レッド・ドラゴン 上 決定版 (ハヤカワ文庫 NV ハ 11-3)

  • 早川書房
3.43
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本棚登録 : 680
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150410193

作品紹介・あらすじ

満月の夜に連続して起きた一家惨殺事件は全米を震撼させた。次の満月までに犯人を逮捕すべく、元FBIアカデミー教官のグレアムは捜査を開始する。彼は犯人像の手がかりを得ようと、以前連続殺人事件で逮捕した精神科医のレクター博士を、収容先の異常犯罪者専用の医療施設に訪ねた。犯人は次の殺害計画を練る一方でこうした動きを新聞で知り、グレアムをつけ狙い始める-究極の悪ハンニバル・レクター衝撃の初登場作。

感想・レビュー・書評

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  • 凄絶きわまるシーンから下巻へと続く。
    レクター博士の登場が少なくてイマイチ。

    このシーリーズはやはりレクター博士の大胆で精緻で冷酷でそれでいてぶったまげる行動が楽しみなので。

  • デニス・レヘイン 「闇よ、我が手を取りたまえ」の快楽殺人、サイコパスつながり。こちらはFBI捜査官が主人公。トマス・ハリスは初期の方が面白い。最近はハンニバル・シリーズしか書かなくなってしまったのでしょうか?ただでさえ寡作なのに。もっといろいろなテーマで書いてほしい。

  • 感想は下巻で。

  • ある日Wikipediaで東西ミステリーベスト100のページ(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E8%A5%BF%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88100)を読んでいて、国内の上位は結構読んでるけど海外は全然だなぁと思った。
    2012年版の方で新しく入ったヤツなら比較的最近のだし多少は読みやすいかなと思い、しかもシリーズを読むとランキング内を2つ読んだことになるということで選んだのがこの『レッド・ドラゴン』(つまり次は『羊たちの沈黙』)。という経緯で読んだ次第。

    ★を付けてるから明らかだけど結論から言うと、二作目が有名な一作目だからなのか(ランクインしてるとはいえこれは85位、次作は9位)正直期待していたような面白さは無かった。

    本書のメインキャストは他者同調性が高い捜査官グレアム、空想に取り憑かれた犯人、そして過去にグレアムに捕まって収容中の大犯罪者ハンニバル・レクター。
    グレアムが助言を聞きに行ったり犯人と文通をしていたりと、物語の背後に大きな存在としているレクター博士だが、彼の過去の犯罪がはっきりと描写されないため今ひとつ彼の大きさが伝わって来ず、結局普通の「捜査官 vs 異常犯罪者」という感じが拭えなかった。
    これはまだ予想の域を出ないが、『羊たちの沈黙』からが正解だったのかもしれない(映画はそうみたいだし)。

  • 「羊たちの沈黙」、「ハンニバル」と来てから、この「レッド・ドラゴン」を読んでみた。うう…レクター博士、怖い!出てくるシーンはそれほど多くはないけれど。
    クラリスと関わっているレクターは、比較的、クラリスに対してだけは友好的で、まるで「味方」のような印象を抱いていた。…が、やっぱりレクターは正真正銘のソシオパスなのだろう。今作「レッド・ドラゴン」において、ウィル・グレアムに対するレクターの対応は、クラリスに対するそれとは全く違う。レクターの持つ天才性が、純然な「悪」に染まり、ウィルに向かってほとばしっている。やっぱりレクターって怖いわぁ…。「羊たちの沈黙」、「ハンニバル」を読んで、レクターかっこいい!憧れる!なんて思ってた頃が懐かしい。

  •  

  • 下巻がAmazonで手に入らなくなったと思ったら、新訳版が出たんですね…。
    タイニングが悪い。
    しかし、新装版ならともかく、新訳であれば、全く別の作品なんだから両方並列で売ってもよいのでは?
    旧訳版を全くの絶版してしてしまうのはいかがなものかと。

  • なんか、羊たちの沈黙より読みやすい気がする。
    木に刻まれた「中」の文字とか、ダラハイドの黒ノートとか、記者攫って刺青見せつけるとか、
    映画オリジナルじゃなくて原作にもある描写だったんですね。こんな安っぽい手掛かり残してたなんてビックリだよ。
    これの他にも満月に殺人するとか、割りといかにもな要素満載。でもこっちの方は羊たちの沈黙に比べると随分有機的に思える。
    ドラマの「ハンニバル」見てたおかげか、結構場面が想像しやすい。やっぱ映画のレッドドラゴンはグレアムが地味すぎる。

  • 「羊たちの沈黙」の最初の物語。犯罪心理学の権威であり猟奇的食人鬼でもあるハンニバル・レクター博士と、レクター博士を逮捕した刑事グレアムとの、上下巻にわたる緊張感のある応酬がたまらない。ほとんどレクター博士が登場しないけれど、レクターなしでは成り立たない物語だった。
    今作での悪役であるダラハイドの苦悩も、よく描かれていた。

  • 2015.7.30

    一気に読んだ

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著者プロフィール

ウィリアム・トマス・ハリス三世(William Thomas Harris III)
1940年テネシー州ジャクソン生まれ、テキサス州ウェイコのベイラー大学(Baylor University)卒業。地方紙記者を経てAP通信社でレポーター兼編集者に。この期間中の知見が小説の機縁となる。
著作は現在5作。映画化もされた『ブラック・サンデー』をはじめ、「ハンニバル・レクター」シリーズの『レッド・ドラゴン』、ブラム・ストーカー賞を獲得した『羊たちの沈黙』に、『ハンニバル』、『ハンニバル・ライジング』。

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