- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150313036
作品紹介・あらすじ
約4年ぶりに、劇場に探偵が帰ってくる――いま最も注目される脚本家、古沢良太が手がけたオリジナルストーリーをノヴェライズ。
感想・レビュー・書評
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映画の作り手にもノベライズの書き手にも様々な苦労はあったかと思うが、端的にいうと出来損ないのニセモノ。
第1作を下敷きにしているが、原作における、他者の内面に深く分け入ることがそのまま物語のどんでんがえしとなる緻密さ、複雑な多面体である人間を見る探偵の暖かくも厳しいまなざしが、完全に捨てられている。底の浅い、ドタバタ大事件となってしまった。悲しい。
原作のモンローと探偵の粋な別れのような抑えられた筆致でもなく、なんつーか「感動」と刻印の入った音楽がダバダバと大音量で流れているような、大げさでメロドラマチックな「恋」。死ね!ドラマ屋に映画は荷が重い。
探偵と高田の別れのシーンだけは唯一よかった。大泉洋と松田龍平の最高のシーンが鮮明に脳裏でリフレインする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
良くも悪くも映画。
北川景子しか思い浮かばなかった。 -
映画を観てからの読了。映画では語られなかった設定、より細やかな台詞回しと心情描写があり、映画と合わせると、二度美味しいつくりになっていた。
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映画見てから読んだ。
読んでると映画のシーンが浮かぶけど、ときたまそういうことだったんだー、っていうところもあった。
高田視点があるのがいい。
もう一回映画見たくなった。 -
ススキノで探偵をする“俺”は、相棒である高田の後輩から、失踪した恋人・麗子の捜索を頼まれる。調査の過程で、麗子がバイトをしていたモデル事務所のオーナー・岬マリに会った“俺”は、なぜか既視感を抱く。だがその直後に何者かの襲撃を受け、捜索から手を引くよう脅されることに。事件は札幌で成長著しい北城グループの幹部殺害事件とつながっていたのだ―劇場映画第3弾となるオリジナルストーリーをノヴェライズ。
原作は十二冊(そんなにあったのか!)とも読んでいるが、映画はあいにく未見。新作もしばらく出ていないし、読んでみようと思った。これはこれで読ませるが、やはり著者に書いてもらいたかった。 -
本作『探偵はBARにいる3』だが、時代設定を少し変えての、言わば“翻案”という雰囲気も在る映画の「オリジナル脚本」をベースにはしていて、原案の小説を綴った東直己が手を掛けているのでもないが、それでも原案の世界観が巧く滲んでいる…
“探偵”を訪ねて現れた依頼人は、ガールフレンドが行方を晦ましてしまったことから、探し出すように依頼する。それを受けて探り始めると…何やらとんでもない事態が進行していて、“探偵”はそれに巻き込まれて奮戦する…
こういう物語…内容に関して詳しく綴るのは野暮というモノだ…愉しく、素早く、読了した… -
北海道弁が少ないけど、映画をイメージしながら読むのも有り。チョッと毒が足りないか。