タイムライン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) (ハヤカワ文庫 NV ク 10-22)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (473ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150410551

作品紹介・あらすじ

ITCはタイムマシンともいうべき装置を開発していた。それを使えば14世紀のフランスとの往き来が可能だという。教授救出のために14世紀に転送されたマレクたちは、騎士たちに襲撃され死者を出すなど思わぬ事態に見舞われた。またその影響でITCのタイムマシンに深刻な損傷が-猶予時間は37時間。一行は教授を救出し、無事帰還できるのか?…最先端の量子力学理論をもとに描く、驚異のタイムトラベル歴史冒険小説。

感想・レビュー・書評

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  • さすがです!
    これぞアドベンチャードラマの王道!

    映画「ジュラシックパーク」の原作者マイクル・クライトン
    これまた同名の映画「タイムライン」の原作。

    スタートレックばりの“転送”で、行方不明の教授を救い出すためにフランス中世へ向かう、大学院生四人の大冒険。
    予想外の事態に刻々と迫るタインリミット、お約束のようなハラハラドキドキが次から次へと……。

    あたまをカラにして楽しみましょう!

  • これは、映像化を念頭に置いて書かれた作品なのではないかしら。
    14世紀のパートと現代のパートが交互に切り替わる時、残り時間が章タイトルの代わりに使われて、危機感をあおるのだもの。

    14世紀組は4人揃って敵(争い合っているイギリス勢フランス勢両方から狙われている)から逃れて、何とか制限時間内に現代に帰ってこなければならない。
    当然彼らは帰るために命をかけて敵と戦うのだけど、まあ、4人が揃うことがほとんどないのです。

    その中でクリスの成長が目覚ましかった。
    女の子のことが脳内の大半を占めているような現代っ子の大学生だったクリスが、騎士と戦い、生き延びるためには相手にとどめを刺し、首を刎ねることも躊躇しなくなるなんて。
    成長…成長なんだろうか…。
    彼は現代に帰ってきて、何事もなく今までの生活に戻れるのだろうか。

    現代パートの方も問題山積。
    なにしろITCの社長は、彼らが帰ってこようと帰らないままだろうと関係がないのです。
    過去の世界に旅行できることが商売として成功するのであれば、あとはどうなろうとかまわない。
    都合の悪いことは隠したいので、帰ってこないほうが面倒がなくていいと思っている節もある。

    どうなる、彼ら。
    無事に帰ってこられるのか。
    機械は壊れている。

    と、読み進めば読み進めるほど危険が大きくなって、面白かったのです。
    映画にもなっているようなので、いつかそれも見てみたいと思うほど。
    ただ教授がね、命をかけてまで救出しに行くほどの魅力が全く書かれていないところが残念。

  • タイムライン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)

  • 圧倒的なおもしろさに一気に読まされてしまった。そこまでしなくてもいいんじゃないのというくらいどんどん人を殺してしまうところはちょっといただけないが、まあ現代の戦争に比べれば、中世の人対人の戦いくらいは大したことないのかもしれない。部族同士の戦いでは、犠牲者が一人出た段階でおしまいなんていう話をどこかで読んだような気もするけれど。さて、ストーリーは言ってしまうとおもしろくないけれど、帯には空前のタイムトラベル・アドベンチャーと書かれている。もっとも、本書の中でこれはタイムトラベルではないし、いわゆるタイムパラドックスも起こらないと明言されている。そのあたりの説明はさすがクライトン。科学的な描写もおもしろい。とにかく、映画のために書かれたのかどうか分からないけれど、映画を観るような気分で読みました。映画の中では随分とカットされているところもあるようだけれど、はやくそちらも観てみたい。古本屋で見つけて105円×2で購入。→映画より本の方が圧倒的に面白い。

  • 面白くはあったが、絶賛できるわけではない。
    何というか、凡作という印象を持った。
    タイムトラベルというモチーフだが、中身はアクション映画そのもので、時限設定も活かせているとは言えない。
    決してつまらなくはないが、これといった魅力もないという感じ。

  • ストーリーが見え見えな感じはありますが、中世と現代の時空超えた発想は面白いです。

  • 映画の方を先に見ました。順序としては正解だったと思います。映画の方は綺麗にまとまってはいましたが、原作を読んだあとだと、物足りないですね。

    …平和な時代に生きているなあ、と思いました。
    その場所では、死は身近でした。
    死も…痛みも。生も。
    歴史専門の大学院生が、トラブル続きの中、よくぞ生き延びたものだと思います。

    そうそう、映画と一番違うのは、対立する二つの勢力の顔、ですね。映画では、一方が悪人、もう一方が善人のようにわかりやすくかかれていましたが。
    …どう見てもどっちも善人ではありません。
    勧善懲悪ではない、どっちも感じの悪い(笑)勢力争いです。

  • 映画は恋愛に結構重きを置いてた気がするけど、原作は友情に重きを置いた話だったんですね。
    映画のラストは幸せに暮らしました的だったのに対して、原作のラストは切なくて泣けました…

  • ラストがやっぱり感涙。
    なんでそこで!?悲しすぎる。そして美しすぎる。。。

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