、小説だとあっさりしてしまっている。SFとミステリのボーダーの結末もらしいといえばらしいが、、、
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なかなか見事なノベライズだが、収束に少し不満感が残る。ファンなら楽しめる。
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円居氏が得意とするディベートを活かした法廷ものですが、ノベライズだけあって内容はライトです。
キャラクター造形を意識し過ぎているためか、いちいちドタバタと大袈裟な印象でした。 -
ルヴォワールシリーズを読んでいて、この展開逆転裁判っぽいなぁって思ってたらノベライズである。
感想としては、むしろ逆転裁判っぽさは少ない。なんだろうって思うと、やはり過剰すぎる登場人物たちが少ないからであることと、ナルホドくんの一人称じゃないところのような気がする。ただ、ゲームであればハイテンションなキャラクターをBGM合わせてテンポよく見せるが、小説でそれをやれば間が抜けるだろう。ゆえにこれはしょうがない。そして地の文が三人称だと、どうしても冷静な観点で見てしまい、勢いの薄さが否めない……が、トリックの都合上こうならざるを得ないだろうなぁとも思う。
逆転裁判という確立されたブランドとキャラクターで新たな作品を生み出すことは難しいのだろうなぁ。ナンバリングタイトルですら後半になれば批判が出ることだし。いっそ逆転裁判のシステムだけ使ってすべて別キャラクターとかの方が読みやすくおもしろそう。でもそれを逆転裁判のノベライズと呼んでいいのか。 -
ゲームソフトのノベライズ。…そういえば昔そんな名前のゲーム聞いたことあったような。やったことはない。
元ゲームは知りませんが、作者読み。で、割と原作なくとも作者さんが書きそうな内容だなと思った。
ところでこれ、続くの? -
これはまごうこと無き逆転裁判だ!
荒唐無稽な設定、無理のあるロジック、でもなんとなく筋は通り、視点を逆転させて苦境を逆転する爽快感。原作ゲームのテイストを存分に残しつつ、きちんとミステリー小説に仕上げた手腕にまずは感服。
ただ、先も書いたが、無理感を感じるところも原作準拠。謎解き自体はフェアなのだが(逆にこの伏線使わないの?な箇所もあったり)、展開やらセリフ回しに疑問を感じる部分もしばしば。
まぁ個性的なキャラたちによるドラマ性を優先した結果であり、面白くなっているので良いのだけど。 -
なんで、逆転裁判のノベライズ黒田研二先生じゃないの!?異議あり!異議あり!
と思ったけれど、円居先生も、ルヴォワールシリーズは逆裁のような法廷小説だから面白いはずと思って購入。
うむーと思うところもありつつも面白かったです。
何よりキャラクターがゲームと違和感ないところが良いですね。