ツーリスト 沈みゆく帝国のスパイ (上) (ハヤカワ文庫 NV ス 20-1)
- 早川書房 (2010年8月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150412241
感想・レビュー・書評
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この深まる謎が、どう解けていくのか楽しみ!
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“Poupee De Cire, Poupee De Son”って翻訳したら「臘人形と糠人形」だろうけど、せめて「邦題:夢見るシャンソン人形」ぐらい注をつけてくれればいいのに。こんな曲あったっけ、と思っちゃったよ。
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重く濃く、でも圧迫感なしにさくさく読める現代スパイ小説の良作だと思う。
ストーリーとキャラクターで読ませる作品。その窪みに謀略が埋められ、全体を通して非常にいいバランスを保っている。しかしそう実感するのは終盤で、全体像が見えない中盤は間延びしているような気がして若干退屈した。
“ツーリスト”という異常な世界で苦悩する主人公。見えない敵の見えない意図。このあたりが幾重にも渡って丁寧に描かれている。話が進むごとに沈み込み、じわじわと核心に迫る緊張感が本作品の特徴だろう。エンタメ色濃い展開であっても筆致はどっしりと落ち着いているので、都合いい展開だと邪推することもなく、芯の通った作品だという印象が強く残る。
前作よりも読みやすかった。レベルの高いスパイ・ミステリ。 -
著者オレン・スタインハウアーイイよね。
「極限捜査」も名作だと思ったが、
本作は久しぶりにスパイ小説の面白さを味わえた。
プロットがかなり複雑だが、読み応え十分。
最終的に 3 部作になるらしい。
ジョージ・クルーニーが映画化権を買ったらしい。
そっちは興味ないけど。