深海のYrr 〈下〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-3)
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みんなの感想・レビュー・書評
地球には人類とは別にもう一つの知性生命体がいる。かれらは人類が誕生する遥か昔から存在していたのだ。かれらは平和に深海で暮らす。一方、人間は悪行の限りを尽くし、同じ地球に生きる生物達を死へ追いやる。人類が神の姿に似せて作られ、御子の死で罪が購われ救われるとする宗教は、この時点で人々の信頼を大いに失うことになる。なぜなら人類は生物の頂点に立つ、唯一の生命体ではなかったのだから。そこで多神教を信じる仏教、ヒンズー教が辛うじて人々を導く宗教として残る理由を見つけ出す。
人間は知識や記憶を文化や教育を通じて後世に伝えるがyrrは後天的獲得形成が可能ってのがミソ。個々の経験は種族の記憶として永遠に残るため、単体の死を恐れないかわり地球の歴史からみれば一瞬に過ぎない個の生も尊重しない。価値観が全く異なり人類からのコンタクトも全て失敗に終わる。最新科学情報満載で、まあ面白かったが、さすがに人類絶滅までは描けず、執行猶予みたいな形で終わってしまったのは、些か拍子抜け。それと美貌の中国系アメリカ人司令官の描き方が余りにも陳腐で深みがない。単なる偏執狂。これではヨーロッパ人からみたアメリカ批判にはならない。それにしても翻訳モノで文庫本上中下巻1500頁はさすがに長かった。再読の機会は多分ないだろう。
理性主義と一神教世界へのアンチテーゼ。場面が頻繁に切り替わる展開とややまとまりを欠くラストが気になったが、著者の地球科学への造詣の深さと作品のメッセージ性で楽しく読める大作だった。たまにはSFも悪くないね。
面白かったです。なかなか映画化されないけど、陳腐化しちゃいそうだしな…でもホントにオススメです。
下巻に来て、失速してしまった感じだった。
上中巻は、まだ科学的で読んでてドキドキしたけど、下巻になって急に無理がでてきた。
どんどん話が広がって、世界はどうなるのか、最後どうまとめるのか、と期待していたけど、なんだか尻すぼみ。
上中がしっかりSFだった分、落差を感じた。
下巻はアクションシーンが満載で、確かに映画向きかもしれないとは思った。ただ、ラストのほうで登場人物がポエマーやドリーマーになってしまった点と、まるで海中から頭上の陽光を仰いだかのように結末がぐにゃあんとゆがんで広がった点が、それまで読者を引っ張ってきた派手な謎や動きと連動せず、少々肩透かしを食らったかのような違和感が残ったのが惜しい。
Yrrと名付けられたその生命体は、何万年も前からの記憶を種として保存して、個体の学習が全体の学習へと伝播する性質を持っている。科学者たちはYrrとの和解をめざし研究する一方、裏では別の動きが進んでいた。
う~む、下巻になって面白くなくなってしまった。完全にハリウッドアクション映画になっちゃったなぁ、と思ったらあとがきで映画化決定されているとのこと。映画意識するとこうなる。
そして、欧米の作家はなんにでもキリスト教を入れたがる。
本屋さんでふらふらしていたときに、綺麗な装丁に惹かれて購入してみました。
動物もサイエンスも好きなのでいいかなーくらいの軽い気持ちで。
まだ読み終わってはいないのですが、正直長いなーと思っています。
内容は興味深くて読み進めやすいんですが、もう少しコンパクトに上下巻くらいの長さがちょうどいいんではないかと思う感じです。
読み終わったらまた違う感想が出る可能性もなくはないですが、、、
ラストはガッカリ感が強い。モヤモヤする。結局そこに落ち着くんですね…。
でもそれ以上にイールの謎を追求していく過程が面白いので許す!
「科学者たちは異常な行動をとった海洋生物が共通の物質を持っていることを知る。そしてヨハンソンは、一連の事態が起きた原因をようやく突き止めた。その仮説を証明すべく、ヨハンソン、アナワク、リー司令官らは空母に乗りこみ、グリーンランド海に向かう。そこで彼らが目にした想像を絶する真実とは何か?最新科学情報を駆使し、地球環境の破壊に警鐘を鳴らす―――ドイツで記録的なベストセラーとなった驚異の小説」(文庫背表... 続きを読む »
海洋SF小説の最終巻。
ようやく敵の正体が判明し、世界の叡知を結集して対策を練っていくのだが…
科学技術の開発力がご都合主義的展開なことや、合間のモノローグ部分がどんどん宗教・哲学方向に突っ走っていくこと、読めば読むほどがっかり感が積み重なるラストでした。
一言で言うと、大風呂敷を広げすぎちゃったのですね。
このパターンは風呂敷が大きくて立派なほど期待感が増すので、結末での評価が下がる傾向にあります。今回は下巻の1/3くらいまでは楽しめたから上出来か?
拡げすぎたのを、まとめきれずに終わった印象。惜しい。これを読んでからなんとなく食欲が減退した気がします。
話の内容も面白く、海洋技術に対しての知識も得る事が出来た。
ただ、話を広げ過ぎて終わりかたがイマイチだったので、星3つにしておいた。
コンタクトの初期の場面は面白いが、途中余分なエピソードが多すぎる。で、結局、yrrは人類は敵でないと認識して自ら消えたのか、何となく座りが悪い。ただし、描写には迫力あり、2時間半程度の映画にしたら、面白い映画になるだろう。長い小説にかかわらず、巻を追うごとににつまらなくなるというのも如何なものか。
上中巻の盛り上がり、さて下巻!と勢い良く読み始めると、恐ろしいまでに追い詰められ、終末世界が一気に広がってゆく。がしかし…上中巻に見られた様な、ちょっと冗長だが、しっかりしたリアリティが薄くなり、気付くとなんだか、理解しがたい3流のSF映画のようなオチに向かってまっしぐら。しかも、作家のエゴ的な展開にも見えて、期待した分、とても残念に感じた。繰り返すが、上、中巻の展開はとても素晴らしいが、下巻だけは、納得できないのが個人的な感想である。これを映画化するのであれば、最後の部分の脚本は相当に考えないと、映画でも同じ事を思う人がでるのではないか?と思う。
なんとBOOKOFFで上下巻だけ買ってしまい、気付いたけど止められず最後まで読んでしまった。
膨大な科学知識とエンタテインメントが詰まった海洋サイエンスフィクション。
人間とは全く違う進化を遂げた知的生命体との凄絶な戦い。
ご多分に漏れずアメリカ合衆国=CIAは自国のエゴと傲慢さで
事態を悪化させるばかり。(作者はドイツ人)
生態系の中での人類が占める役割というものを改めて考えさせられる作品。
面白い!
深海生物とと宇宙人好きにはたまらん、超綿密な調査による科学的根拠に基づくアース・クライシス小説。1年たっても読み終えんが内容は最強。
いい加減長いな、結論だけ読んじゃおうかな~と思いつつも、下巻で、残酷なシーンとか、謎かけが始まったりして、結局、最後まで読んでしまった・・・
結論からすると、リアルな細部に拘りたい男子により良い本だな

先生に勧められた本2冊目。
作者の主張は理解できるし共感できる。どんなに人間が傲慢になろうと、地球の70パーセントを占める海洋の底などなにも分かっていないのだ。
そこに未知の生命がいたとしたら...





