食べる人類誌―火の発見からファーストフードの蔓延まで (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

制作 : Felipe Fernandez-Armesto 
  • 早川書房
3.63
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本棚登録 : 380
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (491ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150503673

作品紹介・あらすじ

ヒトをサルから離陸させた火の使用、カニバリズムと菜食主義の意外な共通点、海を越えた食材の交換が促したグローバル化-。食べ物こそが、われわれの歴史をつくってきたのだ!世界的な歴史学者が「8つの食の革命」を切り口に人類史を読み直す。古代ローマの祝宴を彩った酒肴から現代の食卓にのぼる遺伝子組み換えトマトまで、古今東西の珍味と興味尽きない逸話がたっぷりのフルコースをご堪能あれ。

感想・レビュー・書評

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  • 火を使い始まり レンジが破壊した食

  • 〜p184

  • ヒトをサルから離陸させた火の使用、カニバリズムと菜食主義の意外な共通点、海を越えた食材の交換が促したグローバル化―。
    食べ物こそが、われわれの歴史をつくってきたのだ!世界的な歴史学者が「8つの食の革命」を切り口に人類史を読み直す。
    古代ローマの祝宴を彩った酒肴から現代の食卓にのぼる遺伝子組み換えトマトまで

  • 読書録「食べる人類誌」5

    著者 フェリペ・フェルナンデス=アルメスト
    訳 小田切勝子
    出版 早川書房

    p309より引用
    “貿易による世界規模での食材の流通は、筆
    者が「よそ者効果」と呼ぶものーー多くの人
    が異国のものをあがめる傾向ーーによって
    助けられている。”

    目次から抜粋引用
    “調理の発明
     食べることの意味
     食べるための飼育
     食べられる大地
     食べ物と身分”

     歴史家である著者による、現在までの人類
    と食べ物との関わりを記した一冊。同社過去
    刊行作文庫版。
     火を使う事による食の革命についてから現
    代の食べ物に関する出来事まで、多くの歴史
    的事例を元に解説されています。

     上記の引用は、遠方の食べ物が広まったこ
    とについて書かれた章での一文。
    隣の芝生は青いといったところでしょうか。
    自分の近くで手に入るものを食べて満足出来
    ていたら、食品の移送に使われるエネルギー
    が少なくて、その分他に回せるのではないか
    なと思うのですが。
     文庫で450ページ超と、結構な読み応え。
    しかも中身もぎっしりと詰まっているので、
    読み終わる頃には頭がお腹一杯になることで
    しょう。
    食べるという生きる根源についての著作なの
    で、大抵の人は興味を持って読めるのではな
    いでしょうか。
     巻末の解説を、発行学者の小泉武夫氏が書
    かれています。氏の他の著作とは違って、硬
    い文章が味わえます。

    ーーーーー

  • なかなか興味深い題材だし、他の箇所で触れた内容については「○○ページを参照」などと注を入れてくれる親切設計にもかかわらず、なぜか進みが悪かった。
    やや散漫な随想風であるためだろうか。8つのテーマが立てられ、しかもおおむね時系列に沿って進むのに、各テーマにはさほどの関連性が感じられない。文章の書きかたや、時にいきなり「私が思うに〜」と差し挟むあたりなども、歴史概説書と食べ物エセー(「エッセイ」と言うほど軽くはない)の間でどっちつかずに腰が定まりきれない印象を受ける。
    ただ、こういう文章は合う人には合うと思うので、題材に興味があるなら手に取ってみるのは悪くないだろう。

    2017/11/21〜11/30読了

  • 古今東西の様々な食事について、食材、調理法などなどそれはそれはたくさん事例を挙げて書かれており、晩御飯のメニューを何にしたらいいのか思考が停止するような本。色々あったけれど、一番気になるのは、アルマジロってどんな味なのか。

  • 新書文庫

  • ひとつひとつのエピソードが中心で全体的な筋道が見えないことと、細かすぎる叙述・詩や小説の引用・必要性を感じない逸話の挿入など、不要と思われる部分が多すぎることで散漫な印象。

    興味深いテーマだけにとても勿体無い。

  • 私たちの生活になくてはならない食事。私たちの祖先はどんなものを、どのように食べていたのか?そして過去の食と現代の食生活にはどんなつながりがあるのか?人類史を「食」に着目して描いた本。
    (金属工学科 B3)

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