子育ての大誤解〔新版〕上――重要なのは親じゃない (ハヤカワ文庫NF)

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制作 : 橘 玲  石田 理恵 
  • 早川書房 (2017年8月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150505059

子育ての大誤解〔新版〕上――重要なのは親じゃない (ハヤカワ文庫NF)の感想・レビュー・書評

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  • 子供の社会化への親の影響度合いをどう考えるかを社会心理学や行動遺伝学の様々な研究結果を基に考察。
    従来では親が子供の性格を決める重要な役割を担っている(子育て神話)と言う思想が一般的であったが,永続的な性格という点においては親の影響は限定的であるという説を提唱している。

    影響を及ぼさないのではなく,限定的であるという点がミソである。当然ながら乳幼児期の愛着の形成は子供の発達にとても重要な役割を果たす。

    研究結果->知識人のpickup->世論 という流れで様々な思想は広まっていくが,この分野はそもそもの研究結果自体が確実でなく,一見正反対に見える様々な意見が乱立している。
    結局のところ統計処理では因果関係は掴めないので,それっぽい相関関係は取れるがその因子はどれだったのか,が曖昧であるということを頭の片隅に入れて冷静な目でこれらの説を眺めていくのが良い気がする。

    性格というものはそれぞれの集団に対して生成されるもので別の集団に対しては別の顔を持つということはそれほどおかしなことではない(むしろ自然)。

    乳幼児の息子を持つ身としてはあまり気負わず,育つように育つ(本書では社会の中での性格は親とのやりとりとは別の集団において醸成されるという説)と思って育児(と言う名の息子との遊び)を楽しめれば良いと思っている。

  • 親の養育によって子供の人格は型作られるという、「子育て神話」に対する反論として有名な本。

    いわゆる社会科学に対する方法論上のツッコミ(実験ができないのに相関関係を因果関係とみなしがち)など冗長な部分も多いが、主張としては以下の三点

    ・子供の性格形成に親はほとんど無関係。親と似るところはあるが、その理由は遺伝子を受け継ぐことと、親と同じ文化に属するからにすぎない。

    ・子供の社会化、性格形成は家庭外での経験、すなわち仲間との共有環境による

    ・人の行動パターンは一般化されにくい。家庭での行動は家庭内だけで有効な行動で、子どもたちは新しい状況では現状に即した新しい行動パターンを身につける

  • 上下巻で、大事な部分(おそらく読者が読みたい部分。具体的なノウハウに通じてくる部分)が全部下巻に収録されているというのは、ちょっとずるいと思います…!

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子育ての大誤解〔新版〕上――重要なのは親じゃない (ハヤカワ文庫NF)の作品紹介

育児のしかたで子どもの性格が決まるという「子育て神話」は誤りだ。行動遺伝学と進化心理学が導き出す革命的育児論。解説/橘玲

子育ての大誤解〔新版〕上――重要なのは親じゃない (ハヤカワ文庫NF)はこんな本です

子育ての大誤解〔新版〕上――重要なのは親じゃない (ハヤカワ文庫NF)のKindle版

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