ライアーズ・ポーカー (ハヤカワ文庫 NF 394)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150503949

作品紹介・あらすじ

金のためなら何でもあり! ウォール街の大物たちのあきれ果てるような自由奔放ぶりを、インサイダーの立場からえぐり、ソロモン・ブラザーズ会長失脚の契機ともなった傑作ノンフィクション

感想・レビュー・書評

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  • 『ライアーズ・ポーカー』というタイトルが秀逸。ノンフィクションなのに、まるでフィクションのように読める臨場感がある。どこにでもある会社内の不思議な縁や派閥に考えるところもありながら、サブプライムローンの原型であるモーゲージ債について知れたのはメリットだった。

  • 掛け値無しに面白かった。ネタになる本。そしてトレーダー、セールス/債券、株式の力関係が結構よく分かる本。

  • マイケルスイスの本。
    ソロモン・ブラザーズそのものや、そこで著者が活躍されていたことがよくわかる。
    大きな資金を動かす特殊な世界がよく描かれている。

  • 作者の経験を基にしたノンフィクション。
    ソロモン・ブラザーズに入社して3年目の27歳で年収20万ドルとかマイケル・ルイスって凄い人だったのね。
    『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で描写されてたようなトレーダー達の熱気とバカバカしさが伝わってくる本だった。

  • 途中で読了。

  • 初めて読んだマイケル・ルイスはこれだったかなぁ。
    クスクス笑いながら読んだ気がする。

  • 80年代ソロモンブラザーズの債券セールスマンによるノンフィクション。債券がマネーゲームの主役として躍り出てきた頃、売る側、買う側。

    若者が力をつけ成長していく場、オレオレ詐欺のための厳しいトレーニングも似たようなものかも。ちょっとした違いなのに、合法か違法かの差の大きさ。

  • 「ぼくはニュースを伝え終えた。彼はわめき、うめいている。一件落着だ。」

    CMOの発明はすごい。
    償還期限を切り分け投資家に安心感を与える。
    新しい金融商品はいつも天才的だ。

  • 80年代米国の債券マーケットにおいて、圧倒的な強さを誇ったソロモンブラザーズの伝説的なトレーダー達や世界観が語られる。

    金融市場の、債券マーケットの華やかさをこれでもかと魅せつけてくれる。自分も駆け出しのトレーダーだったころ、夢中になってこの本に噛り付いた。

    債券の取引は嘘のつきあいだ。価値が極めて浮動的なモノに値札をつけて売り買いする。そうなるとセルサイドもバイサイドもお互いに嘘や騙しが常套となる。すべてが取引所で完結する機械的な株式市場にはない、人間の欲をストレートにぶつけ合う債券市場の魅力をあますことなく伝えた名著。

  • 何千人もの就職希望者たちを押しのけて、1985年、マイケル・ルイスは「債券取引の帝王」と誰もが認める、あこがれのソロモン・ブラザーズに入社した。だが、新入社員として研修クラスに参加した彼がそこで目にしたのは、あまりにも破天荒なトレーダーたちの実態だった…金のためなら何でもあり!ウォール街で働く人々の驚くべき生態を、軽妙な筆致で鮮やかに抉り出した『マネー・ボール』著者の代表作、待望の文庫化。
     本書は、ロンドン大で経済学修士号取得後、1985年にソロモンに新卒入社し、最盛期から崩壊期へと凋落するソロモンのロンドンオフィスで、3年間債券セールスを勤めた著者による作品です。「100年に一度の経済危機などといわれているが、つい25年前にも、まったく同じような思いをした人たちがいて、その時にも2008年の今と同じプロセスでリストラが行われ、またソロモン・ブラザーズという会社が(原因こそ違うにせよ)一夜にして潰れていった」ということを知って、この業界の「中の人」のスタイルは当時からほとんど進化してないな、と強く感じました。

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