ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

  • 1053人登録
  • 4.31評価
    • (71)
    • (45)
    • (21)
    • (2)
    • (1)
  • 53レビュー
制作 : 村井章子 
  • 早川書房 (2014年6月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150504106

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヴィクトール・E...
トマ・ピケティ
J・モーティマー...
ジャレド・ダイア...
有効な右矢印 無効な右矢印

ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)の感想・レビュー・書評

  • システム2を強化していくことでシステム1が強化される。それよりも効率的にシステム1を強化する方法があるとすれば、魔法修練だろう。

  • マーケティングをやろうと思ったら、絶対に読まないといけない本ですね。それと、マーケティングに騙されたくない人も・・・

  • 1冊の情報量が多いので読むのに疲れてしまい、なかなか読み進められなかった。ノートも取らずに読んだので、理解もあやふや。完全に理解するには何度か読む必要がありそう。
    なんとなく理解した範囲で上巻の内容をまとめると、人間の思考には衝動的で直感的な早い思考(システム1)と論理的な思考能力を備えた遅い思考(システム2)がある。
    システム1は様々なバイアスやヒューリスティックスから影響を受けて不合理な判断を下してしまう。システム2はシステム1を監視する役割があるが、非常に消耗しやすく「怠け者」であるため、統計的事実よりも直感的に下した判断に従ってしまうといった感じだろうか。
    とりあえず、人間が合理的な判断を下すのはなかなか難しいということがわかった。
    これから頑張って下巻を読もう。

  • 人間のファストな「直感」とスローな「論理」をたくさんの事例を引用して、「人間は必ずしも合理的でない。」、「では、どう合理的でないのか。」ということが平易に解説されている。以前読み始めて挫折したが、「行動経済学の逆襲」を読了した後に再読したら、大変よく理解できて面白かった。

  • 人類の意思決定の非論理性をデータで説明している本。以前読んだ「死すべき定め」の引用文献として知った本。話は長いがなかなか面白い。2度読んでよい本。

  • 世の中自分が考えているより因果関係で説明できることは実は少なくて,かなり多くの不確実性に支配されている。

    そのことを踏まえた上で,意思決定の際には意識的にベイズ推定のフレームワークを使っていきたい。

    早い思考と遅い思考という思考のラベリングは初めて知った。

  • すごく面白くて示唆に富んでいるけど、今そこにいる直感的で非合理な上司への対処は乗っていない。
    あと著者が周囲の人に優柔不断と思われちゃいないか心配だ。

  • プライムエフェクト。言語や行動による意識づけが無意識のうちに関連する観念を呼び起こすこと。笑顔にしてると幸せになるのは正しい

    世の中の事象は大半がランダム

  • 書いてあることはわかるし、新鮮な情報なのだけど、とにかくずっと頭を使って読むからか疲れてしまった…。でも、人間の意志や決定は、意外にも色々影響を受けてることがわかって面白かった。途中で断念…。

  • 難しい!でもその中にも面白さがある本だった。
    トレーダーは読むべきだと思う。

  • 2002年に「プロスペクト理論」の研究により、ノーベル経済学賞を受賞したダニエルカーネマンの著作。行動経済学の始祖である著者のこれまでの研究成果が一通りわかる。
    上巻では、早いが正確性に欠ける思考の「システム1」と、正確性はシステム1よりも高いが遅く怠け者である「システム2」の解説、判断の際に活用される「ヒューリスティックとバイアス」の解説がなされる。
    著者は、「オフィスの井戸端会議で活用することを想定している」と説く。それは、他人の間違いを指摘しやすくし、翻って冷静な視点で自分を見ることにも繋がるのだと。そのため、それぞれの章末には井戸端会議での活用例が示される。しかし、行動経済学、心理学の第一級の研究者である著者であっても、自分が囚われているバイアスなどがちょっと判断できるくらいで、意思決定をよりよいものにすることにはなかなかつながらないと語っている。そうなのであれば、より知能の劣る私などができることがあるのだろうか?と考えてしまう。
    とはいえ、行動経済学が研究対象とする人間の「意思決定」を考えるうえでは、外せない書ではないだろうか。繰り返し読んで自分の血肉にしたい書。

  • 人間の判断は概ね合理的で、強い情動(恐怖や愛情、憎悪)が絡むような場合に逸脱するとされてきたが、カーネマンらは人間の思考には本来的に系統的なエラーが入り込むものであることを示した。

    とりわけタイプ1とよぶ速い思考に由来するヒューリスティックな判断や選択による誤りを扱っている。

    システム1はバイアスがある。難しい問題を易しい問題に置き換えて答えようとするうえ、論理や統計はほとんど分かっていない。スイッチオフすることもできないため、例えば自分の国の言葉が画面上に出てきたりした場合は読まずにはいられない。意識して疑う、ということもそのレパートリーに入っていない。疑いを抱くためには相容れない解釈を同時に思い浮かべる必要があり、それには知的努力を必要とする、これはシステム2の守備範囲である。

    システム2はシステム1を見張る役目ではあるが、例えば7つの数字を覚えておく、など認知的負荷の高い作業に忙殺されている時は誘惑に駆られやすかったり、利己的な選択、表面的な判断、などシステム1の影響が強くなる。システム2が他のことにかかりきりの時は、私たちはほとんど何でも信じてしまう
    感情的な問題がからんでくると、システム1の批判者よりは擁護者になりやすい。気に入っているものの長所をあげて批判に抵抗したりする。

    ・認知容易性
    注意を要するようなテストの問題を読みやすいフォント、読みにくいフォントの二種類で印刷すると、読みにくいフォントの方が成績が良かった。認知負担を感じたおかげでシステム2が動員されたため。

    ・ハロー効果
    Forming impressions of personality (Asch, 1946)の実験では

    アラン:頭がいい、勤勉、直情的、批判的、頑固、嫉妬深い
    ベン:嫉妬深い、頑固、批判的、直情的、勤勉、頭がいい

    の二人の印象が問われた。普通はアランの方に好感をもつ。頭がいい人が頑固なのは理由がある、とみなされるが、頑固な人が頭がいいのは一段と危険、と取られる。また、ハロー効果によって「頑固」は「頭が固い」とも「意志が強い」ともどちらでも解釈できるので、第一印象の文脈に合わせて解釈される。
    人物描写の時にその人の特徴を示す言葉の並び順は適当に決められることが多いが、実際には順番が重要。

    ・置き換え
    Priming and communication (Strack, 1988) の実験ではドイツの学生を対象に

    あなたは最近どれぐらいしあわせですか?
    あなたは先月何回デートしましたか?

    と質問したが、デート回数と幸せの間には全く相関がなかった
    しかし

    あなたは先月何回デートしましたか?
    あなたは最近どれぐらいしあわせですか?

    と聞くと高い相関が見られた。しあわせという評価の難しい質問を恋愛ライフに置き換えたため

    ・少数の法則
    小さいサンプルでの結果を過信しやすい
    成績上位の学校は小さい規模のものが多く、過去には大きな学校を小さなものに分割することまで行なわれた。が、実際は小さい学校のほうがばらつきが大きいだけ。小さい学校の成績は平均を上回るわけではない。私たちはメッセージの内容に注意を奪われ、その信頼性を示す情報にはあまり注意しない。偶然の事象を因果関係で説明しようとすると必ずまちがう。

    ・アンカリング効果
    世界で最も高いアメリカ杉は1200フィート(180)より高いでしょうか?低いでしょうか?
    世界で最も高いアメリカ杉の高さはどれぐらいだと思いますか?

    と聞かれる。アンカーは1200(高いアンカー)か180(低いアンカー)のどちらかが提示される。アンカーの差は1020。
    高いアンカーを提示されたグループの平均は844フィート、低いア... 続きを読む

  • プライミング効果やアンカリングが印象的。先行刺激やアンカーが無意識のうちに行動や判断に影響しているとは。知らず知らずのうちに自分も影響を受けていたのだなと思った。あと,物事に因果関係を見つけたがる性質も考えさせられた。

  • 人の「認識」と「思考」を実証的に科学した本。
    体系的で、学術色も強くないため読みやすい。
    この分野で土台になる一冊。

  • ハロー効果(ハローこうか、英:halo effect)とは、心理学者エドワード・ソーンダイクによって名づけられた造語で、心理的効果の一つ。 ある対象を評価をする時に顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。 認知バイアスの一種。

  • ノーベル経済学賞をとった心理学者の本。

    行動経済学について書かれており、面白い。

    ヒューリスティクスやバイアス、ハロー効果について復習になった。

    自分も職場のきれいなお姉さんについて、ハロー効果受けていると思った笑

  • 人はどのように意思決定したり、物事を理解しているのかがわかれば、ビジネスの仕掛けが変わるはずと思い、その手の本をまとめ読み。組織やチームを動かすことや経済行為について、一般的に言われているほど人は合理的ではない。やはり感情の動物。「教室の写真を見せられると教育に前向きになる(プライミング効果)」「速い思考と遅い思考の組み合わせ」「創造性とは素晴らしく良く働く連想機能」「感情という尻尾は合理的な犬を振り回す」「次のファイスブックを見落とすリスクは凡庸な企業に投資するリスクよりもはるかに深刻と受け止められている」。
    読了済みの『スイッチ』に登場する象使いと象と同じで理解が深まった。

  • ハロー効果
    代表性と基準率
    平均への回帰
    後知恵バイアスや結果バイアスは、結果としてリスク回避を助長する一方で、無責任なリスク追求者に不当な見返りをもたらす。・・・かくして一握りの幸運なギャンブラーは、大胆な行動と先見性のハロー効果によって、「勇気あるリーダー」という称号を手に入れるのである。

  • プロスペクト理論の創始者であり、行動経済学の先駆者、ダニエル・カーネマン著。様々な事例に対する、行動経済学からの解釈は、非常に興味深い。好き嫌いでスパっと判断するシステム1と、熟考のシステム2。周りの意思決定を見て「あ、今、システム1がでた。」「システム2が発動中やな。」と思ってしまう。

  • ・ 実験の参加者は統計的事実を無視し、ステレオタイプと類似性だけを問題にした。彼らは難しい判断を下すにあたり、似た者を探して単純化ヒューリスティック(近道の解決法)を使ったのだと考えられる。
    ・ 直感的解決の探索は自動的に行われるが、時に失敗し、専門的スキルによる解決も、ヒューリスティックな解決も、一切浮かんでこない時がある。そういう時はたいてい、私たちはより時間をかけて頭を使う、熟慮熟考へとスイッチを切り替える
    ・ システム1は自動的に働き、システム2は、通常は努力を低レベルにおさえた快適モードで作動している
    ・ システム1は、印象、直感、意思、感触を絶えず生み出してはシステム2に供給する。システム2がゴーサインを出せば、印象や直感は確信に変わり、衝動は意志的な行動に変わる
    ・ そもそもシステム2は鈍くて効率が悪いので、システム1が定型的に行っている決定を肩代わりすることはできないのである。私たちにできる最善のことは妥協にすぎない。失敗しやすい状況を見分ける方法を学習し、かかっている物が大きいときに、せめて重大な失敗ウを防ぐべく努力をすることだ。
    ・ システム2に備わっている決定的な能力は、いわゆる「タスク設定」ができることである。
    ・ 私たちは普通、簡単な作業を小分けにするとか、中間結果を出して長期記憶に覚えさせるとかすぐにいっぱいになってしまう作業記憶を使わずに神に書き出すといった方法を使って、過大な負荷を防ぐ.こんな具合に時間と行動を管理して、長丁場を乗り切り、「最小努力の法則」にしたがって生活している。
    ・ 鮮明に印刷された文章、繰り返し出てくる文章、プライム(先行刺激)のあった文章は認知しやすく、スムーズに処理されることが伺える(認知容易性=慣れ親しんだ物が好き)認知が容易な時は、あなたは多分機嫌がよく、好きな物を見ていて、聞いていることをもっともだと思い、直感を信用し、慣れ親しんだ心地よい状況だと感じている。
    ・ 見覚え、聞き覚えといった感覚は、単純だが強力な「過去性」という性質を帯びており、そのために、以前の経験が鏡に直接映し出されているように感じる(ジャコビー)
    ・ 聞き慣れたことは真実と混同されやすい
    ・ 結局一番頻繁に見せられた単語や写真ほど好きになる。このことから明らかなように、この印象を形成しているのはシステム1であり、そのことにシステム2は気づいていない。むしろ単純接触効果は全く意識せずに見ている時の方が刺激としては強い。
    ・ 気分は明らかにシステム1の働きを左右する。不機嫌な時や不幸な時、私たちは直感のきらめきを失ってしまう
    ・ システム1は信じたがるバイアスを備えている。疑ってかかり、信じないと判断するのはシステム2の仕事だが、しかしシステム2は時に忙しく、だいたいは怠けている。実際、疲れている時やうんざりしている時は、人間は根拠のない説得的なメッセージ(たとえばコマーシャル)に影響されやすくなる
    ・ 「自分の見た物がすべてだ」となれば、つじつまはあわせやすく、認知も容易になる。そうなれば、私たちはそのストーリーを真実と受け止めやすい。速い思考ができるのも、複雑な世界の中で部分的な情報に意味付けできるのもこのためである。
    ・ 標本サイズが大きければ、小さい場合より正確である。標本サイズが小さいと、大きい場合より極端なケースが発生しやすくなる。
    ・ アンカリング効果:ある道の数値を見積もり前に何らかの特定の数値を示されると、この効果が起きる
    ・ 「お一人様12個まで」平均7個、「お一人様何個でも」平均2個
    ・ 連想システムは情報の信頼性に拘泥しない。大事なのはストーリーであり、それはなんであれ、入手できた情報からこしらえられる。見た物がすべてである
    ・ 利用可能性ヒューリスティック
    ・ 代表性ヒューリスティック:... 続きを読む

  • 社会人ゼミテキスト
    佐々木先生の言葉を借りると、
    本当に合理的なものとは、何か、ということ
    合理性には限界がある、といこと
    が書かれた本。

    私の経済学のイメージが180度変わった。

全53件中 1 - 25件を表示

ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)に関連するまとめ

ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)の作品紹介

直感的「速い思考」と論理的「遅い思考」による人間の意思決定メカニズムを徹底解剖。

ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)はこんな本です

ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)の単行本

ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)のKindle版

ツイートする