食べる人類誌―火の発見からファーストフードの蔓延まで (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 早川書房 (2010年6月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (491ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150503673
感想・レビュー・書評
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〜p184
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なかなか興味深い題材だし、他の箇所で触れた内容については「○○ページを参照」などと注を入れてくれる親切設計にもかかわらず、なぜか進みが悪かった。
やや散漫な随想風であるためだろうか。8つのテーマが立てられ、しかもおおむね時系列に沿って進むのに、各テーマにはさほどの関連性が感じられない。文章の書きかたや、時にいきなり「私が思うに〜」と差し挟むあたりなども、歴史概説書と食べ物エセー(「エッセイ」と言うほど軽くはない)の間でどっちつかずに腰が定まりきれない印象を受ける。
ただ、こういう文章は合う人には合うと思うので、題材に興味があるなら手に取ってみるのは悪くないだろう。
2017/11/21〜11/30読了 -
ひとつひとつのエピソードが中心で全体的な筋道が見えないことと、細かすぎる叙述・詩や小説の引用・必要性を感じない逸話の挿入など、不要と思われる部分が多すぎることで散漫な印象。
興味深いテーマだけにとても勿体無い。 -
最初の生牡蠣を食べる叙述がものすごく美味しそうだった。
もう随分と前に読んだので覚えていない。
料理名や食材名のイメージが湧かないと読んでいて面白くない。
人類史からみた面白い部分もいくつかあった。 -
食の歴史を8つの革命で説明している。まえがきの意気込みはいいのだが、本文は情報を列挙しているだけという印象が強かった。
・漁獲高は20世紀に40倍近くに増加し、30億トンになった。
・人類が摂取する炭水化物のすべてとタンパク質の1/4近くが植物に由来する。植物は食糧の90%を占めている。人間の食物連鎖に含まれる動物のほぼすべてが農民が育てた飼料を餌にしている。
・小麦は、グルテンの含有率で他の穀物を圧倒する。酵母菌の働きで膨らませる役割を果たす。
・ヨーロッパで生産されるトウモロコシの大半は牛の餌になる。アメリカで生産されるもののほとんどはコーンシロップの原料にされ、残りの大半は飼料になる。
・ピーナッツは、他のどの作物よりもタンパク質の割合が高い。 -
興味深い話がてんこ盛りなんだけど、細かい過ぎる説明が続いたりして、なかなか読み終わらない。斜め読みでもいいから通読したい…^^;