1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)
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この作品からのみんなの引用
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党はただ権力のために権力を求めている。われわれは他人の幸福などにいささかなりとも関心は抱いていない。われわれは権力にしか関心がないのだ。富のためでも贅沢のためでも、また長生きするためでも幸福を求めるためでもない。
― 344ページ -
我々の社会にあっては、当面の出来事を最もよく知悉している人々こそ、世界の現実を最もよく見極めることの出来ぬ人達だ。一般的に言えば、理解力が大きいほど迷妄は大きくなるし、知的に過ぎると正気で居られなくなる。
― 277ページ -
もし自分の散漫な考えを秩序立てられるとしたら、それこそ自分の言いたいことを書いてくれた本である。自分と同じ思想を持つ頭脳の産物であったが、自分のそれよりも迫力があり、体系立っていて、少しも恐怖心に打ちひしがれていない。最高の書物とは、読者にわかりきっていることを語ったものだ
― 259ページ
みんなの感想・レビュー・書評
いちばん恐ろしいのは、自分の存在そのものも無くされてしまうということだろう。思想犯として捕まった主人公は、それでもビッグブラザーに対する嫌疑、意志を持ち続けようとするが、その個人の意志ですら完璧なまでに打ちのめされてしまう。最後には、党に対する全幅の信頼と忠誠を誓って死んで行くのだ。そこには、既に自分の存在などないに等しい。
今の日本にも情報操作があって、これと同じようなことが行われているという人もいるけれど、このような思想を持っても怒られないだけ、まだまだよいと思うのだけれど。
行きすぎた官僚主義の未来。結果的に描いたものは人間愛の儚さと、それ以上に求められるものなど、この世に無い、という事実。メタルヘッドですので、ずっとメガデスでした。
誤植・誤訳が随所に見られるため、途中で他の本を読みたい衝動に駆られた。
古本まつりで100円で買ったものだし許す。
これから読む方は2009年に出版された新訳を手に取った方がいいかと。私は今のところ新訳でもう一度読むほどの気持ちにはなれない。
これを読んでというより、自分の不勉強さをここ数ヶ月で本やその他の情報からずっと感じていて、薄々手を出したいと思っていたものに、この本の解説を読んだために手を出す決意がついたのは良かった。
個人的にこの本で一番面白かったのは序盤。新語法の諸原理を読んだらへんが一番興奮してた。
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2011/09/post-335e.html まあこの辺の興味から。 舞台は戦争と統合によって世界が3国に分かれたのちの 社会主義的思想統制がしかれたロンドン。 行政の行動に対して矛盾などを発見されないため、 日々過去にあった文献やニュースなどを改変するという なんだかやるせない仕事をして... 続きを読む »
反全体主義のバイブル。
党が歴史、思想、文化など様々なものを支配する社会の恐怖を描いた小説。
主人公が党に疑問を抱き、そして反体制運動へと傾倒するが…
ハリウッドや娯楽作品ならば、ハッピーエンドになるのだろうが、
最後まで読むとそのような希望など与えられない。
本当の全体主義の恐怖は一つの小説に書ききれない。
これ読んだら思想に反すれば死刑とかはまだマシだよなぁと思う。ほんとに怖いのは死ではないというか。
読み応え抜群。こんなに人の情熱がこめられた小説を今のところ他に知らない。文体や物語そのものはとても簡潔で、さっぱりとしているけど、だからこそ作者が本気で言いたかったことが、ストレートに伝わってくる。特に後半怒涛の勢いで語られる全体主義の原理原則は、あまりにも極端で恐ろしく、逆に不思議と惹かれてしまうほどで、ドキドキしながらページをめくった。ラストシーンの簡素で強烈な表現は、本当にたまらない。単純だけれど人間や権力の本質が描かれているから、国際情勢が変わった今でも、色あせない。この本があったからこそ、いまの仕事(社会科の教員)に就いていると思う。
今のこの世界のビッグブラザーは誰なのでしょうね。
リトルピープルの時代とも言われています。
「無知は力である」
そう強制1984年の世界、そんなに非現実的なものではありません。
無知を無関心と置き換えてみたら、どうでしょう??
ビッグブラザー率いる絶対的な党の支配する世界。
その世界に秘かに反感を抱き、実在すると噂される地下組織に加わろうとするが・・・
一度は読んでおきたいディストピア小説。
特に中盤の「権力」と「戦争」の考察部分は必読。
だが重過ぎるので再読する気にはなれず。
それぐらい重い、とてつもなく重い作品。
『すばらしき新世界』とセットで読んでほしい
徹底した管理主義の行く末がリアルに描かれる
現代は「インターネット」「携帯電話」など情報ツールの発達が著しい
ただの社会主義批判ではなく、資本主義批判でもある
「幸せ」とはなにか
「人間」とはなにか
それを深く考えさせられる
まさに現代への警告だろう
誤った幸せではなく、真の幸せをもとめなければいけないという
いまの世界は誤った幸せだ
一部の人間が知識人、その他は生きることの必死な無知。戦争による破壊と創造の戦争経済。自由といいながら鎖だらけの社会。
「無知は力である」「戦争は平和である」「自由は屈従である」
同じ世界だ
「知識」としてぜひ読んでもらいたい一冊
全体主義の中で自分の存在価値を見いだすというテーマは、本著が書かれた当時として斬新だったのかもしれないが、今となってはあまりピンと来ない。全体主義思想を他の概念、例えば、科学主義、平和主義、国家主義、宗教などに置き換えて考えてみても、やはり作品の世界観に浸ることはできなかった。登場人物に人間的な魅力が感じられないのが原因だと思う。
名著だと思うけど、好きになれない本です。
読んでいて楽しくないし、暗い気持ちになる。
けど、ぐいぐい引き込まれて読みました。
恐ろしさや信じられなさや、
あるいは「考えたい」という欲求のためだったかもしれません。
ジョージ・オーウェルその人がどうしてこういうことを著そうと思ったに至ったかに興味があります。
色々な作品に影響を与えていることが分かりました。
動物農場と並ぶオーウェルの有名作 世界が3つの超大国に分割される1984年、その一翼を担うオセアニアでは、『偉大な兄弟』が象徴される政府によって思想、言語、セックスなどがすべて規制されたシステムの中で人々は生活をしている。 歴史は党の都合のように改変され、常につじつまが合うようになっている。また政府にとって危ない思想は思想警察による愛情省での拷問によって考え方自体を改編され銃殺され... 続きを読む »

今週おすすめする一冊は、ジョージ・オーウェル著『1984年』で
す。原著は1949年の出版で、著者のジョージ・オーウェルは、本
書出版の翌年、46歳の若さで亡くなっています。
オーウェルの遺...





