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- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150400484
感想・レビュー・書評
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「ホテル」がよかったので次はこれ。大雪で機能停止寸前のリンカーン国際空港。その空港長メル・ベーカースフェルドを軸に、空港でのあれこれのエピソードをつないでゆく。スタイルとしては同じだ。舞台が大きいので関係者や出来事も多彩でそれぞれおもしろいのだが、なんといっても後半の飛行機爆破と緊急着陸のサスペンスが大きすぎて、逆にその他の挿話の影が薄くなってしまっている。キースって何悩んでるんだったっけとなる。サスペンスドラマにするなら後半部分だけに内容をしぼったほうがいいし、ホテルの流れにするなら、後半のクライマックスが大きすぎてバランスが悪い。映画化受けはするだろうけど、小説としては欲張りすぎたな。あと、分担訳のせいか第二部で突然メルが「わし」と言い出したときはずっこけた。全体のすりあわせくらいすればいいのに。
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