ミュンヘン―オリンピック・テロ事件の黒幕を追え (ハヤカワ文庫NF)

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制作 : Michael Bar‐Zohar  Eitan Haber  横山 啓明 
  • 早川書房 (2006年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150503048

ミュンヘン―オリンピック・テロ事件の黒幕を追え (ハヤカワ文庫NF)の感想・レビュー・書評

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  • 題名はミュンヘンオリンピックテロ事件を指しているが本書が扱うのはオスマン帝国の解体からオスロ合意までのパレスチナの歴史。まさに「血で血を洗う」を地で行くようなテロルと国際的陰謀の連鎖を乾いた文体で描いている。1ページ目から最後まで度肝を抜くような展開が延々続いて全く気が抜けない。一気に読めた。しびれた。筆者が元々スパイ小説を手がける作家なので構成力が抜群に優れている。ただ全体としてイスラエル寄りなのと,まんべんなく国際的背景や歴史の流れが押さえられていない点については,歴史書ではないのだから仕方ないが気になった。

  • ミュンヘン事件が描かれているのは一章のみ......詐欺じゃん、と思ったけど、原題は「赤い王子を探せ」だからな。邦題が映画に便乗しただけだった......(>_<)。
    扱う題材の割に読みやすくはあるんだけど、エピソードがあまりに多すぎて個々の掘り下げがどれもこれも物足りない(>_<)。特に肝心のミュンヘン事件がね(>_<)。
    でもまあ、敵も味方もすこぶる付きの曲者ぞろいだし、対立の構図が明確だから、不謹慎ながらも戦国小説を読んでいるように血が騒いだ( ´ ▽ ` )ノ。イスラエルはいらない( ´ ▽ ` )ノ。
    今でも続いているムスリムテロの歴史の一端が学べる良書( ´ ▽ ` )ノ。
    一緒にブックオフで買った映画のDVDも、これから観るよ( ´ ▽ ` )ノ。
    2015/09/03

  • ◆名著である。
    ◆翻訳ものとしても完成度が非常に高い。
    ◆タイトルの範囲を超えた濃密な内容で、イスラエルとパレスチナの抗争の歴史がかなりの範囲で理解できる。

  • ミュンヘンオリンピックでイスラエル選手団を襲ったテロの背景を核として、その首謀者サラメの追跡劇をサスペンス風に描いたノン・フィクション。
    二人の著者がどちらもイスラエル人のため、どうしてもイスラエル側の見方で書かれていることが読み取れるのが残念だった。テロリストは悪の枢軸であり、イスラエルは彼らと戦う戦士、という構図ができているが、テロが理由無しに起こらないことを忘れてはいないか。しかもこのような凶悪なテロに値する理由があるということを。

    「多くの知識人は心の奥底に暴力的な衝動と権力への意思を秘めていることをサラメは見抜いていた。さらに、申し分のない経歴や、地元の知識人のあいだにおける社会的地位、その知性がまたとない偽装となる」

    アラファトがテロのボスとして描かれていることに違和感があった。
    これは昔、進め!電波少年で笑顔で手を振っていた笑顔の彼の印象があまりにも強いせい。
    ここで描かれるアラファトは極悪テロリストの父である。

    話としてはとても面白く、映像も浮かびやすい描写でよかったが、イスラエル寄りの見方であったのがやはり最後まで気になった。

  • 2008.2.1~17読了,映画化

  • タイトルこそ「ミュンヘン」だけど1972年09月05日に起こったミュンヘン・オリンピックでイスラエル選手が殺害されたテロ事件の件はほんの数頁のみ。中身はパレスチナのテロリストの3代記を通じて語られるアラブとイスラエルの憎悪の歴史。父親シャイフ・ハサン・サラメはイスラエルによる植民がはじまりパレスチナと対立の高まっていった時代を、息子アリ・ハサン・サラメは戦後、イスラエルがアラブを打ち負かしてゆく時代を生きた。イスラエル当局(モサド)による追跡劇はスパイ小説顔負け。著者のうち片方はスパイ小説を得意としていることもあるんだろうけど、構成が巧みで小説のように読める。ただ、現実の物語であることを忘れさせられるような空恐ろしいような記述も多いんだけども、、、著者が二人ともイスラエル側の人だということを差し引いても面白く読めるノンフィクション。ただ、ミュンヘン事件について詳しく知りたいのであれば、別の本の方がいいかも。

  • 事実に基づいた話。かなりショックを受けます。

  • 映画のミュンヘンを見て詳しく知りたいと思い、購入しました。レビューを書いているのが読んでから一年以上経っているので内容を具体的には覚えていないが、事件の内実がよくわかる作品。

  • テロリストの壮絶な生き様。まるで小説を読んでるみたいで一気に読んでしまったが、実はノンフィクションと思い出してしばし呆然。中東の血塗られた歴史の勉強にもなったし。

  • 10/13読了

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ミュンヘン―オリンピック・テロ事件の黒幕を追え (ハヤカワ文庫NF)の作品紹介

1972年9月、ミュンヘン・オリンピックの選手村をパレスチナ・ゲリラ"黒い九月"が襲い、イスラエル選手団の11人を惨殺した。イスラエル政府は報復を決意、情報機関モサドが暗殺チームを組織し、"黒い九月"の幹部を次々と抹殺し始める。スパイ小説の巨匠が、衝撃のテロ事件とその後の復讐を克明に再現し、アラブとイスラエルの対立の原因と歴史を明らかにする。

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