ファイト・クラブ (ハヤカワ文庫 NV ハ 22-1)

  • 早川書房
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本棚登録 : 218
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150409272

作品紹介・あらすじ

ひとつ頼みがある。力いっぱい俺を殴ってくれ-タイラーの一言がすべての始まりだった。映写技師の仕事をする彼との出会いは、平凡な会社員として暮らしてきたぼくの生活を一変させた。週末の夜、密かに素手の格闘を楽しむうち、二人で作ったファイト・クラブはみるみるその規模を拡大し、過激な暴力は果てしなくエスカレートしてゆく。その行く手に待ち受けていたものは?熱い注目を浴びる、全米大ヒット映画の原作。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で。
    映画化されたのは知ってたので(映画は見てません)原作を借りてみたのですが…なんか読み切れませんでした。映画なら誰がどこで何をしているかがある程度時空列も含めて明白ですが文章だけだといつどこで誰が何をしているのかを把握するのが結構難しかった。まあ想像力が欠けていると言われればそれまでですし、そう言う細かいこと抜きに与えられた情報を丸かじりして楽しむ作品なんだよ、と言われればそれまでって感じもするんですが。

    なんだろう。話がいきなりブツブツ飛ぶからダメなのか、主人公たちの何がしたいんだこいつら?というバカな反社会的行動にイライラするだけなのか… 主人公たちに何の魅力も感じないからなのか… まあ、ひっくるめて全部合わなかったんだろうなぁ…

  • 映画を見てから小説を読みました。なので脳内ではブラピとエドワードノートンで想像して読みました。
    映画を見る前に読みたかった気もします。小説の内容は同じですが、シーンや場面が違ったりしてます。映画であった印象的なセリフも、小説の方ではないものもありました。
    映画が好きなら是非読んで欲しいです。
    小説を読んで分かったのですが、やっぱりこの小説から想像して映画を撮ったデヴィットフィンチャーってすごいなぁって思います。
    ファイトクラブ2が執筆中らしいですが、正直これで終わっていて欲しい気もします。

  • めちゃめちゃおもしろい。私は映画版の大ファンなのだが、この原作も映画版同様、スピード感に溢れソリッドでクールな狂った作品ですごくよかった。様々な情報がポンポンと小気味よく書き並べられ、溢れかえりそうなまでの言葉の渦に飲み込まれそうになるが、煩雑な印象はない削ぎ落とされた文章でぐいぐい読ませる。内容も読み手の価値観をひっくり返すようなぶっ飛び具合で、映画版とは異なるラストも好き。

    映画版はこの原作を本当にうまく映像化したと思うし、映像化するにあたってデヴィッド・フィンチャー監督以上の適任者はいなかっただろう。フィンチャーでなければ、このスピーディーで中毒性のある物語は再現できない。そして主演のエドワード・ノートンが主人公の膨大なモノローグを完璧にものにしているのも素晴らしいし、タイラー役にブラッド・ピットを配したのも最高のキャスティングだった。

  • 何度も何度も見返したデヴィッド・フィンチャー監督の映画化作品原作

    コンプライアンスや炎上を過剰に恐れ
    忖度や思いやりで自らの首を真綿で締め付ける
    抗菌除菌で抵抗力をなくした現代社会への挑戦的な作品。
    (とはいえ原作は1996年、翻訳版は1999年出版)

    強烈な劇薬はときに最上の薬となる。
    心に染みる文章表現がいくつかあり、付箋を貼りながら読んだ。
    この狂った世界や世の中を吹っ飛ばすような、まさに今、読むべき作品。

    蛇足ですが、海外版小説でありがちな訳の分かりづらさや
    話の流れが把握できないなどもなく
    (小説の構成や順番が飛び飛びになっているにも関わらず)
    大変読みやすい。訳者の方いい仕事されてます。

  • えいがは見た。本はまだ読んで無いけど読む気なし。だから、原作に評価間違ってるけど、おすすめででてこないように、ここに評価している。

  • 文字通り喧嘩倶楽部のかなりぶっ飛んだ物語。ブラピで映画化されたようだ。

  • 大学の友人Hに勧められてようやく読んだ。
    読みながらHのいかにも好きそうな本だと思った。
    断章的な書き方。いくつもの空港を点々としつつ、想念はあらゆるところに飛んでいかにもつかみどころなく、神経症的。それから知識の蕩尽、もうとにかく引出の上から下から何から何まで開けまくる。最後に多少ごっちゃでも出したものは強引にでもしまっちゃう、そういうとこも偉い。そして何よりアナーキーな作家であるということ。いかにもHの好きそうな本だ。

    そして僕もたぶん好きなんだろう、というより純粋に「カッコいい!」と思っちゃう。

    アメリカにおいての神=父親、その父親が不在の家で育ったガキは神を知らない。主人公は父(タイラー)を求めつづけ、終いには自身の睾丸を失う羽目になる。神話的解釈風のことをすればだいたいそんな風になるだろう、だからって何かがわかったわけじゃない。

    難しいこたいいや、とりあえずスリリングな読書体験であったこと。

  • 映画は見てたが小説も良いと知り探して読む。
    映画でいまいちわからなかった部分が分かった。文明批評としての思想が強かったのか。そして説得力がある。
    しかしよくこの原作を映画にしようと思ったものだと感心する。あの短さで表現するんだからフィンチャーは凄いわ。
    しかし絶版するにはもったいない本だ。

  • 読みすぎてもうボロボロです。

  • 10年ぶりに読み返しましたがまったく色褪せてない、寧ろ時代が(悪い意味で)追い付いた感がある物語です。
    作中での台詞でもあるように、精神での第三次世界大戦を戦っている現代の若者。フィクションであるこの小説では終焉を迎えましたが、果たして現実世界ではその結末は?

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