虚ろな穴 (ハヤカワ文庫NV)

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制作 : Kathe Koja  黒田 よし江 
  • 早川書房 (1999年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150409159

虚ろな穴 (ハヤカワ文庫NV)の感想・レビュー・書評

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  • 帯に煽られてカバンに入れたが、具合の悪い時に読む本ではなかった。ブラム・ストーカー賞ってこういうのだっけ。なんか鬱だし気色悪いし、阿呆だし、ダメ男だし、文章もズルズルで、そのジメジメ加減がくせになってダラダラ読んで体力を無駄に使った。。。

  • 内容は
    倉庫の床に30cmほどの穴が開き、
    その穴の上に虫や鉄のオブジェをかざすと変形したりする。
    その穴をめぐって彼女の友達、友達の友達らが
    かかわってくる中で、主人公の手にも穴が開き
    おかしなことになってくるという話が延々。

  • ニコラスは詩人志望のビデオ店店員。彼が住むフラットの階下の物置の床にその穴“ファンホール”はあった。直径30cmほどの穴に異常なほどの興味を示したのは友人のウェイトレス、ナコタだった。彼女は様々なものを投げ込み、虫やネズミをファンホールに下ろし、ビデオカメラで中を撮ろうと試みる。ホールの研究を進めるうちに、ニコラスの身体に異変が起こる。ナコタの友人や元恋人らをも巻き込み、彼らはそれにとり憑かれていったようになっていく……。

    薄汚い古アパートの物置の床に開いた穴。それが何なのか、どうしてそんな穴があるのか、中には何があるのか……それはこの奇妙な一人称の小説においては重要なことではない。“穴=登場人物それぞれが内面に持つ虚無の象徴”などという陳腐な比喩では言い尽くせないだろう。穴の“触媒”となるニコラスが抱えた数々の矛盾、それを丸ごと包含するのがファンホールという存在、と言えなくもないが。

    詩人志望である主人公をはじめ、彫刻家を志すランディ、取り巻きを従えたマルコム等、彼らはみな何らかの芸術的な志向を持つ。穴を通じてそれらの葛藤が、彼らを破局へと導いていくことになる。それらの志向を持たぬ身には少々不可解に思えてしまう点もなくはないけれども、ともかくホラー小説と一言では言い切れない、どうにも不可思議な一作。

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