エニグマ奇襲指令 (ハヤカワ文庫 NV 234)

著者 : マイケル・バー・ゾウハー 田村義進

• 早川書房 (1980年9月1日発売)

感想・レビュー・書評

[Hideyasuさんの感想 · 2019年4月23日]

WW2末期のパリが舞台。通称「男爵」という大泥棒がナチスの暗号機械エニグマを盗み出す冒険譚。展開が早く、テンポ良い。ナチ統治下のパリの街並みの描写が印象に残る。

登場するパリの住人たちの苗字と名前が典型的フランス人のもの。同じ名前のパリの同僚たちの顔を思い浮かべながら読んだ。

[winderさんの感想 · 2018年12月25日]

バー＝ゾウハーって名前にビビッて敬遠していたけど、これは面白かったよ！

[tamumasaさんの感想 · 2015年10月17日]

第2次世界大戦の話ながら、内容的には、古き良き冒険活劇と非情な諜報活動がミックスされたような不思議な感じ。最期のどんでん返しがこの小説を名作のひとつに押し上げている。

[kayoko12さんの感想 · 2012年9月17日]

主人がドイツの暗号機エニグマの研究をしてるので　題に惹かれて読みました。最初はアレ～ェ違うわァ？と思ったけど　最後で納得。

[青柳さんの感想 · 2010年3月11日]

第2次大戦中、英国諜報部の依頼でナチスドイツ軍の暗号機エニグマを盗み出すことになったのは「殺しはしない/銃は持たない」が信念という洒脱なフランス人の大泥棒。
一方、エニグマを護るドイツの若き大佐は、少年時代に憧れた冒険への情熱を押し隠して任務に就く。
どちらも愛すべき人物だけれど、戦争という状況は全てをめちゃくちゃにしてしまう。決着やいかに！

という感じの読後にモヤモヤの残らない活劇。
すらっと読めて面白かった。

[take9296さんの感想 · 2007年12月23日]

他でも書きましたが、あの頃のままの表紙で、今も店頭に並んでいました。びっくりです。