- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150700010
感想・レビュー・書評
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30年ぶりの再読。私をミステリにハメた思い出深い一冊。一度は手放したものの、どうしても真鍋博の装幀が欲しくて探して再入手。
今読んでも面白い。こんなにテンポ良い作品だったとは驚き。
手の込んだミステリを知らないミステリ初心者さんにこそ読んで欲しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初めてミステリ物読了。
犯人当てようと考えながら読んだが当たらなかった。
そういうパターンもあるのねと勉強になった。 -
読了
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著者:アガサ・クリスティ(Christie, Agatha, 1890-1976、イングランド、小説家)
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もはや古典中の古典。次々に招かれた客が死んでいく展開に「どうなってんの?どうなっちゃうの?」とハラハラドキドキでページをめくっていたのだが、正直オチは「は?」って感じだった。解説で「パズル・ストーリーの謎というものは手がかりや情況を論理的に分析すれば謎が解けると錯覚するのはやめたほうがいい」「謎など論理的である必要がない、あざやかでありさえすればいい」と書いてありましたが、そんなもんなんですかね。犯人は自分の欲求を満たすためにお金をかけて手の込んだ処刑場を作っちゃうぐらいなんだから、まあ狂ってますよね。そんな狂人の自己満足劇場と捉えればラストも納得、かな?
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初めて読んだ、こんな有名な本。有名すぎて他の小説の中で使われたりもするほどの有名すぎるミステリ。
面白かった。
こんな何年も何年も昔のミステリでもこんなに新鮮に楽しめて、新鮮に感動して、刺激に満ちるものなのか、、、と驚きを隠せない内容です。
ホント。
やられた。の一言。
そして、すごい。ホントにすごい。これがミステリ作家の原点でいてさらにはミステリ作家の神とでも崇めようか。
すごいです。すごいよアガサクリスティー! -
最高傑作だと思います。初めて読んだのは中学か高校生の頃でしたが、衝撃でした。
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何度目かの再読。
今回また読み直そうと思ったのは、先日テレビで「そして誰もいなくなった」のドラマ放映を観たからだ。
ドラマを観て、久しぶりにまた読みたいなと古い本を引っ張り出して読み返した。
孤島に集められた10人のひとびとが、童謡に沿って順に殺されていき、最後には犯人も含めて全てのひとが死んでしまう。
こういう有名な作品だ。
この作品には、クリスティ作品の有名な名探偵ポアロやミス・マープルなどは登場しない。
作品としては短めで260ページない。
クリスティ作品には、それはちょっとないんじゃないの、と言えなくもない犯人が時々見られる。そこは評価は様々だとは思うけれど、わたしは読者の想像を裏切る奇想天外さは、ミステリー小説の醍醐味と思うので、面白く読める。
本作も正にそういうことか、そうきたか、と言える島にいたひとは全員死んでしまう。犯人も死んだ、一体どうなってるのという作品だ。
はじめて読んで、何の予備知識もないままにこの謎を解けるひとは、そうそういないのではないだろうか。
リアリティというものを全面に出した作品も面白い。それはその、いかにもあり得るというところに魅力がある。
「そして誰もいなくなった」はそういう作品の対極にある。
これぞエンターテイメントと言える作品で、十分に愉しめ唸らせる。
孤島に呼び出された訳ありそうなひとびと、童謡に絡めた見立て殺人、最後に明かされる真実、これらが物語全体から漂う雰囲気とあいまって、作品の魅力になっている。
そもそもクリスティはこの作品で、読者に犯人を当てさせるつもりは微塵もなかったのだろう。文章に犯人やトリックを導くに足る情報は、殆ど無いと言えるのだから。
どうだ、この謎は決して解けまいとほくそ笑んでいたのではないだろうか。
久しぶりにクリスティを読むと、他の古いクリスティ作品も読みたくなってくる。まだ読んでいない作品もあるため、これからクリスティを読んでいこうと思っている。
早速一冊本屋さんで仕入れてきた。
先日テレビ放映されたドラマは、ほぼ原作に忠実に描かれていたのだとわかった。
それにしても、何回か読んでいるのに犯人をスッカリ忘れてしまっているという、わたしの頭のポンコツさに苦笑する。
渡瀬恒彦さんの遺作となった「そして誰もいなくなった」は、病を押して出演された俳優渡瀬恒彦の、意地と誇りを感じさせる鬼気迫る演技も素晴らしかった。
渡瀬恒彦さんのご冥福をお祈りしつつ…。