- Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150412272
作品紹介・あらすじ
1896年ロンドン。恋人を切り裂きジャックに惨殺され、大富豪の息子アンドリューは失意の底にあった。彼は西暦2000年へのタイムトラベル・ツアーを催す時間旅行社を訪ねた。時間をさかのぼり、切り裂きジャックから恋人を救おうというのだ。だが旅行社は過去には行けず、彼は小説『タイム・マシン』を発表したH・G・ウエルズの力を借りることに。一方、上流階級の娘クレアは、2000年へのタイムトラベルに参加するが…。
感想・レビュー・書評
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タイムトラベルを題材にした作品。
いい意味で読者を裏切ってくれる。それがまた舞台となった時代にマッチしていて、1部2部と楽しく読むことができた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイムトラベルの話。偽のタイムトラベル体験を設定したり、本当のトラベラーが出現したり、ごちゃごちゃしている感じはあるが、コニー・ウィリスとはちがったおもしろさがあり楽しめた。
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「宙の地図」をジャケ買いしようと思ったらこちらの続編だということなのでまずはこちらを読むことにした。ちょっと期待していたのと違う展開と長編的なヘビーな文。下巻でどうなるか。
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内容(「BOOK」データベースより)
1896年ロンドン。恋人を切り裂きジャックに惨殺され、大富豪の息子アンドリューは失意の底にあった。彼は西暦2000年へのタイムトラベル・ツアーを催す時間旅行社を訪ねた。時間をさかのぼり、切り裂きジャックから恋人を救おうというのだ。だが旅行社は過去には行けず、彼は小説『タイム・マシン』を発表したH・G・ウエルズの力を借りることに。一方、上流階級の娘クレアは、2000年へのタイムトラベルに参加するが…。 -
H・G・ウエルズがSF『タイム・マシン』を書き、切り裂きジャックがロンドン中を震え上がらせていた19世紀末、一人の若者が殺された恋人を取り戻すため、時間旅行の可能性に賭ける。
後半はタイムマシンを巡ってひとひねりさせた展開を見せるが、まったく別の物語が動き始めたところで上巻は終わり。もったいぶったユーモラスな語り口は、この先も予想のつかないことが起きる可能性を匂わせており、とりあえず関心は持続できている。 -
読みやすい。歴史事実に基づくパラレルワールド。下巻が楽しみ。
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スペイン発、話題のSF小説、上巻。「タイム・マシン」を巡る3つの物語。第1部は「切り裂きジャック」にまつわる悲哀。第2部は19世紀版「ターミネーター」のやらせを演じる者と、それを信じる者とのスレ違い。読みはじめると、書きようのまどろっこしさが気になるが、作家としての矜持や、時間に対する私論を述べるあたりから読みやすくなり、H・G・ウエルズの作品を解説するあたりは気迫がこもって良し。「驚き」の要素は下巻に期待か。
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こ、これはどこにいくの? と思って読んでいると、おおっ! ぜひ下巻も!
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☆4.2
もうもう素敵に面白いじゃない。
時間旅行発見の旅を語ってる部分が急に冒険小説風になってしかもそれがまた面白かった。
これまた下巻でどう展開していくか期待。
誰が活躍するのか予想できない感じなのもいいね。
狂言回しの存在感よな。