- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150401887
感想・レビュー・書評
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スパイに関して印象深く思う出来事があった帰り道に古本市で購入。ミステリー小説としては消化不良感が残るかもしれないが、スパイ小説自体をおそらくほぼ初めて読んだので、こういうものなのかもしれないなと思いながら読んだ。
現実の歴史的事象と密接に関連した筋になっていて面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2017.07.19 読了
手島龍一さんの本を読んで、
ジョン・ル・カレの本が読んで見たくなり
第1作目を読んで見ました。
面白いけど
なかなか読み進むことができず、
途中で断念するかと思いました。
次の
寒い国から帰ってきたスパイ
が楽しみ。 -
好きなものをとことん好きになりたおすって決めた。だから、ジョン・ル・カレは日本語のものは全部読みたいと思ってる。同じものを何度も読み返して見返す。『死者にかかってきた電話』ははじめてジョージ・スマイリーが活躍する小説で、冷戦のはじまりというより、第二次世界対戦の名残がまだまだ残っている世界の話だった。ユダヤ人迫害のことや新しい世界、二重スパイ、『寒い国から帰ってきたスパイ』に出てくるムント、ピーター・ギラム、メンデル、盛りだくさんでうはうはになってしまった。話の筋は『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』よりもわりと単純で読みやすい。
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共産思想を持つと密告された男をスマイリーが尋問した翌日、その男は自殺。
スマイリーはこれが他殺だと確信する。
映画化された「ティンカー…」より先にこのスマイリーシリーズ1作目から読むべきでした。
スマイリーその人について詳しく書かれている上に読みやすいです。
それぞれの体験に裏打ちされた思想に生き、悩み、自身の足元さえも疑いながらも歩を進めねばならないスパイ達の生き方には悲哀を感じるし、かつてのスマイリーの教え子だった傑物が、どのような気持ちでスマイリーの手にかかったのかと思うとさらにやるせない読後でした。 -
久々の再読。ルカレにしては読みやすい文体で、スマイリーのことがよく分かる作品。一応スパイが関わる事件だが、どちらかと言えばスマイリーを探偵としたミステリーだ。事件の全貌が徐々に明らかになる中で、見方を180℃転換して真相に気付くスマイリーの推理が見事。第二次大戦で辛酸を嘗めた東ドイツのスパイとスマイリーの関係が興味深い。
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スマイリー第一作目。腹心の部下への信頼が分かる。ミステリーでもありスパイ小説でもある、とてもオトク?!な一冊。訳が他のスマイリーとはちょっと違うような??
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ジョージ・スマイリー初登場。ピーター・ギラム、メンデル警部との出会いも。ギラムさんの口調はまるで別人だけど。。
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「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」に続いて読んだ。登場人物に思い浮かべるのは映画のスマイリー、ゲイリー・オールドマンにピーター・ギラムのベネディクト・カンバーバッチ。ピーターはちょっとベネディクトでは若すぎてイメージ違うけれど。
「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」でも思ったけれど、やはり作風は『おっさん目線』。なんだかなー。
上の評価の星は、細かく設定できないので★★★としたが、★2.5。
映画の世界が目に浮かんできたので読み終えたが、そうでなかったら途中でやめたかも。終わりのレポートみたいなので解説をしないで本文中で解決するべきだと思う。